ZX-25R フルチタン メガホン | OVER Racing Projects 開発ブログ

ここ数回ZX-25Rの話題が続いてしまっています…が!こりずにまたZX-25Rです。

 

前回はさらっとだけ紹介されましたマフラー、ようやく仕様が確定してきたので今回は詳細にこだわりポイントを紹介していこうと思います!

 

 

 

まずはもちろんこの見た目!ですよね。

 

この商品の最優先事項でもあります。僕が開発をスタートしたとき、純正に近いようなショートタイプのマフラーはどこも作っていなかったのでこれはもううちがやるしかないということで…。

 

実はこのサイレンサー、H2に使ったのものを専用に一回り小さくしたものなんです。

カワサキの本気のマシンに見合うだけのものを作れたかと思います。

 

 

ちなみに見ての通りこのサイレンサーだいぶ横にも張り出しているのですが…

 

 

分かりますかね?純正カウルのカットラインよりも内に入っているので純正カウルですら擦ってしまう!なんていうレベルの走りでもない限り問題ありません。

 

 

そして先ほどからチラッと写っていますこちら、サブチャンバー。

テールパイプからにょきっと生えて出口のないサイレンサーのようなものにつながっています。

 

これは消音効果を狙ったモノ。正直重量は増えますしパワー的には特にメリットはないのですが、しっかりとJMCAに対応させ公道を安心して乗っていただくための装備ですね。

製品版はチャンバーの外側の筒だけはステンレスにしようかなと思っています。

 

 

こだわりポイントその3はなんといってもこのエキパイ!

 

久しぶりの250㏄4気筒ということで製造法等も進化していることもあり過去のデータを半ば無視して新規にテストをしまくりました笑

純正はΦ31.8mmのストレートパイプを4本すべてバイパスでつなぐような構造なのですが、こちらは小径ヘッドパイプからテーパーで段階的に径を太くした、いわゆるコニカルヘッダーというものになっています。

 

 

そしてバイパスは1-2と3-4。これも径を変えてみたり位置を変えてみたり4本ともつないでみたり、もういくつ試したかもわからなくなりそうなくらいテストしました…。

 

 

あくまで弊社による計測値ということで純正の数値もカタログとは異なりますが参考と思ってください。

純正にもうっすら見られますがちょうど真ん中付近の谷とピークパワー直前の谷、この二つが非常にしつこく消すのにかなり苦労しました。

が、テストの甲斐あって乗って楽しい、かつパワーのあるいいマフラーができたかと思います!

 

 

JMCAの認証試験はまだこれからなので仕様変更もありえますが恐らくこのままで行けるんじゃないかと。

商品化、サウンド動画を楽しみにお待ちいただければと思います!!

 

 

 

 

(マフラー開発 カネダ)