透明であっても良いと思えた~Noloi『クラゲの唄~Dive to the new ocean』 | ライブハウスの最後尾より

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邦楽ロックをライブハウスの最後尾から見つめていきます。個人的な創作物の発表も行っていきます。

どうも( ^_^)/


バンドを組んだ者です。


ごめんなさい嘘です。正確にはバンドを“発足”させました。


Noloi


“ノロイ”と読みます。とりあえずメンバーは俺だけで、ギターとボーカル、ベースも少々やる予定です。


というわけでソロバンドNoloiの記念すべき一曲目をアップしました。


『クラゲの唄~Dive to the new ocean』




曲の説明の前に、Noloi発足の経緯について。


バンドには単純に憧れがあります。ブログで紹介するアーティストにロックバンドが多いのもそういうことです。

しかし生来のコミュ障振りが災いして生まれてこの方やったことが無いので組み方も分からない。だから、とりあえず名前と曲だけを作って始動させようと思い立ったわけです。


ほかのメンバーを募集するかどうかはまだ決めていません。そもそもNoloi自体、ほとんど思い付きです。


いざ曲をYOUTUBEにアップロードするという段になって

「あ、そうだ。この曲、やろうと思ってたソロプロジェクトの名義にしよう。」

と、なり―――


しかし、なんとなく“ソロプロジェクト”という気取った言葉が気に食わず

「俺はロックバンドが好きだから、これもバンドってことにしよう。正式メンバーが一人きりのバンドなんて結構あるし」

と、なりました。


Noloi(ノロイ)という名前の由来は三つあって、まず名称のインパクトを狙ったところもありますが、やはりこのブログが念頭にありました。


自分にかけた“呪い”を超えるための、遅すぎるかもしれない決意表明


自分自身を呪い続けてきた人間がつけられる意義深いネーミングになったと自負しております。“Noroi”じゃないのは検索対策です。「グーグル検索にひっかかるように」とかではなく、“Noroi”にするとホラー映画が真っ先に出てきて怖いのです 笑  これが、二つ目の由来。


そして最後に、“呪い”=“呪文”と転じて、俺の作る歌が聴く人にとっての、何か良い“お呪い”になればいいなと思ったからです。


Noroiは、歌を歌うバンドです。曲のジャンルよりもまずは“歌”が前面に出る曲を発信していきます。


ということで、今回の“クラゲの唄~Dive to the new ocean”という曲について書きます。


これは、大分前に作った曲のリライト版ということで作りました。動画の説明文にも書いたように、今まで作った曲の中で一番評判が良く、且つ自分のパーソナリティが色濃く出た楽曲です。


原型はこちら↓





この曲の歌詞を書いたのは中学生の時でした。小学四年生から中学三年生の間ほど生き難さを感じた時は無いというほど苦悩していた時期に書いた詞だけあって、全体的にドヨーンとしています。


大サビの部分


望みや頼みなんて 本当は関係ない
望んでないとしても望まれないとしても

どうでも生きなきゃいけない 生きて良かったと笑いたい
誰かに出会えて良かったと そう思いたい

そうして人を好きになれたこと 嫌いになれたこと
全てこの心に生まれて 良かったと叫びたいんだ



という歌詞も、はっきりとこの先にある希望を描けてはいない。≪そう思いたい≫や≪叫びたいんだ≫と。「無理かもしれないけど、そうなったらいいな」という願望までしか書けないでいました。≪こんなカッコでも生きてます≫と、ネガティブな心象から始まって、あくまで後ろ向きなままに終わっていく歌でした。


改めてこの歌詞を見直した24歳の俺は、十年前に書いたこの歌詞では歌い切れないなと思った。ただジメジメとした心境を歌うだけでは無い言葉を得ていたので、最後の歌詞を大幅に改訂しました。


望みや頼みなんて 最初から無い
ただここに生まれてきた 本当にそれだけのことに
色を付けていくのか 無色のままでいるのかは
僕が決めていけるから 僕らに委ねられてるから




後、これは製作途中のマジックだったのですが、とても開放的な間奏を思いつけたことが大きかったです。あの最後のギターソロが、この“クラゲの唄”という楽曲のイメージを180度変えてくれて、ハッキリとした希望を描くことができました。


改めて発表するにあたって『Dive to the new ocean』という副題を付けました。『新しい海に潜る』という程度の意味です。


主人公のクラゲは、半透明で、孤独で、何のためにいるのか分からない、誰かにとっていてもいなくても構わない存在、という意識を脱して、自分にとって価値ある命として生きることを決めた。


クラゲは今日も海の底を泳ぐ。でも、その海は昨日とは違う、新しい海だ。


「その心次第で、世界は変わるかも知れないぜ。」ということを感じ取ってくださったら幸いです。


変わらない人もいるでしょうが、俺は変わりました。


生きることに意味を見つけるも見つけないも自分次第。俺は、半透明な、クラゲのままでも別に構わない。そう思うに至れた心が、この“クラゲの唄~Dive to the new ocean”を完成させてくれました。



それでは改めて、新ソロバンドNoloiと、オリジナル楽曲“クラゲの唄~Dive to the new ocean”をよろしくお願いします。