神様の書いたシナリオ
帰社すると事務のNさんが、私をつかまえて、「ブンチャンT様が亡くなったと警察から電話があってね。ウチの商品を最後にお届けしたのはいつだったか連絡して。」状況がよく分からないまま突然のことに狼狽える自分。登録されていたお名前はどうやら本名ではなく、雅号かペンネームのようだったらしく亡くなってから数日経っていたそうだ。社長に了解を取り、同僚達から離れた場所で電話をかけた。電話に出た刑事は「死亡時期の特定をしたいので」と言った。Tさんは酒好きのおじいさんで、昼間から呑んで出来上がっていることもあった。人恋しいのか話好きな方であった。独りを楽しんでいると云うよりも、寂しさを酒で紛らわしていたのかもしれない。なんとも、遣りきれない気持ちは拭いさることは出来ませんが、ここに記すことで乗り越えようと思います。ご冥福をお祈り申し上げます。叶うならば、私の最期の時は家族に見守られ「今迄ありがとう。」と伝えて旅立ちたい。神様が書いた人生のシナリオは終いまで読まないと名作なのか解らないもんね。あなたに✒ありがとう✒