生きることをやめたくてもやめられない人と、いじめも、いじめられもしなかった人へ | ライブハウスの最後尾より

ライブハウスの最後尾より

邦楽ロックをライブハウスの最後尾から見つめていきます。個人的な創作物の発表も行っていきます。

どうも( ^_^)/


気分が悪い者です。


あまりこういうものを読むべきではないなと思っていても、つい読んでしまうところが俺のダメなところなのかもしれません。


体調不良に陥った原因はこれです。


無論、大爆発炎上した挙句元のページは削除され、三日ほどが経った今になっても非難轟々、さらに某愛知一区から選出された議員さんが、投げ込んだ爆竹が己に向かって数十年ぶりに跳ね返ってきたような延焼事件まで起きています。


炎上した理由は恐らく、反省の色が無いところです。それどころか、ちょっとした“武勇伝”とすら思っている節があるところがいじめサバイバーたちの逆鱗に触れてしまったようです。


―――できるだけ冷静に、客観的に、情緒的な書き方にならないように気を付けていますが、流石に“ようです”はないな。俺も怒っています。だから体調も悪くなる。暗い憤怒は健康を阻害します。


コラムニストの小田嶋隆さんは、いじめについての文章は扱いにくいと書いています。


≪私たちが「いじめ」という言葉に抱くイメージは、もう少し複雑だ。というよりも、いじめ被害者(またはその経験者)と、いじめ加害者(および傍観者)では、同じ言葉を通して思い浮かべる景色がかなり違っている。

 だから、この言葉を痛みを伴った感情とともに思い浮かべる人々と、そうでない人々の間では、話が噛み合わない。≫




確かに、ネット上で今回の件に怒る人とそうでない人には、どうにも埋めがたい“噛み合わなさ”を感じます。これは、いじめられていた人とそうでない人との間にある、決定的な意識の違い、もしくは“人生の捉え方の違い”があると思われます。


詳しく書きますと、いじめられていた人たちは『自分がこの世界に歓迎されなかった』という、決定的に絶望的な体験を引きずっている。


一方で、『いじめという言葉を痛みを伴った感情とともに思い浮かべられない人』にとって、これは“過去のことだ”という了解がある。


いじめ被害者にとって、いじめとは“過去”ではなく現在進行形の事柄であって、同時に、『自分は何も悪くない』という確固たる信念を持っている。だから、ああいった形でいじめっ子の精神構造を語られると逆上してしまう。


いじめられていた人たちにとって、人生とは“戦場”です。


そして、人生が“戦場”と化している彼ら彼女らにとって、いじめは“多対一の戦争”で、生き残ったことは“勲章”で、生きていくことは“復讐”で、長生きは“反撃”です。


理不尽に銃弾が飛んでくる場所では何よりもまず生き残ることが大切です。平和な国で、そんな戦場のルールで生きていかざるを得なかった名も無きワンマンアーミーがいる/いた、ということは、こんな場末のブログでもちゃんと書いておかなければならない。


もう一度書きましょう。


いじめという“多対一で孤立無援の戦争”を生き抜いてきた人たちにとって人生は今も“戦場”のままだし、地獄のような日々を生き抜いてきたことはかけがえのない“誇り”であり、その人にしか見えない“勲章”です。


そして、自分がいることを歓迎されなかった世界で、それでもなお笑って楽しく生きていこうとすることは、自分をいじめてきた他人と世界と無様な自分の人生に対しての“復讐”であって、それを長く続けようとするのは「このままじゃ死んでも死にきれない」という思いを成就させるためにできる唯一の“反撃”です。


そういったことをまったく理解していないし、理解する気もないし、反省する気も反省した様子もなさそうな人が仮初にも国会議員という立場にありながらああいった文章を恥ずかしげもなく開陳するということになっては、普段は穏やかな戦争経験者たる我々にとっては下火になっていた“他者への憎悪”を増幅させてしまうことになってしまいます。


という想像力も働かなかったらしい議員先生とその取り巻きに対する絶望感というのも相当なものですが、これを機に認識を改めて貰えれば、というまったく期待していない思いをもちつつ、こういったブツは見つけ次第塵も残さず燃やし尽くして、きちんと意思表明をしておかなければいけません。


というか、せめて“反省を装う”程度の頭の悪い不良中学生でもできるくらいのことはしてくれよと思うわけですが―――恐らく、中川議員としては『タブー無く議論をするために虐められる方の“弱さ”に言及した』くらいの思慮の浅い理屈があったはず―――どこまで傲慢に自己肯定感を育て上げればあんなことを平気で言う脳味噌が出来上がるのか教えてほしいくらいですが、この先は書くと長くなるし益にも損にもならない駄文と化すのでこの辺にしておきます。