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さっきまで夢を見ていた!
 
 
私が男の赤ん坊を抱いていた。
 
 
妙に赤ん坊の温もりが腕に残る。
 
 
 
口元からは乳の匂い。
 
 
 
透きとおる桃色の肌。
 
 
 
夢であることは分かっていた。
 
 
 
私がまだ若い。
 
 
 
髪も長い。
 
 
 
その子は私の産んだ赤ん坊ではなかった。
 
 
 
赤ん坊は泣かなかった。キラキラ輝く瞳を持ち、始終ニコニコ笑っていた。
ずっと機嫌が良かった。
 
 
 
不思議な赤ん坊だった。手離したくなかった。
 
 
 
けれど私の赤ん坊ではない。
 
 
実の母の手に返さねば。
 
 
 
これもまた不思議なことに赤ん坊のいた部屋には誰も居ない。
 
家族も母親も姿はない。
 
 
 
 
真っ白なベビーベッドが窓からの光を受けてさらに眩しく真白に見えた。
 
 
赤ん坊をそっとベッドに戻した。
 
 
 
 
赤ん坊を見つめたまま背中でドアを押し外に出た。
 
 
 
 
あの赤ん坊は誰なのか?
 
 
 
 
 
あの赤ん坊にもう出逢っているのか?
 
 
それはもしかしたらあなたなのかも知れない。
 
 
キラキラの瞳。
無垢な魂。
優しい微笑み。
 
 
 
 
これがキーワード♪
 
 
 
それとも成長したあなたにこの先の未来で出逢えるかな?
 
 
 
 
今朝の夢を思いだしながら珈琲をすする。
 
 
 
 
 
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