こちらの方は、本当に役者でしたねー。


よくある話なごとく、「盗まれたことあるから、最低限の現金しか持ってきていない」。


待ち合わせして、お茶して。

おじさんというほどでもない、オシャレな年下の方でした。


条件も合いましたので、ホテルへ。


終わったあと、コーヒー淹れてくれるような、気の利いた方(に見せていた)。


コーヒーを飲みながらまた色々お話しして。

「このあと時間あるなら食事しよう」

となったんです。


「鰻好き?おすすめの美味しいところがあるんだよ」

と、目の前で電話をかけ、


「お久しぶりです!●●です!

今から30分くらいで2人で行きたいんだけど、予約できるかな?」


本当に電話してるように、頷いたり笑ったりしながら話していました。


ホテルを出て、駅に向かう途中、有名なパン屋さんへ寄りました。

鰻屋(架空)の大将ご夫婦が、そこのパンが好きだからお土産に買うと。


ここで思い出すべきだったんですよ。

コインロッカーおじさんを。

でも、演技力と台本が凄すぎて、そんな記憶は頭から抜けていました。


私にも好きなもの選んでと言われて、(架空の)鰻屋さんのご主人と奥様が好きだというパンもトレイに乗せて。


人気店なので、レジに並んでいました。


すると、

「あ!秘書から財布持ってきたって連絡来た!

ちょっとお店の外に出るから、これで払っといて!」


私に数千円、忘れたけど3,000円だったかな?握らせて、お店の外へ走る彼。


お支払い済ませて外に行くと…

いるわけないですよね泣き笑い


私の手には、5個くらいのパンと、わずかばかりのお釣りが残りました。


よくあの演技できたなぁ。


ここまで来ると、敵ながらあっぱれですよ。ほんとに。