私の両親が、バブル景気にまさに浮かれた業界だったんです。
私の幼少期から10代までは、それはそれは右肩上がり。
毎年の海外旅行。
日常の国内旅行。
外商さんがやってくる。
車は複数台。
プライベートヘリやプライベートクルーザー持ってたんですよ。
今思うと、それでどこ行くの?って感じですよね
ぜーーーーんぶ、泡となりました。
それまで「お嬢様」で育った私には、逆の意味で夢のようでした。
そして何より恐ろしきは、人です。
家に毎日のようにあらゆる人たちが来ていましたが、泡が弾け飛んだら、途端に、パッタリ途絶えました。
当時父は自殺も考えていたと、後から知りました。
自殺では保険金降りないからやめたそうです。
だから私は、お金の素晴らしいところも、怖さも知っています。
愛があればお金は要らないなんてのは、お金がない辛さを経験したことのない人の言葉。
それまで学校帰りや週末に友達と遊んだり買い食いしたりしていたことも、できなくなる。
まだパパ活どころか、援交なんて言葉もない時代に、「自分がお金になる」ことを知ったのは、そんな頃でした。
今の茶飯嬢をやってました。
オトナの関係は、せまられることはほとんどなかったですね。
あの頃は、そういうスマートな遊びのできる男性が多かったです。
ご飯食べて、バーとか寄って。
みんな帰りには、タクシー代くれました。
お金って、大事。
たくさんあって困るものじゃないけど、無いと困るもの。