どうも( ^_^)/
『鉄血のオルフェンズ』はDVDが出たら観ると決めている者です。
一話を見逃すとどうしても次を見られないのです。
そんな風に、ガンダムを話を知人としているとき、「主人公は強いのと弱いの、どちらが流行りなのだろうか」という話題になりました。
2016年のヒットしたアニメを観てみると、弱い方がいいのではないかという結論に達しました。ちなみに、『鉄血』は、「主人公強すぎ」だそうです。
こちらは、『弱いけど強い』主人公。
アルドノア・ゼロ/ALDNOAH.ZERO
もうほとんど二年前の作品ですが、ずっと心に残っています。
ロボット物であり、戦争物、さらに、SFの名作『月は無慈悲な夜の女王』や北欧神話もベースになったボーイミーツガール物という多重奏な作品になっています。
火星カタフラクトと呼ばれる、未知の超技術が使われたスーパーロボットと、主人公の一人、伊奈帆(いなほ)の駆る量産型ロボットの、さらに練習機であるスレイプニールの戦闘が、本作の見どころです。
タイトルに使われている『アルドノア』が、その超技術の源なのですが、内容は、
・どんな攻撃も通さない次元バリア
・ガンダム御用達な感じのビームサーベル
・巨大分子と化したロケットパンチ
・すごいコンピュータによる未来予知
・絶対零度の氷攻撃
・絶縁体も破るほどの電撃攻撃
・レーザー攻撃
・透明化
・全部実体の影分身
・デカいヨーヨー
となっています。
俺が書いたせいで、小学生が考えたような能力になってしまっていますが、これらに、いちいち科学的な考証をつけ、物理に反しないのなら弱点もあるだろうとイナホが探り出し、攻略する、というのが、一連の流れです。
そんなに難しい理系知識が使われているわけではないし、イナホの冷静沈着すぎるキャラクターも相まって、サクサクと進んでいきます。
やはり、今作最大の魅力は、このサクサク感でしょう。どの火星ロボに対しても、攻略に二話以上はかからないし、ウェットに流れそうになる展開も、イナホのクールな(ドライではない)セリフ回しで感傷的になり過ぎない。
冗長さを排したこのクールさが、物語の結末にまで大きな影響を及ぼしているほどです。
感情的なドラマ作りに食傷気味、とまではいかないけれど「そう騒がず落ち着いてやれよ」と思いがちな方にはお勧めだし、そうでない人にも、新しい楽しみ方を提供できるアニメです。是非。