今日はほんと見ごたえある試合ばかり。
注目の強豪・PLの戦いがあり、
9回に逆転劇の激闘あり。
取られたら取り返す乱打戦ありと、すごかったです。
第1試合 さすがの強さで圧倒。投打でヒーローが誕生!
真岡工業(栃木) 1 - 9 PL学園(大阪)
超名門校のエースに成長し、ドラフトでも注目候補。
「桑田二世」などといわれプレッシャーもかかるか?!
しかしそんな心配は全く必要なかった。
注目の右腕・前田健太投手は圧倒的な存在感を見せた。
序盤からがんがんととばしている印象であったが、
中盤まで全く真岡工業打線を寄せ付けない。
自信を持って投げ込まれる直球、
持ち味である縦に割れるカーブでなく、直球で三振の山。
毎回の16奪三振、9回に必要ない2本のヒットと1失点をしたが、
終わってみれば4安打1失点の完投勝利。
そして打のヒーローが現れたのがまた凄い。
戸沢一樹選手。この選手が今日一気に注目を浴びた。
次のPLの4番候補と言われる新2年生。
6番に座りながらその隠し持った実力を見事に発揮!!
満塁で廻ってきた2回の打席で
2回とも走者一掃の二塁打。1,3塁の場面でも二塁打。
計一人で7打点をあげて、大会タイ記録を達成。
チャンスに強い中距離バッターは非常に心強かった。
エース・前田投手に戸沢選手他強力打線がかみ合えば、
名門校が再び甲子園で圧倒的な力を見せ付けることでしょう。
第2試合 9回にまたしてもドラマが!最後に笑った台風の目。
金沢桜丘(石川) 3 - 4 愛知啓成(愛知)
創部6年目の愛知啓成と21世紀枠の金沢桜丘の
手堅い印象がある両校の戦い。
9回の表裏にすごいドラマが待っていた。。。
両校のエースが投げ合う投手戦。
金沢桜丘はチームの中心右腕・太田投手が好投。
愛知啓成もエースの水野投手が非常に良く投げていた。
9回に金沢桜丘は安打を集中。
あれよあれよと2点を追加して3対1にした。
ここで「試合が決まったな、21世紀枠やるな~」
などと思っていた矢先、本当のドラマは裏にあった。
絶対的エースに最後の最後でプレッシャーが?!
8回とは全く違ったピッチングであった。
いきなりファーボール、そして次の打者にヒットを打たれると
周りを守っている野手にも不安とプレッシャーが。
犠打をエラーにするとノーアウト満塁。。。
完全に流れは愛知啓成になり、その後2本のヒットで同点。
最後は犠牲フライで土壇場での逆転サヨナラ勝ち。
勝利を意識しすぎで完全に浮足立った金沢桜丘。
そして一丸した野球で勝利を引き込んだ愛知啓成。
しぶとい堅実な野球が最後に勝者になった。
第3試合 今大会初の乱打戦!強打のチームが本領発揮!
延岡学園(宮崎) 9 - 12 今治北(愛媛)
投手が注目を浴びる今大会。
強打のチームとして注目されていても
投手がよくて、完封劇や接戦ばかりであった。
両チームとも強打が持ち味であった。
その前評判どおり取ったら取り返すの乱打戦!!
見ていてもほんとうに面白い試合であった。
アンダースロー投手の延岡学園・大西投手が
安定してきてテンポが上がってきたとおもった3回。
ツーアウトから連打、そしてホームランで一挙4点。
今治北はチーム打率は出場校中4位の3割6分7厘。
破壊力が持ち味のチームがその実力を発揮した。
そう思えばエースの西原投手が完全に捕まり
一気にペースは延岡学園に傾く。
こちらはチーム打率3割5分5厘。
まさに猛打爆発、青ざめる西原投手は投げても投げても
打たれる。止まらない。あまりにも凄かった。
一イニングで9点。。。勝利は見えたかと思った。
延岡学園・大西投手は大会屈指の防御率0.99の技巧派。
3回に畳み込まれたが、調子がまた戻りかけていた。
6回、全く逆の展開。青ざめていたのは大西投手であった。
投げても投げても打つ今治北打線。まさに打線爆発。
ついには大西投手をマウンドからおろして、続く山田投手にも
その勢いで襲い掛かる。
一イニングで7点。。。実力どおりの打線の実力を見せた。
これで流れは今治北から変わることはなかった。
終わってみれば14安打で12点と打ち勝っての勝利。
アンダースローで注目していた大西投手は残念!
夏に一回り成長してまた甲子園に帰って来てほしいですね。
~第5日目感想~
注目のPL学園勝利に大阪出身の僕は熱狂。
強いPL、強い大阪勢として甲子園で大暴れを期待してます。
愛知啓成は愛知の常連強豪校を倒し、台風の目になるのは
間違いないと思います。堅実野球はどこまで通用するか?
そして今治北のゲームは久し振りにスカッとする乱打戦。
打撃の打ち合いはほんと見ていて面白いですね。
投手戦の緊迫感もいいですが、打ち合いはやはり盛り上がる!