雨に打たれる中でしか感じられない美しさ(かもしれないという話)。 | ライブハウスの最後尾より

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邦楽ロックをライブハウスの最後尾から見つめていきます。個人的な創作物の発表も行っていきます。

どうも( ^_^)/

 

天気予報をよく見逃す者です。

 

俺は常々ニュースは空模様をトップに持ってくるべきであると主張しているのですが、民法はおろかNHKにさえ伝わりません。どう考えても一番知りたい情報はそれだと思うのですが。

 

ある日の話です。

 

午後から雪の予想で、洗濯物を干しているときの具合で午前中は大丈夫だろうと決め打ち、自転車で図書館に向かいました。

 

今回はかなり余裕をもって読み終えられた本を返し、予約していた本を借り、さらに何冊か有名だけど有名過ぎて逆に誰もちゃんと読んでなさそうな古典小説を借り、そのまま窓際の席で読んでいました。

 

 

これが意外と大事なことです。

 

“読む”にはある程度気分のノリというかテンションが必要で、本というのは買った日や借りた日にすべて読み切る勢いで読んでしまった方がいいのです。

 

 

 

耳の友はストレイテナーのアルバム、テナー史上類を見ないほど感動的な作品です。

 

 

しばらく読んで、そろそろ一冊読み終わるくらいのころ、窓の外を見る。

 

 

雪ィ!!( ゚Д゚)

 

 

降っとるやないか。

 

けっこうな勢いで降っとるやないかと、天が我を見放してました。

 

 

おまけに、

 

 

まぁ自転車だからそもそも差せないんですが。カッパもない。

 

 

何で自転車で行こうと思ったのか。どういうわけか俺はその日自転車に固執していました。嘘です。俺はちょっと出かけるだけのことに車は使いたくない主義です。

 

 

己の流儀に足をすくわれる。途端に落ちるテンション。既にこの日の天気予報は当てにならん。この雪がいつまで続くか分からない。

 

 

 

 

陽水からの風。外は雪。やかましいわ。

 

 

帰り支度を整え、外に出る。雪はみぞれに変わっていた。一応フード付きのコートを着てきていたのでこれで何とかしのげるか。

 

 

ガタ落ちのテンションの中、自転車を走らせる。

 

 

と、空に晴れ間。

 

止むんかい。

 

しかし。

 

 

フワフワと落ちる水滴が光って、なんとも美しかったです。

 

写真は無いです。タブレットでは雨粒に陽光が反射した光景を写せなかった。

 

いや、あれは自分で雨に打たれる中でしか感じ取れない美しさだったと思います。

 

 

これは自分が車があまり好きじゃない理由でもありそうです。

 

風とか光とか匂いとかを直接感じたい欲求が強いのでしょう。

 

本は家に帰ってからじっくり読めました。

 

 

これからは読書が滞ったときは自転車でそこらを一回りしてくることにします。