こんばんは、TOYですショボーン

前回「 」の続きです。

「限界がきている」…
いやいや、「きているのかも」と
悟った私は、
悲しくて辛い気持ちを顔に出すのをグッと堪え、
明るい声で、

TOY: 今日の夜ご飯はどうしよっかー?
久々だから外食したかったけど、
(緊急事態宣言下だから)お店やってないしね。
お家で食べるよね。

KEY: そだね。それしかないよね。

TOY: それじゃ…冷蔵庫空っぽだから
お買い物行こうかな。

KEY: そんなになにもない?

TOY: そだね苦笑 これじゃちょっと
美味しい晩御飯は作れないかな。

KEY: そっか…

TOY: 大丈夫!大丈夫!私が今から
お買い物いってくるよ!!

と、訪問30分経たずに、ひとり外出。


30分前、KEYさんのお家に向かう
ウキウキした気持ちで通った道を
痛む胸を撫でながら、自転車をこぎました。

何か食べたいものは?
と、聞いても、心ここにあらず、
だったので、
KEYさんが、喜んでくれそうなものを
ひとしきり見繕い、購入して帰宅。

ただいまー!

と、言っても玄関までのお出迎えもなく、
「作業」に、御執心のご様子。

姿を見つけ「ただいま」と再度言うと、
ちょっと困った顔で、

「おかえり。お買い物ありがとね」

と、言うKEYさん。

私はその後、
たくさんの買い物を冷蔵庫に仕舞い、
お米を洗い、炊飯ボタンをセットして、
乾いていた洗濯を取り込み、たたみ、仕舞い、
回り終え、出来上がった洗濯を干し、
家中をクイックルワイパー。

その後は、
洗濯干しや、掃除をしながら考えていた、
夕飯づくりを間髪入れずスタート。

生野菜で酵素を摂取させたいので生春巻。
それから、KEYさんの大好きな
タコとアボカドのセビーチェを仕込む。

あと、来週の常備菜のために、
きゅうりとかぶとワカメの酢の物を大量に作る。
その後は味噌汁の下ごしらえをして、
味噌を入れれば完成の状態まで仕上げ、
KEYさんに、話かける。

TOY: 今日のメインは、お肉がいいですかーニコニコ
お魚がいいですかー照れ

KEY: お魚はなぁにー?

TOY: KEYさんの大好きな鮭だよ照れ

KEY: じゃあ、ムニエルが、食べたい!

TOY: 見てー!パッケージに
「ムニエルにおすすめ」って書いてあるよ!
すごーい!ムニエル作るね!


しばらくして、
KEYさんは作業を終え、

「色々、ごめん…ありがとね。。」

と、寂しい笑顔。


その後一緒に夕食を食べ、
ちょっとだけ、いつものKEYさんが見える。


その後はゆっくりした時間を過ごし、
お風呂タイム。

「今日は、一緒にお風呂入ろ。。」

と、言うKEYさん。

(ホントはお風呂は、一緒に入りたくない。と、
度々言う、私へのお伺いなのでしょう)

「わかったよ、一緒に入ろう」

と、言うと、アンニュイな表情。


お風呂タイムはいつもの時間。

ただ、
「先にあがるね」
と、告げた私に、
彼は浸かった浴槽から視線を上げ、

「もうあがっちゃうの?こっちおいでよ」

と、お誘い。(あざとかわいいキョロキョロ!)
仕方なく再度私も湯船にカラダを沈めると、
ニコニコと嬉しそう。
(あざとかわいいんだってばキョロキョロ!!)

しばらくして、再度
「先にあがるね」
と、伝えると、
KEYさんな湯船の中で私の腕を引き寄せ
ぎゅーっと、ハグ。

「今日は、色々疲れちゃってさ。
一緒にお風呂入りたかったんだ。
ゴハンもお掃除も、お洗濯もありがとう」

お疲れが、にじみ出る声…

セックスレスの私たちにとって、
裸で抱き合うのは、
本当にこんな事がある時だけ。

(だから一緒にお風呂には入りたくないのに…。)

色々な気持ちが入り交じり、

「どういたしまして」

と返事をするのがやっと…の私。

二人とも、お風呂をあがり、
寝支度をして、寝室へ。

そして、ベッドに入る。

いつもは、直ぐに寝てしまうKEYさんが、
全然寝付けない様子。

あくびを連発する私には目もくれず、
何か話したいのに確信に触れない
他愛もない話をずーっと続けるので、
たまらず、

「今日は眠くないの?もう寝よう」

と言うとKEYさんは、

「眠れない!!」

と、一喝するように言ったあと、
話しをはじめたのです。


次回につづく。