どうも( ^_^)/
何となく機嫌が悪かった者です。
朝洗濯物を干しているときから、なんとなく洗い上がりの衣類がキモく思えてしまった。
少し痩せようと食事を制限していたのに苛立ち任せでやたら食ってしまった。
とある公共施設で携帯電話の仕様を嫌味ったらしく注意しているオッサンがいた。
ここで書いたようなことがフラッシュバックした。
こういうときは映画です。映画しかありません。本は自発的に読むという行為が必要で、活字に目を動かす気分になれないし、ネットはノイズが多すぎてササクレ立った精神にはよろしくないし、音楽もテレビも、一人の世界に篭り過ぎてしまう。適度にざわついていて、さりとて静かな空間で、始まってしまえばあとは座っているだけで楽しめる娯楽は映画しかないのです。
というわけで、観てきました。
虹色デイズ
正直に白状します。主題歌が降谷建志ではなかったら観に行かなかったと思います。さらに劇中歌にフジファブリックだのSUPER BEAVERだのと、いちいち効果的な使われ方をしていて「音楽に絆されてるだけじゃねぇか」という批判は甘んじて受けます。
が、内容もとても良かったです。
原作の少女漫画も、主演の四人もヒロインの女優に至るまで何一つ誰一人知らないフラット過ぎる目線で見たおかげか、そのキラッキラな青春映画の輝きを裸眼で直視した格好です。映画館を出て、道を歩く親子連れや学生のカップルから壮年の夫婦に至るまですべてが美しく見えました。すっかり浄化されています。
「俺、来世はこういう子たちが通う高校の屋上の欄干になってずっと見守っていてやるんだ」と益体も生産性も自尊心もないことを考えてしまう程度には、楽しめました。
あらすじとしては簡単です。お調子者の男子高校生四人組の、恋と友情と日常のハイライトを描く映画。ただそれだけです。あんなにスタイルが良くて顔の小さな高校生があそこまで固まることはないだろうとしても、自分への不安と期待と希望と失望と後悔と諦めを燃料として前に進むしかない誰にでもある/あったはずの光と痛みを思い起こさせてくれるような映画です。
まぁ、確かに思いましたよ。終演後俺の座席に転がり落ちていたパンプスを拾ってあげたときも、スマホをバスに取り残していた女の子をダッシュで追ったときも、「GENERATIONSのメンバーみたいな男じゃなくてごめんな」と。卑屈になるべからず、と思っていてもです。