この番組でしか見ることができない、
プロフェッショナルだからこそ作れる番組。
そういう深い取材、今まで隠されていた
前代未聞の場所への潜入へ成功した今回。
企業秘密の中枢におけるテストドライバーが
見せてくれるプロフェッショナルとは?に
興味津々で番組を楽しむことになった。
今回の番組・・・
NHK
総合テレビ 毎週(木)22:00~22:44
「プロフェッショナル 仕事の流儀
」
第14回 2006年5月11日放送
~ 極限でこそ笑ってみせる ~
テストドライバー・加藤博義
最初に書いたがこの番組の取材力の凄さに驚いた。
絶対に今までカメラが潜入できなかった場所。
企業秘密、まさにその会社の中枢である場所への
取材がよく許可されたものだと
同じマスコミ人として本当に驚かされた。
「匠」の世界。
そのシークレットな世界、テストドライバーにおいて
日本で唯一厚生労働省が選定する「現代の名工 」に
平成15年に選ばれている。
その技術力は番組の最初の構成で見せつけられて
「頭で考えない、体に聞け」
と自分が磨き上げてきた技術で圧倒させる。
しかし本当に凄いのは加藤博義氏の考え方のスタイルであった。
「極限でこそ余裕を持て」
この言葉が最初に出たときは色々とわからないことだらけであった。
わかっていてもできないが、加藤博義氏はどこからその言葉が
でてきたのか。。。1つのエピソードが紹介される。
若き日の苦労、屈辱の日々を乗り越えて自分自身で
発見し、成長したからこそ気づいたことが次のことだったそうだ
「余裕は持つものではない、つかみ取るものだ」
思わず「あぁー」と言ってしまった。
極限の中で余裕を作ろうと努力し続けて、
最後に見つけた答がそこにあったのかと納得した。
余裕という言葉に対して、気持ちを持つのでなく、
その余裕を自分のものにするために、掴み取らなくては
余裕は持てないのだ、、、圧倒された。
職場でも緊迫した場面で人を笑わそうと
色々な面白いことを笑うまで言う加藤博義氏。
「修羅場で笑えなきゃ、プロじゃない。」
そう言い切る加藤氏は
萎縮しないで常に真の実力を出すために
笑って余裕を見せつけて、成功する、成功させるために
前向きに自分を奮い立たせる。
やってみせるとベストを求め続ける加藤博義氏は最
最後までその魅力で輝いていたと思う。
最後のプロフェッショナルとは?の言葉は、
プロフェッショナルとは、うそをつく必要はない。
できることはできると言えばいい。
でも、できないというのは、プロがやすやすと言うことじゃない。
なんかやってくれるかもしれない、
どうにかしてくれるかもしれない、
そう思わせてくれるのがプロでしょ。
加藤博義
プロフェッショナルとして納得させられる言葉だ。
出来ないことを簡単に出来ないというのでなく、
全くもって不可能な事を言っていない、
どうにかすればその不可能を可能にできるのか?
そうやって可能にしてくれるからこそ
その人、プロフェッショナルに頼んでいるのだろ?
そう考えて、最後までベストを尽くし、そして
納得するものを出す、出し続ける。。。
どんなに追い詰められても笑ってみせる。
自分も余裕を掴み取れる様に頑張りたいと思った。