あゆみる
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加古川のスリーピースロックバンドPantyDanpty(パンティダンプティ)のフロントマン。普段はベースボーカル。ソロで出演する今日はピアノの弾き語りです。
日常のミニマルな幸福感を表現したような歌が多く、彼女本人のキャラクターなのかとてもアットホームな空間を作っていました。
ライブタイトルにあるように12月12日は主催者CHISAさんの誕生日で、これまで都合四回繰り返されてきた「おめでとう」をバースデーソングに乗せて届ける大らかな空気感はまるでCHISAさんのお母……お姉さんのようで(急転換)、笑顔の広がる良いアクトでした。
なかなか歌詞にはしづらいミュージシャンの心情を吐露したような楽曲。音は尖っているけど、歌は柔らかい。こういうバランス感覚のバンドなのでしょうか。今度はバンドでも名古屋に来てくださいね。
ヒグチアイ
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ライブハウスの椅子は総じて小さい・固い・背もたれがないの三重苦で、そこから派生する腰と尻の痛みに苛まれます。
「(演奏中)好きなときに立っていいですよ」と、真顔で言い放ってくださったヒグチアイさん。どこまで本気か分からない魅力に溢れたアーティストです。
この人の歌はどれも良い意味で平熱から始まり、発熱し、発火する。その感情のダイナミクスにこちらも呼応させられる素晴らしい楽曲の持ち主です。まだライブを見るのは二回目ですが、もうすっかり虜です。
スッと自然体で前を見据えたまま真っ直ぐに伸びていく歌声が心地いいです。
ねぇ、忘れないでね。
グッとくるアーティスト名です。名付けるときにバンドのさよなら、また今度ねが脳裏によぎりそうですが、よくぞこの名前にしたと思います。
真っ白な衣装に身を包み(サポメンも真っ白。ギターも真っ白。キーボードは黒。(^ω^ )惜しい)、あどけない幼年期と決然とした少年期を併せ持つ声で、結晶のような歌を歌うミュージシャンでした。
バンドアレンジで、四つ打ちの曲もあるのですが、それでも手拍子を打つ気にあまりなれない。とにかく彼の口から発せられる歌詞を追いかけたくなります。
おっちゃんは変態なので糞尿とは違いあまり精子を汚いと思ったことがなくて、この視点は無かったなと思いました。とてもセンシティブで、不器用に遠回りするラブソングです。
CHISA
誕生日は誰もに来るから、そんなに特別な感じがしない。けど自分だけの特別だと思ってその日はみんなに愛されたいと思う自分も嫌だ。
めんどくせっ!思わずフロアから叫んでしまいましたが、それだけ入り組んだ心を明け透けにできなければ『大人なんてクズみたいだと思ってた』『あたしはクズになりたい』みたいな詞は紡ぎ出せない。
繊細でブルージーな声にバンドが合わさることで、太く強いグルーブが生まれていました。良い19歳の門出になったと思います。
せっかくなので短くですが一曲ずつ聴いていきます。
CHISA/会いたい人

01.クズ
メロディアスなピアノとパワーのあるギターが溶け合うイントロから始まるアッパーなロックナンバー。敢えて語彙の幅を狭めて幼く素直な感情をぶつけてきたような歌詞が強く刺さります。
02.あの人
捉えどころをなくして彷徨うようなメロディが切ない。どこか呆けたような、まどろんだような歌声が哀しい。歌詞の最後の三行は見事な落とし方です。
03.しゃぼん玉
CHISAという歌い手が持っているブルースな魂が爆発したような曲。とにかく現状を変えたいんだという切な気持ちがよく出ていると思います。
04.泣けよ
ジャジーで、とても男性的な歌。低音が広がる歌声の美味しいところを上手く使っています。ギターのオシャレ感が好きです。
05.白いバス
色の着いていないバスに乗り込み進んでいく“僕”は、孤高な魂を持った人のメタファーでしょうか。一人のピアノと声だけが響く歌。
06.愛
ただ死に向かうレールの上に乗せられた量産品ではいたくないと叫ぶ決意の歌。最期から目を逸らさず見据え、受け入れ、生きることを肯定してみせる強かな精神を感じます。
アンコールではなんと曲の途中にサプライズの鉄砲玉たる内川祐氏が現れ(曲のあとでいいのにと思ったのは俺だけではないはず)、バースデーケーキと蝋燭を吹き消すというイベントをして、楽しいままに終演。
そして帰宅。時刻は23時45分。うむ。これで、どんなライブだったか分かって頂けるでしょうか。
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