CBR400R フルエキ進捗 & ”バイパス”のお話 | OVER Racing Projects 開発ブログ

CBR400R TT-Formula RS+PRO フルエキゾーストがようやく完成しました!

 

 

画像はSUSですが製品はフルチタンになります。

 

 

チタン製、仕上げまでしたものも近いうちに写真を上げますね!

 

 

ということで、今回の記事のメインはこちらエキパイに設けられたバイパスについてです。

 

 

バイパスが着いているとなんとなくイイ、というくらいはご存知の方も多いかと思います。

じゃあ何がどう違うのか、ということですね!

 

これを付ける利点は大きく分けて2つあります。

 

まず一つは馬力特性。

実をいうとこれはどんなマフラーのどの位置にどのくらいのサイズのバイパスを取り付けるかによって大きく変わってくるのですが、今回開発したマフラーでは中高速域の強化が目的になっています。

ピークパワーこそ大きくは変わらないものの、5000回転辺りからピークパワーに至るまでの部分が大幅に増強されています!

 

そして二つ目が音量。バイパスを付けると音量が大きく下がります。

現在、オーバーレーシングのマフラーはほぼすべてがJMCA対応の物となっており、音量を規制値まで下げるためにサイレンサー内部にインナーバッフル等が取り付けられています。

しかしながら、バッフルで絞って音量を下げてしまうと馬力が落ちてしまう。それを解決すべく、バイパスを取り付けるわけです。特にパラレルツイン構造のエンジンには非常に有効で、同じ音量でもバッフルを減らし最適化することで馬力を保ったまま政府認証を取得することができるようになります!

 

 

元々がツアラー志向なのか、すこしエンジンがもっさりしているように感じたので今回は運動性能に特にこだわったマフラーにしてみました。

フルチタンによる圧倒的な軽量化、実重量以上の軽さをもたらすレイアウト、そして政府認証ながらしっかり馬力を出す構造、純正とは全く違うものにできたかと思います。

 

文字ばかりの記事になってしまいすみません笑

こちらもひと月かからずにラインナップできるかと思います。お楽しみにお待ちください!

 

 

(マフラー開発 カネダ)