『自分の中で筋が通っていないといけない』と思う若さがもたらす『ご報告』 | ライブハウスの最後尾より

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邦楽ロックをライブハウスの最後尾から見つめていきます。個人的な創作物の発表も行っていきます。

どうも( ^_^)/

 

 

一度ならず引退宣言をした者です。

 

 

俺の場合は、聴いている人がいなかったのでやめようとしましたが、ファンがいるのにやめてしまうのはもったいないという話をします。

 

 

芸能人はブログタイトルを「ご報告」にするのをやめて!ファンの悲痛な叫び「引退か移籍か結婚か」「一瞬心臓が止まる」(リンク先 Togetter)

 

 

これはアマチュアのバンド界隈でもあります。解散かメジャーデビューという二極端な報告なので、非常に心臓に悪い。

 

 

俺は自分でバンドを組んだことが無いので、わざわざ解散を報告するという気持ちがあまり分からないのですが、そういえば十代の頃は頑なになりがちな時期だったと思い出し、つまりこれは若さがもたらす自己満足なのではないかと思い至りました。

 

 

バンドを好きで聴いてくれている人たちは、バンドが解散しないことを求めています。まずはそこを明確に分かっていないといけない。

 

 

止むにやまれぬ事情があるのなら仕方がないとして、ちょっとしたいざこざや、もう少し違ったことをメンバーがやりたくなったということなら、『音楽性の違い』などという言葉でカッコつけず、とりあえず活動休止ということにして、それぞれやりたいことをやりたいようにやったあと、しれっと再開すればいいのです。

 

 

いや、そもそも、活動休止をお知らせする必要さえありません。ちょっとライブやリリースの間隔が空いただけ。「前のライブはざっと7年くらい前でしたが、元気でしたか」みたいな感じで大丈夫、ローリングストーンズはそのくらいのペースで解散もせずにやれている。

 

 

ですが、若いとそういう曖昧さが受け容れられない。

 

 

「ぜんぶきちんと清算して再出発しなければならない」と思いこんでしまっている。そんなものは感傷的な自己満足に過ぎません。「気が向いたらやろうかな」というスタンスでも続けてさえいればその年月は財産になるのです。

 

 

というわけで、バンドマン諸氏におかれましては、病気・ケガ・死去以外の理由での解散を禁止ということで活動してください。転職しようがほかのバンドを始めようが、今やっているバンドを辞めてはいけません。人生は何かを始めるには短く、何かを続けていくには恐ろしく長いのです。

 

 

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