どうも( ^_^)/
ネットの休肝日を作ることにした者です。
休繋日(きゅうけいび)とでも名付けましょうか。
休憩とかかっていて丁度いいです。
なんとなれば、
知らんでいいことばかり目に入って来ちゃうので。
実はARによって作られた隔離施設の中に子供たちが、保護されているという設定なんです。戦争がずっと起こっているという世界で子供たちを安全な場所に保護していて、なおかつ外の世界さえもみせない。でも子供たちは徐々に違和感だったり、外の世界に気づき始めていく。(横部正樹さんへのインタビュー記事より引用(http://white-screen.jp/?p=13135 現在サイトリニューアル中))
メジャーデビューから
ミニアルバム四作とフルアルバム『千年幸福論』まで、
amazarashiは、
それ自体が大きなプロジェクトのようでした。
具体的には、
秋田さんの泥臭い詞と歌声。
出羽さんのポップかつフックもあるアレンジ。
YKBX(横部さん)の打ち出した、MVの世界観。
の、三頭トロイカ体制。
特に三つめが白眉です。
映像(特にアニメーション)と共にJ-POPを楽しむ、
YOUTUBE&ニコニコ動画の
MADムービーチックな雰囲気で、
リスナーをガッチリ掴みました。
これがなければ、
「良い曲と声のフォーキーな覆面ロックバンドだね」
以上の評価が得られなかった可能性があります。
とにもかくにも、
プロジェクト・amazarashiは成功し、
次々と展開されていきます。
秋田さんからしてみれば、本気で
「わいは人前に出ず、曲だけ作って生活していきたい」
と、もくろんだかもしれません。
でも、そうは問屋がおろさず、
ステージに紗幕(しゃまく)を張って、
我々の前に姿を現しました。
その話はまたおいおい。
というか、何度かもうしているのですが、
今回は、「未来になった夜」の話をしたいです。
amazarashi、最高
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爆弾の作り方 [ amazarashi ]
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01.夏を待っていました
秋田さんはラップにも造詣が深いので、
この曲も構造的にはヴァースとコーラスっぽい作り。
もちろんAメロ→Bメロ→サビ
の、J-POP黄金律でもあるのですが。
≪夏を待っていました≫
このリリックに託された祈り、願い、絶望
の、含有量が半端ではありません。
これ以上付け加えようがない。渾身の一行詩。
“サビ”より、“コーラス”と呼びたいのです。
02.無題
ストーリー仕立て、
後にこうしてMVも作られた名曲。
信じてたこと正しかった
繰り返されるこの言葉で、
大きな解釈の余地を残す読後感。
と、書いたところで、笑ってしまいます。
歌なのに、読後感と書いてしまいました。
なのに、それにまったく違和感がないです。
amazarashiは、ずっと、
『読む音楽』なのですね。
03.爆弾の作り方
この曲を語る前に、
“つじつま合わせに生まれた僕等”
の、名リリックを紹介します。
誰もが転がる石なのに 皆が特別だと思うから
選ばれなかった少年は ナイフを握り締めて立ってた
匿名を決め込む駅前の 雑踏が真っ赤に染まったのは
夕焼け空が綺麗だから つじつま合わせに生まれた僕等
この歌詞を発展させたような楽曲だと思います。
行き場のないイノセンス 今に見てろって部屋にこもって
爆弾を一人作る 僕らの薄弱なアイデンティティ
雑踏でナイフは振り回さない。
でも、真っ赤な夕陽にバカヤローと叫ぶが如く、
爆弾(歌)は爆発させてやる。
そんな決意が伝わる、扇動行進曲です。
04.夏、消息不明
夏と聴くと、
Oasisの名曲
“Don't Look Back In Anger”の
Step outside the summertime's in bloom
というBメロの歌詞を思い浮かべます。
夏ってのは、
日本でもイギリスでも、
いろいろと託される季節なのだなと
思いました。
何故、Oasisを持ち出したかと言うと、
amazarashiもまた、日本における、
ワーキングクラスミュージックだと
俺は思っているからです。
05.隅田川
アコースティックでもなければ、
クサクサの歌謡曲になってしまいそうなところ。
音楽怪獣アマザラシギドラの三つ首が一つ。
出羽良彰さんのアレンジ力が光ります。
イントロが良いのですね。
シンセオルガンのような、
夏祭りの提灯を意識したような
ポワーっとした音。
そして、Bメロからサビに至るまで。
ここで曲の一番奥まった位置にエレキギターを配置します。
ブリッジミュートを効かせた高速アルペジオ(だと思う多分)です。
これが、ポストロックチックな音像を描き出しています。
作ってて楽しかっただろうなと思います。
06.カルマ
八分の六拍子のピアノをリードにした、
ポエトリーな終幕の曲。
この世界で生きるってのは 既に罰なのかもしれない
一人の少女を俯瞰で捉え、
どうすることもできない業に満ちた世を切々と歌います。
カオティックに突然弾けるような鍵盤の音色が良い。
デビュー前、豊川さんに
プロモーションを頼りっきりだったらしい秋田さんは、
本当にいいメンバーを見つけましたね。
次回は、『ワンルーム叙事詩』です。