気がついたとき、そこは森の中だった。


第2ターン 真紅眼覚醒!灼熱の真紅眼の黒炎竜         レッドアイズ        レッドアイズ・ブレイズドラゴン


「おい・・・。おい!起きろ!」


「うっ――」


 私は何をしていたんだっけ。誰かに呼ばれている。気がついた由良は、自分がどうなっているのか考えながら目を開いた。


(緑・・・。緑がたくさん)


倒れていた彼女は、頭上一杯に枝を伸ばし、木の葉を広げた木々を見てそう言った。まだ意識が朦朧としていて、状況がはっきり飲み込めない。


「おい!しっかりしろ!」


おぼろげな意識の中に、男性の声が響き渡る。


(誰?私を呼んでるの・・・誰?)


意識は段々はっきりして、男性の声もゆっくりと理解し始める。身体の隅々まで感覚が行き渡ると、由良は自分が草の生い茂る地に寝そべっていることに気がついた。


「う・・・ううん」


由良は地面にゆっくりと手を突き、上半身を上げる。すぐに周りを見ると、傍らに1人の男性が立っていた。顎にヒゲを生やした30代前半のダンディで、枯れ葉のような色のジャンパーを羽織っていた。しゃがみこんで、倒れこんでいる由良をじーっと見つめていた。


「大丈夫か?」


彼は由良に優しく尋ねる。由良は突然尋ねられたので、ビクッと身体を反応させ、凄まじいスピードで彼から2、3歩離れた。彼はそんな由良を見て、うんうんとうなづいた。


「怪我はないみたいだな。よかったよかった」


「あなた・・・誰?」


由良は警戒を続けたまま彼に尋ねた。彼はその問いにしばらく悩んだ後、顎ひげを引っ張りながら笑った。


「『誰?』って言われても、『人間』としか答えようがねーや。ごめんな」


「え?」


「うーん。そうだ!自己紹介したほうがいいかな?」


彼はポンっと手を叩く。


「うんうん。誰ってしばらく聞いたことなかったから戸惑ったけど、それが一番まともな答え方だったな。うん」


由良は首を傾げる。


(この人、本当に害はなさそうだなぁ・・・)


「俺は木之下孝也。君は?」


「・・・。鉄、由良」


「そうか」


「それよりも・・・。ここはどこ?」


由良はあたりを見回した。周りは木々が立ち並ぶ森。空は青いけれど、それを覆い隠すほどの草木が頭上に茂っていた。倒れていた場所はそんな森の中の空白だった。倒れていた付近のみ、木が生えておらず、孝也の家なのか、木製の小さな家がすぐ横に建っていた。


「どこ・・・って。君もしかして今日初めてここに来たのか?」


「初めて?私は――」


由良は孝也にこれまでのいきさつを話した。友達と一緒にデュエルの祭典へ出向いたこと。そこで行われたデモンストレーションデュエルの途中、地響きと共に地面に吸い込まれ、気がついたらここにいたこと。すべて聞き終わるまで孝也は腕を組み、驚くことなくうんうんと深くうなづいた。話が終わると、彼は由良に祭典があった日の日付を尋ねた。


「そうか・・・あれからもう2年も経ったのか」


彼は寂しげな表情でつぶやいた。


「2年?」


「ああ。ここは『デュエルアンダーグラウンド』と呼ばれる世界だ。俺は元の世界でデュエル・アカデミアの特別講師をしていたが、2年前に数十名の生徒と共にこの世界に飛ばされた。君と同じようなふうにね」


「ええっ!」


2年前。由良はすでにその頃十分物を理解できる年齢だったが、アカデミアの教師と生徒が行方不明になったという話は聞いたことがない。


「最初はこの世界を生徒を引き連れてさ迷い歩いた。そして数日この世界で生活して、ようやくこの世界がどのような世界なのかを知った。ここは6人の皇帝が支配するデュエルモンスターズの世界『デュエルアンダーグラウンド』」


「6人の皇帝?」


「詳しくは俺も知らない。だが、この世界には我々に敵意を向けてくる闇の決闘者が大勢潜んでいる。そいつらを束ねるのが6人の皇帝だ。あいつらは1人1枚、皇帝の力を秘めたカードを所有している。恐らくあいつらの誰かに出会ってデュエルをしたら最期。俺らはその1人とデュエルすることを拒んで、この世界のあちこちに散らされちまった」


散らされちまった。そう言った時の孝也はとてつもない悲しみに満ちた雰囲気を漂わせていた。恐らく、生徒を守れなかったことを悔やんでいるのだろう。


「その後は雑魚共を狩りながら生徒を1人ずつ探した。なるべく皇帝に会わないように。だが、2年経った今も誰1人見つからない。見つけるのは生徒達が使っていたデッキの残骸だけだ」


孝也はポケットからカードの束を取り出し、由良に渡した。


「生徒のだ」


由良は丁寧に1枚1枚見る。いくつかのカードは焦げている箇所がある。ほとんどは燃えてしまったのか、数枚しか残っていなかったのか、同じコンセプトを持つカードは数枚しかなかった。


(皇帝・・・。きっとそいつらとデュエルして、この生徒達は・・・)


ふと、由良は楓子や大樹の顔を頭の中に思い浮かべた。


「そうだ!」


「!?」


「私以外にも、祭典に訪れていた友達や他の決闘者もこの世界に来てるはずです!探しに行かないと」


由良は立ち上がり、木々の中へと足を進める。しかし、すぐに孝也に肩を掴まれて止まった。


「やめとけ!この世界じゃデュエルのダメージは現実のものとなる。カードの焦げ跡を見ただろ?モンスターの攻撃はソリッドビジョンじゃない。現実なんだ!」


孝也は必死に由良を止める。きっと、自分が守りきれなかった生徒と同じ道を、由良に歩んでほしくないのだろう。肩を掴む腕の力がそれを物語っている。行かないでくれと。


「・・・」


しかし、由良もここで止まるわけにはいかない。楓子が、大樹が、渡が。この世界に来ているかもしれないのだから。


「私の友達や姉弟もこの世界に来てる。探しに行かなきゃ」


「皇帝に出会ってしまったらどうする!」


必死に止める孝也。必死に進もうとする由良。その思いはぶつかりあう。二人は目を合わせ、にらみ合った。


「私が全力を持って倒します!」


「俺が倒せなかったのに・・・か?」


「私とあなたは違う」


痛いところを突かれたからか、それっきり孝也は黙った。行けとも行くなとも言わなかった。ただ、由良が決心してその場を立ち去ろうとした時、おい。と1度引き止めた。


「何?」


冷たい口調で言うと、孝也はポケットから小さな宝石をとりだした。


「行くというなら止めはしない。だが、こいつを持っていってくれ」


彼はそう言ってそれを渡す。


「これ何?」


「精霊石というものだ」


宝石は赤いルビーのような色をしていて、由良が手に取ると、わずかに輝いた。


「精霊石は、精霊への道しるべだ。そして、君がその精霊に認められたなら、その精霊の力を得られるはずだ。決して君が弱いと言いたい訳じゃないが、きっと君に新たな力をもたらしてくれるはずだ」


「そんなもの・・・いいの?」


「ああ。俺は残念ながらそいつには認められなかった。もう用済みだ」


「・・・」


由良はなんだか不思議な心境になった。それでも彼のおすそ分けに感謝しつつ、宝石を握り締め、彼の前を後にした。



2戦目も終わり、場は更に盛り上がってきた。そして次なるデュエルは『103』VS『157』。いよいよ渡の出番だ。


「Next duel!さぁ、対戦者ステージへ!」


司会者が渡のことを呼ぶ。157番の決闘者は、すでにステージへとあがっていた。よく見れば女の子だった。ポニーテイルの可愛い子で、観衆に対して手を振ってアピールしていた。


(よし・・・僕だってがんばってデッキを組んだんだ。負けない!負けないぞ!)


渡は勇気を出して前に出た。周りに居た決闘者たちが、あの子かこの子かと口々に喋りだす。他の決闘者たちのときもこんな風に周りでは見ていたのだろうか。渡の緊張はさらに増していく。

 出たい!そう思ったのはいいけれど、正直なところ多くの人たちの前でデュエルするのはかなり怖い。負けたらどうしよう。さっきまでは勝つぞと思っていたのに、今になって後ろ向きになってしまう。

 とうとう渡はステージの上に上がった。司会者が優しくデュエルグローブを渡してくれた。対戦者である少女を見ると、彼女はにっこりと微笑んだ。


「私、箒楓子。よろしくね」


彼女が僕に自己紹介をする。僕もつられて


「あ、東屋渡です・・・。よろしく」


と挨拶を返す。随分フレンドリィなんだな。さっきまでの対戦者と全く違う雰囲気の彼女、楓子に渡は気持ちを乱される。


「さぁ!ラストデュエルだ!皆最後のデュエルを楽しんでくれ!さぁー」


「デュエル!」


 盛り上がる観衆の中、渡はデュエルグローブを前に出し、フィールドを展開した。デッキをディスクにセットする。自動でデッキがシャッフルされ、最初の手札5枚が飛び出た。


「先攻は103番。君だ」


司会者に言われ、渡は慌ててドローする。


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


渡 LP:4000 手札:6


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「えーっとぉ・・・」


渡は自分の手札を見る。


(まずは様子見だ。あの子のデッキがどういう戦術を持っているのか探らないと)


手札のはモンスターが3体。魔法カードが2枚と、罠カードが1枚だ。モンスターは守備力が高いモンスターはいない。罠も攻撃反応型の罠ではない。


(それなら・・・)


「僕は手札から『クロノマジシャン』を召喚!」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・クロノマジシャン


闇 Lv4

ATK 1800 DEF 1000

【魔法使い族・効果】

このカードが戦闘を行う場合、相手はカードを一枚ドローする。

ドローしたカードが魔法カードだった場合、このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。

モンスターだった場合、相手はそのカードを特殊召喚できる。

罠カードだった場合、そのバトルフェイズを終了する。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


渡はクロノマジシャンをグローブディスクに入れる。するとカードから、時計がくっついた杖を持つ魔法使いが1人飛び出した。


「わー。かっこいー」


楓子がつぶやいた。彼女はやっぱり、先ほどまでの決闘者とは少し違う。


「ぼ、僕のターンはこれでエンド!」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


渡 LP:4000 手札:5

フィールド:

<クロノマジシャン>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


なんだかテンションがガタおちだ。しかし、楓子はそんなのお構いなしというふうに、カードを元気にドローする。


「私のターン!ドローぉ!」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


楓子 LP:4000 手札:6


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「ふむふむ」


楓子も渡と同じように、手札をよーく見つめた。


(もしかして、あの子初心者かな)


渡はなかなかカードを出さない彼女を見てそう思う。油断は禁物。だけど初心者にいきなり猛攻は可哀想だ。渡は彼女がカードを選んでいるうちに、自分も次なる戦略を考える。


「おーい。渡ー!」


そんな時、ステージの外から大樹の声がして、渡はそちらを向いた。よく見ると、大樹が姉、由良と一緒に正面に立っていた。


「大樹!どこ行ってたんだよ」


「えへへ。姉貴探してたんだ。な?」


大樹は由良に同意を求める。しかし、由良はあきれたようにため息をついた。


「な?じゃないでしょー」


そして、渡と渡の対戦者、楓子を見た。


「あんたのせいで私の連れ見失っちゃ・・・」


由良が言葉を止めたのは、楓子を見たその瞬間だった。不意に


「あーーーー!」


と大きな声を上げたかと思うと、楓子を指差した。


「楓子!あんたそんなところに居たの!」


渡も大樹もその大声にびっくりして飛び上がった。


「姉貴知り合いなのか?」


大樹が尋ねる。楓子も叫び声に気づいて由良に手を振った。


「おーい♪由良ちゃーん」


「あれが連れ。私のダチ」


「えっ!?マジかよ。ってことは俺のダチと姉貴のダチが戦ってるってことか」


「まぁ、そういうことになるわね」


由良は冷静にうなづいた。渡はそれを聞いてさらにやりづらくなる。相手は年上。しかも親友の姉の友達と来た。


「さーてと」


四人の会話が終わり、ようやく次の手を決めた楓子が動き出す。


「私のターン!『ストームハウンド』を攻撃表示で召喚!」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・ストームハウンド


風 Lv4

ATK 1900 DEF 500

【獣族・効果】

1ターン1度、相手フィールド上に表側表示で存在する

魔法、罠カードを1枚破壊することができる。

この効果を使ったターン、このカードの攻撃力は400ポイントダウンする。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


序盤後攻1ターン目から、楓子はそのスタイルを一気に解放し始めた。『ストームハウンド』の召喚に続いて、魔法カードを2枚一気にディスクに投入した。


「私は『ストームハウンド』の召喚にチェーンして、速攻魔法『クイックサモンポータル』、『ショートカット』を発動!」


「えっ!」


「『クイックサモンポータル』は、500ライフポイントを払うことで、レベル4以下のモンスター1体を召喚できるの。そして、『ショートカット』は、カード名を1つ宣言し、デッキを上から3枚めくる。その中に宣言したカードがあったら、手札に加えられるの。私が宣言するのは『荒シカ』!」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・クイックサモンポータル


速攻魔法

500ライフポイント払って発動する。

手札からレベル4以下のモンスター1体を通常召喚扱いで特殊召喚する。

このカードはメインフェイズ及び相手のバトルフェイズ中のみ発動できる。


・ショートカット


速攻魔法

カード名を1つ宣言して発動する。

デッキを上から3枚めくり、墓地に送る。その中に選択したカードが存在した場合、手札に加える。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「『ショートカット』の効果で3枚めくる」


楓子は祈るように目を瞑りながらデッキの上から三枚をぺろりとめくった。3枚を広げて、目を開ける。


「うーん・・・。よし!あった!」


楓子はご機嫌そうに3枚のうちの1枚を渡に見せ、手札に加えた。残りは墓地に送られる。


「う・・・」


「さらに『クイックサモンポータル』の効果で、500ライフポイントと引き換えにモンスターを召喚。来て!『烈風兎』!」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・烈風兎-ゲイルラビット-


風 Lv4

ATK 1800 DEF 900

【鳥獣族・効果】

このカードの攻撃力は自分フィールド上に存在する風属性モンスターの数×100ポイントアップする。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「うっ・・・」


(攻撃力の高い下級モンスターが2体。でもわかった。楓子さんのデッキは風属性モンスターの属性デッキだ)


「まだまだぁ!手札の『荒シカ』は、自分フィールド上に風属性モンスターが二体存在すとき、手札から特殊召喚できる効果があるんだから!」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・荒シカ


風 Lv6

ATK 2300 DEF 1100

【獣族・効果】

自分フィールド上に風属性モンスターが2体以上存在する時、手札からこのカードを特殊召喚できる。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


 楓子のフィールドには、風属性モンスター3体が立ち並ぶ。いずれも攻撃力が1900に達しており、半端な下級モンスターでは歯も立たない。


「いっけー。『ストームハウンド』で『クロノマジシャン』を攻撃!」


(うっ。この攻撃、通すわけにはいかない)


「『ストームハウンド』!ストームエッジ――」


「そうはいかないよ。『クロノマジシャン』には特殊効果がある。このカードが戦闘を行うとき、相手はカードをドローする」


「え?ドローしていいの?やったやったー」


楓子は喜び飛び跳ねる。


「けど、そのドローしたカードによって、このバトルフェイズの状況がガラっと変わる!さぁ!何をドローしましたか!」


渡は魔法カードをドローしていることを祈る。そうすれば、『クロノマジシャン』の攻撃力は2800となり、『ストームハウンド』を迎撃できる。少なくともモンスターだけは阻止したい。もしモンスターを引いていたら、確実に渡の負けが決定する。


「えっと・・・私の引いたカードは――」


が、運命のカードを楓子が見せようとしたそのとき、グラリと地が揺れた。


「な、なんだ!?」


「何なに?地震」


突然の揺れに決闘者たちは混乱する。揺れは一向に収まらず、司会者の男性も耐え切れずに床にひざをついた。当然渡たちも立っていられない。観衆の中には突然の揺れに倒れこみ、ドミノ倒しになっているところもあった。

 すると、観衆の女性の1人がきゃーと喚き声を上げた。


「床!床を見て!」


皆は混乱していたが、彼女がそう叫んだので一斉に床を見た。その瞬間、他の観衆も口々に悲鳴を上げる。


「な・・・」


渡は叫ぶ言葉を失った。2人のデュエルを見ていた大樹と由良も、恐らく同じ状況のようだった。それもそのはずだ。突如床がなくなり、地面は宇宙空間のように果てのない小さな光だけが見える漆黒の空間になっていたのだ。


「うわぁ」


そのうち、観衆が次々と足を地面に飲み込まれていく。元々そこには床などなかったかのように、暗闇の中へと一人一人落ちていく。捕まるものは何もない。そしてその順番はとうとう渡にも回ってきた。同時に司会者や楓子も地面に吸い込まれていく。


「楓子!」


そのことに気がついた由良が楓子を助けに行こうとするが、一歩踏み出した瞬間、由良も地面に足をからめとられ、顔から地面に落ちてそのまま地面へと吸い込まれていった。


「なんなんだこれ!」


「きゃぁー。助けてー」


「くっ。姉貴!・・・姉貴ぃーー」


沈みを止めることはできず、口々に悲鳴を上げ、そして1人ずつその場から居なくなっていった。一番最後に顔が沈んだ渡は、最後のその場所の光景を見て泣きそうな気分になった。最後に見た光景は、誰一人いない広いホールだった。




・ウインターズ・ビースト



水 Lv4

ATK 1200 DEF 900

【獣族・効果】

このカードの攻撃力は自分のバトルフェイズのみ、このカードの守備力分アップする。



・ウインターズ・ダンサー



水 Lv4

ATK 1100 DEF 2000

【戦士族・効果】

このカードは自分ターン中のみ、攻撃力と守備力が入れ替わる。

自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在しない場合、

このカードは魔法カードの発動を無効にし、破壊できる。



・ウインターズ・コンダクター



水 Lv2

ATK 100 DEF 1200

【魔法使い族・チューナー】

このカードの召喚に成功した時、

手札からレベル3以下の「ウインターズ」と名のつくモンスター1体を特殊召喚できる。



・ウインターズ・アーチャー



水 Lv3

ATK 1200 DEF 1200

【戦士族・効果】

このカードの召喚に成功した時、

自分フィールド上にこのカード以外の「ウインターズ」と名のつくモンスターが存在する場合、

相手フィールド上に存在する魔法、罠カードを一枚破壊することができる。



・ウインターズ・スプライト



水 Lv2

ATK 0 DEF 300

【天使族・効果】

このカードが破壊され墓地に送られたとき、

デッキからレベル4の水属性モンスター1体を手札に加えることができる。



・ウインターズ・チャペル



水 Lv3

ATK 200 DEF 1200

【天使族・効果】

このカードが自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する時、

自分フィールド上の「ウインターズ」と名のつくモンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、

このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。



・ウインターズ・テイマー



水 Lv5

ATK 0 DEF 0

【魔法使い族・効果】

「ウインターズ」と名のついたモンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、
相手フィールド上に表側表示で存在するレベル6以下のモンスターのコントロールを得る。

この効果でコントロールを得たモンスターが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象にできない。



・ウインターズ・ビーナス



水 Lv3

ATK 1300 DEF 700

【天使族・チューナー】

自分が戦闘ダメージを受けたとき、このカードを表側攻撃表示で特殊召喚できる。

このカードは1ターンに1度、戦闘によって破壊されない。



・ウインターズ・インジェクター



水 Lv1

ATK 200 DEF 300

【魔法使い族・効果】

このカードが墓地に存在する場合、

自分フィールド上に表側表示で存在する「ウインターズ」と名のつくモンスターは相手ターンのみ

攻撃力が300ポイントアップする。



・ウインターズ・タイタン



水 Lv3

ATK 1500 DEF 0

【悪魔族・効果】

このカードはフィールド上に存在する時、レベルを5として扱う。

このカードが攻撃した場合、次の自分のスタンバイフェイズまで攻撃力を500ポイントアップする。



・ウインターズ・ドラゴン



水 Lv5

ATK 2300 DEF 1200

【ドラゴン族・シンクロ/効果】

「ウインターズ」と名のつくチューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上

自分のスタンバイフェイズにのみ発動できる。手札を一枚捨てる。

このターン、相手は魔法、罠カードを発動できない。



・ブリザードテンペスター



水 Lv6

ATK 2500 DEF 200

【魔法使い族・シンクロ/効果】

水属性チューナー+チューナー以外の水属性モンスター一体以上

手札を一枚捨てて発動する。罠カードの発動を無効にし、そのカードをデッキの一番下に戻す。


・ウインターズ・ブリザードナイト


水 Lv8

ATK 2200 DEF 1300

【天使族・シンクロ/効果】

「ウインターズ・ビーナス」+チューナー以外の「ウインターズ」と名のつくモンスター1体以上

このカードは罠カードの効果を受けない。

墓地の水属性モンスターの数×100ポイント攻撃力がアップする。



・絶対氷原


通常罠

自分フィールド上に『ウインターズ』と名のつくモンスターが存在するとき発動できる。

このターン、フィールド上のすべてのカードの効果を無効にする。


・ウインターズ・ブリザード



通常罠

「ウインターズ」と名のつくモンスターが攻撃対象になった時、デッキから「ウインターズ」と名のつくモンスター1体を墓地に送ることで、その攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。


・ミラーミスト



速攻魔法

自分フィールド上に存在する水属性モンスター1体を選択して発動する。

デッキから選択したモンスターと同名のモンスター1体を特殊召喚する。

このカードを発動したターン、対象となった二体のモンスターの攻撃力と守備力は半分になる。


・氷結のアイスミラー・フォース


速攻魔法

このターン、自分フィールド上の水属性モンスターが戦闘を行う場合、

ダメージ計算時のみ、戦闘を行う相手モンスターと同じ攻撃力になる。

このカードは墓地に水属性モンスターが3体以上存在する時のみ発動できる。

・氷結のプリズム



通常罠

自分フィールド上の水属性モンスターが魔法、罠カードの効果の対象になった時、対象となったモンスターの攻撃力を半分にしてそのカードの効果を無効にし、破壊する。


 衝撃の1戦目が終わり、司会者は2戦目をコールした。次は『109』VS『60』。今度は2人とも女だ。2人とも由良と違って威勢がよく、デュエルの前からかなり相手を威嚇していた。1人はなんだか司会者の男性を口説いている。その際、自らの名前を『愛海』と名乗っていた。もう1人の女はなんだか大人しそうな女性だけれど、目が愛海をよく思っていないように見えた。彼女は冬子と言うらしい。


「さぁ!次のデュエルをスタンバイだ!」


「デュエル!」


 先攻は冬子という女が取った。背は高いけれど、年齢は渡と同じ15だという。彼女は由良とはまた違う静けさを持っていて、なんだか不気味だった。


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


冬子 LP:4000 手札:6


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「私はモンスターを1体セットし、更にカードを2枚セット。ターンを終了します」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


冬子 LP:4000 手札:3

フィールド:

<セットモンスター><セットカード×2>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


デュエル進行も先ほどのデュエルとは打って変わって1ターン目は何も起きない。先ほどと比べるとどれだけ静かなデュエルかよくわかる。それが気に入らないのか、愛海は乱暴にドローした。


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


愛海 LP:4000 手札:6


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「ドロー!『伝説の都 アトランティス』を発動!さらに手札から『水陸両用バグロス Mk-3』召喚!」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・伝説の都 アトランティス


フィールド魔法

このカードのカード名は「海」として扱う。

手札とフィールド上の水属性モンスターはレベルが1つ少なくなる。

フィールド上の水属性モンスターは攻撃力と守備力が200ポイントアップする。


・水陸両用バグロス Mk-3


水 Lv4

ATK 1500 DEF 1300

【機械族・効果】

「海」がフィールド上に存在する限り、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃することができる。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


(伝説の都・・・アトランティスか。水属性によるアクロバティックな戦術ってとこだな)


「バグロス!相手プレイヤーを直接攻撃!」


愛海が直接攻撃の宣言を行った瞬間、ボソっと冬子がつぶやいたのを渡は聞き逃さなかった。


「きしょ、ダサ」


「てっめぇ!」


愛海にも聞こえたのだろう。彼女の目付きがさらに鋭くなった。気のせいか、自分の使い手を悪く言われたバグロスも、直接攻撃のスピードを速めたように感じられた。しかし、冬子は至って冷静だった。



冬子 LP:2300



 冬子のライフポイントが一気に削られる。LP4000ルール内での高攻撃力直接攻撃モンスターはかなり強い。もちろん長く場にその能力をとどめておければ・・・。


「この時、私の手札の『ウインターズ・ビーナス』の効果発動」


「な、何!」


「『ウインターズ・ビーナス』は戦闘ダメージを受けたとき、手札から特殊召喚できる。守備表示!」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・ウインターズ・ビーナス


水 Lv3

ATK 1300 DEF 700

【天使族・チューナー】

自分が戦闘ダメージを受けたとき、このカードを表側攻撃表示で特殊召喚できる。

このカードは1ターンに1度、戦闘によって破壊されない。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「すごい!だからあんなに冷静だったのか」


渡は感心する。しかも出てきたのがチューナーだと知った愛海はシンクロモンスターを恐れてひるみだす。


「う、うちはカードを2枚セットしてターンエンド!」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


愛海 LP:4000 手札:2

フィールド:

<水陸両用バグロス Mk-3><セットカード×2><伝説の都 アトランティス>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


攻防的には愛海のほうが優勢。しかし、冬子の場にはセットモンスターとチューナーモンスター『ウインターズ・ビーナス』。次のターンに反撃されるのは目に見えている。


(たぶんあそこにセットされているカードは破壊系のカード・・・。攻撃したらアウトだろうなぁ)


「私のターン。ドロー」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


冬子 LP:2300 手札:3

フィールド:

<ウインターズ・ビーナス><セットモンスター><セットカード×2>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「さぁ!ここで逆転なるか!2ターン目開始だー」


司会者の派手な実況をよそに、冬子はカードを場に出す。


「私はセットしていたモンスターをリリース。『ウインターズ・テイマー』を召喚」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・ウインターズ・テイマー


水 Lv5

ATK 0 DEF 0

【魔法使い族・効果】

「ウインターズ」と名のついたモンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、
相手フィールド上に表側表示で存在するレベル6以下のモンスターのコントロールを得る。

この効果でコントロールを得たモンスターが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象にできない。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「私がリリースしたのは『ウインターズ・インジェクター』。よって『ウインターズ・テイマー』の効果を発動。『水陸両用バグロス Mk-3』のコントロールを得る」


召喚された『ウインターズ・テイマー』は持っていた筒からピシュッと水の鞭を放出させると、それをバグロスに向けて放った。あの鞭は相手モンスターのコントロールを奪う調教の鞭なのだろう。愛海は慌てて罠カードを発動させた。

「そうはさせない!罠カード発動!『水霊術ー「葵」』。バグロスをリリース!あんたの手札を1枚墓地に送る!」


なんだか喧嘩しているみたいだ。愛海はしてやったりという顔をしていた。少なくともバグロスはコストとして墓地行きだが、これで洗脳はできなくなるし、相手は手札を1枚失う。が、冬子は更にチェーンを行う。


「罠カード発動!『絶対氷原』。このカードによって、このターン、フィールド上のすべてのカードは効果を失う」


「ちっ」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・水霊術-「葵」


通常罠

自分フィールド上二存在する水属性モンスター1体をリリースして発動する。相手の手札を確認し、1枚を選択して墓地へ送る。



・ウインターズ・インジェクター


水 Lv1

ATK 200 DEF 300

【魔法使い族・効果】

このカードが墓地に存在する場合、

自分フィールド上に表側表示で存在する「ウインターズ」と名のつくモンスターは相手ターンのみ

攻撃力が300ポイントアップする。


・絶対氷原


通常罠

自分フィールド上に『ウインターズ』と名のつくモンスターが存在するとき発動できる。

このターン、フィールド上のすべてのカードの効果を無効にする。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


(うちの場に伏せた『次元幽閉』もこのターン何の意味もない・・・くそ!)


「これでお互い魔法、罠、効果モンスターの効果は使えない。でも、ただ1つ無効化されないものもある。『チューナー』であることは変わらない――」


現在彼女の場に居るモンスターはレベル5『ウインターズ・テイマー』とレベル3『ウインターズ・ビーナス』となれば必然的に出てくるモンスターのレベルは8!


「レベル5『ウインターズ・テイマー』に、レベル3『ウインターズ・ビーナス』をチューニング。冬の寒さが世界のすべてを凍らせる――永久凍土の世界へ!シンクロ召喚!吹雪け!『ウインターズ・ブリザードナイト』」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・ウインターズ・ブリザードナイト



水 Lv8

ATK 2200 DEF 1300

【天使族・シンクロ/効果】

「ウインターズ・ビーナス」+チューナー以外の「ウインターズ」と名のつくモンスター1体以上

このカードは罠カードの効果を受けない。

墓地の水属性モンスターの数×100ポイント攻撃力がアップする。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「ブリザードナイトは罠カードの効果を受けない!つまり、『絶対氷原』の効果を受けない。更に、ブリザードナイトの攻撃力は、墓地の水属性モンスターの数だけ攻撃力が100ポイントアップする。今墓地には水属性モンスターが4体。よって、400ポイントアップ!」


・ウインターズ・ブリザードナイト:ATK 2600


「ブリザードナイト!相手に直接攻撃!氷結白夜!」


「きゃぁぁ」


愛海 LP:1400


「くっそ」


「由良さんみたいにワンターンキルしちゃいそうな勢いだよ」


渡は興奮しまくりだ。デュエルに夢中になっている。周りのことにはまったく注意がいかず、由良を探しにどこかへ大樹が行ってしまったことにすら気がついていない。


「私はターンエンド」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


冬子 LP:2300 手札:2

フィールド:

<ウインターズ・ブリザードナイト><セットカード>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


戦況は冬子の優勢。彼女の使う『ウインターズ』のカードは冬の名を持つ彼女にまったくふさわしいカードだ。冬の凍える寒さはあらゆる効果を無効にする。そんなカードを使う彼女は雪女のように冷たい笑みを浮かべ、対戦相手を見つめていた。しかし、愛海もまだ負けたわけではない。冬子もすでにLPを1700削られている。次のターン再びバグロスを出されればLPは600まで減らすことができる。また次のターン守ることができれば、更に1700で勝利だ。もちろんそれは守れればの話。バグロスも手札になければ意味がない。


「うちのターン!ぜーったい負けねー!!」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


愛海 LP:1400 手札:3

フィールド:

<伝説の都 アトランティス><セットカード>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「ちっ。うちはモンスターをセットしてターンエンド!」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


愛海 LP:1400 手札:2

フィールド:

<伝説の都 アトランティス><セットモンスター><セットカード>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


愛海はなかなか思い通りのカードを引けずに、壁を増やしてターンを終了する。冬子はそれを見て笑うと、再び静かにカードを引いた。


「ドロー」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


冬子:2300 手札:3

フィールド:

<ウインターズ・ブリザードナイト><セットカード>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


ここに来て、冬子がデュエルを一時中断して愛海に話しかける。


「あなた。すっごい威勢いい割に直接攻撃とかセコい手使うのね」


「なんだと」


「相手のモンスターをなぎ払ってダメージを与える。そういうのできないの?」


「うるせー。うちがどう戦おうと勝手だろ!戦略ってのをしらねーのか?」


「別に?でもそういう戦術使うなら、もっと静かにしてくれない?ウザい」


最後の言葉が愛海にプチンとキレさせる。愛海は何も言わなくなり、ぷるぷると拳を振るわせた。冬子は肩に掛けていたストールのズレを直すと、手札を1枚グローブにセットした。


「これで私はターンエンド」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


冬子 LP:2300 手札:2

フィールド:

<ウインターズ・ブリザードナイト><セットカード×2>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「さ、あなたのターン」


「言われなくても!ドロー!」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・

愛海 LP:1400 手札:3

フィールド:

<伝説の都 アトランティス><セットカード>

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


(よし!)


「うちはこのカードを召喚!『アビス・ソルジャー』!!」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・アビス・ソルジャー


水 Lv4

ATK 1800 DEF 1300

【水族・効果】

水属性モンスター1体を手札から墓地に捨てる。

フィールド上のカード1枚を持ち主の手札に戻す。この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに使用することができる。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「『アビス・ソルジャー』!効果発動!!!手札の『深海王デビルシャーク』を捨て、あんたのフィールドのブリザードナイトを手札に戻す!」


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・深海王デビルシャーク


水 Lv4

ATK 1700 DEF 600

【魚族・効果】

このカードは1ターンに一度だけ、対象を指定しないカードの効果では破壊されない。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「・・・ウザッ」


「おーっと。ここで『アビス・ソルジャー』の効果が発動したぞー!ブリザードナイトが戻される。この場合、シンクロモンスターはエクストラデッキに戻るぞー」


「障害はなくなった!『アビス・ソルジャー』。あいつに直接攻撃!」


パシュッ。アビスの攻撃が冬子を直撃する。ライフポイントが大幅に削られた。これで愛海のほうがライフは上だ。


冬子 LP:500


「よっしゃ!」


「うぅ・・・」


愛海は拳を握り締めて逆転の喜びをかみ締めた。喜びというよりも、ウザいやつに仕返しができて満足したようにも思える。しかし、完全に満足するにはやはりライフを0にしなければ気がすまないらしい。


「うちはターンエンド!」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


愛海 LP:1400 手札:1

フィールド:

<アビス・ソルジャー><セットカード>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「ざまーみろ。次で終わりにしてやる」


愛海は冬子に向かって叫ぶ。観衆は女の争いを何かのエンターテインメントのように笑いながら見ている。フィールド上の2人がぴりぴりとしていることなどお構いなし。やれやれと騒ぎ立てる。もちろん2人にも観衆など目にも耳にも入らない。ただ目の前の敵を倒したいという意志だけだ。


「ドロー」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


冬子 LP:500 手札:3

フィールド:

<セットカード×2>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「あーあ」


冬子はドローしてすぐにがっかりとした顔をする。そのがっかりしたことが愛海へのムカつきに直接つながっている。冬子がウザいと思っているのは、フィールド魔法『伝説の都 アトランティス』。このカードは水属性モンスターのレベルを1下げてしまう。シンクロモンスターを扱うデッキにとってレベルはかなり重要。使用するシンクロモンスターに合わせてデッキのモンスターのレベルは調整されている。それがアトランティスの効果で崩されてしまうのだ。レベルが下がるということは、その分追加でモンスターを出す必要がある。しかし、冬子の手札にモンスターを大量召喚する手はない。


(『ウインターズ・コンダクター』。召喚に成功した時、手札からレベル3以下の『ウインターズ』を特殊召喚できる。アトランティスの効果は手札にも及ぶ。レベル4のモンスターはレベル3となって、コンダクターの特殊効果で特殊召喚できるようになる。けど、コンダクターのレベルも1下がる。それじゃあ意味がないですわ)


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・ウインターズ・コンダクター


水 Lv2

ATK 100 DEF 1200

【魔法使い族・チューナー】

このカードの召喚に成功した時、

手札からレベル3以下の「ウインターズ」と名のつくモンスター1体を特殊召喚できる。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「どーしたよ。もう手詰まりかぁ?」


何もしてこない冬子に、今度は愛海が挑発し返す。冬子はそれでも冷静を保ち、手札とフィールドをじっと見る。


(相手のライフはまだ1400。セットしたあのカードを使っても・・・)


冬子は深く考えた。シンクロ召喚を使わずとも、フィールドに逆転のカードはある。しかし、相手フィールド上にセットされたカードが気になっていた。

 冬子の『ウインターズ』はシンクロモンスターのほとんどが罠カードを防ぐ効果を持っている。それは彼女が罠カードによって攻撃を防がれることをもっとも嫌っていたからだった。それゆえに、自分の身を守るシンクロモンスターを召喚しづらくさせるアトランティスを使う愛海が彼女にとってウザったい存在となっていたのだ。


(こうなったら、次のターンを待つしかありませんわ)


「モンスターをセット。ターンエンド!」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


冬子 LP:500 手札:3

フィールド:

<セットモンスター><セットカード×2>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


(相手を喜ばせてしまうのは癪ですわ・・・)


「へへーん。これでうちの勝利は確定だな」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


愛海 LP:1400 手札:2

フィールド:

<アビス・ソルジャー><セットカード>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「このターンで終わらせてやる!」


ちらりと愛海は手札の2枚目のバグロスを見せた。


「壁モンスターも役に立たなかったなー。へっへー」


フィールド魔法、アトランティスは海として扱い、バグロスは攻撃力が200ポイントアップした状態で相手を直接攻撃可能。愛海は先ほどの攻撃でセットされたカードの中に攻撃を防ぐものがないと確信していた。彼女の頭の中に描かれた勝利絵図は揺るがない。


「バグロス召喚!バトルフェーイズ」


しかし、それは彼女の頭の中でしか描かれていない。現実はまだ終わっていなかった。


「罠カード発動!『タイム・フリーズ』」


「んだと!?」


「『タイム・フリーズ』は、ドローフェイズとエンドフェイズ以外のフェイズをスキップし、スキップしたフェイズによって様々な付加効果を与える」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・タイム・フリーズ


通常罠

自分、または相手のドローフェイズ、エンドフェイズ以外のフェイズ開始時に発動できる。

そのフェイズをスキップする。そのターンのエンドフェイズ、スキップしたターンによって

そのターンのプレイヤーは以下の効果を得る。

◆スタンバイフェイズ:次のドローフェイズ時、カードを2枚ドローできる。

◆メインフェイズ:次のターン自分は通常召喚を二回まで行うことができる。

◆バトルフェイズ:次のターン自分フィールド上のモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「もちろん私が選択するのは『バトルフェイズ』。よって、あなたのモンスターは次のターン攻撃力が1000ポイントアップします」


「ちっ。・・・まぁいいや次のターン。うちのモンスターたちは攻撃力が1000ポイントアップ。次で決めてやる!うちはターンエンドだ」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・

愛海 LP:1400 手札:1

フィールド:

<アビス・ソルジャー><水陸両用バグロス Mk-2><セットカード>

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「私のターン。ドロー」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


冬子 LP:500 手札:4

フィールド:

<セットモンスター><セットカード>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


(ふふ・・・来た♪)


「私は手札から『ウインターズ・コンダクター』を召喚!」


冬子がついに動き出す。カードから猛吹雪と共に光り輝く小人が登場した。


「コンダクター効果発動!手札からレベル3以下の『ウインターズ』と名のつくモンスター1体を特殊召喚できる。来なさい!『ウインターズ・タイタン』」


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・ウインターズ・タイタン


水 Lv3

ATK 1500 DEF 0

【悪魔族・効果】

このカードはフィールド上に存在する時、レベルを5として扱う。

このカードが攻撃した場合、次の自分のスタンバイフェイズまで攻撃力を500ポイントアップする。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


小人が杖を振るったかと思うと、再び吹雪が吹き荒れ、その中から雪男が1人現れる。


「『ウインターズ・タイタン』はフィールド上に存在する時、レベルを5として扱う。更にアトランティスの効果で4!」


「またシンクロ召喚を・・・」


「まだですわ!セットしていた『ウインターズ・インジェクター』を反転召喚!」


2枚目のインジェクターだ。彼女の合図で、更にコンダクターは杖を振るう。


「レベル4となった『ウインターズ・タイタン』と、レベル1『ウインターズ・インジェクター』に、レベル1となった『ウインターズ・コンダクター』をチューニング!白き地平を翔ける嵐よ、吹き荒びてわが道に立ちはだかる障害を除けよ!シンクロ召喚!吹き荒らせ『ブリザード・テンペスター』」


出現した白き嵐が、フィールドを包み込む。ソリッドビジョンのはずなのに、なんだか見ているだけで本当に寒くなってくる。


「なんか本当に寒く感じてきたよ。ねぇ大樹」


ふとそのとき、傍らに大樹が居ないことにようやく渡は気がつく。あたりを見回すも、渡らしき人影はない。周りはデュエルに夢中な決闘者ばかり。


「あれ・・・大樹?」


 愛海VS冬子。その終焉も近くなってきた。『ブリザード・テンペスター』の登場によって、その幕は降ろされようとしていた。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・ブリザードテンペスター


水 Lv6

ATK 2500 DEF 200

【魔法使い族・シンクロ/効果】

水属性チューナー+チューナー以外の水属性モンスター一体以上

手札を一枚捨てて発動する。罠カードの発動を無効にし、そのカードをデッキの一番下に戻す。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「ま、また罠カードの発動を無効にするカード・・・」


「まだ私の手札は2枚ある。このターンで終わらせてあげるのはこっちですわ。いきますよ!」


「何言ってんのよ!そいつの攻撃力でうちのライフ0にできると思ってんの!?」


愛海は恐れずに冬子を指摘する。確かに、『ブリザード・テンペスター』の攻撃力では、今愛海のフィールド上に存在するどのモンスターを攻撃してもライフは0にならない。


「ふっ。モンスター同士の戦闘を避けた戦い方をするあなたはこういうカード、使ったことないのかもね。装備魔法発動!『ジャンク・アタック』」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・ジャンク・アタック


装備魔法

装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地に送ったとき、

破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「なんですって!」


「『ジャンク・アタック』を装備した『ブリザード・テンペスター』でバグロスに攻撃!ブリザード・ジャンク・ストーム!」


バグロスの攻撃力は1700。テンペスターの攻撃力は2700。差は1000だが、さらに『ジャンク・アタック』の効果で1700の半分、850ダメージが追加される。合計1850!


「バグロス撃破ー!」


「きゃぁあーー」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・プレイヤー情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


愛海 LP:0


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・プレイヤー情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「おおおーーーー」


観衆が盛り上がる。女2人による壮絶な死闘は、氷結の息吹によって幕を閉じた・・・。


「くっそ!覚えてろ」


 愛海はデュエルが終わってすぐ、グローブを司会者に投げつけてステージを去って行った。冬子はそれを静かな笑みと共に見送ると、グローブを元あった場所におき、ステージを降りた。愛海には仲間が居たらしく、会場の隅でその後も騒ぎを続けていた。


 『34』番と『4』番の決闘者は、デュエルステージとなった空白の空間に飛び出した。一人は男、1人は女だった。大樹が突然「あー」と頓狂な声を出したのは、女が出てきたときだった。渡も彼女を見て、すぐになるほどと心の中でつぶやいた。


「大樹。あの人」


「ああ。姉貴だ」


鉄由良。大樹の姉だった。彼女も大樹に影響されて決闘者になった。しかし、姉弟でデュエルをすることはほとんどなかった為、まさかこのような場所にこようとは夢にも思っていなかった。


「とっくに飽きてやめたものだと思ってたぜ」


大樹はデュエルグローブと呼ばれた新たなデュエルシステムを装着する姉、由良を見てつぶやいた。そうこうしている間に、デュエルが開始される。2人は少しずつ距離をとり、司会者が審判としてその間の少し外れた位置に立った。


「それでは両者!デュエルグローブをはめた手を前に!」


(姉貴・・・)


「さぁさぁ!高らかに宣言しよう!せーの!」


「デュエルーー」


会場の決闘者全員が、その始まりを宣言した。謎の少年VS鉄由良。渡と大樹はそれをじっと見守った。

 先攻は少年が取った。宣言と同時にデュエルグローブの甲にあった箱がガチャガチャと変形し、デュエルのためのプレートに変化した。デッキをセットする場所もある。お互いにデッキをセットすると、デュエルが開始された。


「僕の先攻!ドロー」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


少年 LP:4000 手札:6


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


「あいつ、どんなカード出すんだろうな」


「俺は姉貴が何出すかのほうが心配だっつーの」


2人が見守る中、少年がいきなり魔法カードを発動する。


「速攻魔法『手札断殺』を発動!お互いに手札を2枚墓地に送り、その後カードを2枚ドローする!」


「おーっと。いきなりの手札交換カードだぁ」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・手札断殺


速攻魔法
お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


2人は静かに2枚のカードを墓地に送り、さらに2枚ドローした。


「そして、僕は墓地の闇属性モンスター『異次元の偵察機』、風属性モンスター『ハーピィ・クイーン』を除外して、『ダーク・シムルグ』を特殊召喚!」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・異次元の偵察機


闇 Lv2

ATK 800 DEF 1200

【機械族・効果】

このカードがゲームから除外された場合、そのターンのエンドフェイズ時にこのカードを
自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する。


・ハーピィ・クイーン


風 Lv4

ATK 1900 DEF 1200

【鳥獣族・効果】

このカードを手札から墓地に捨てる。デッキから「ハーピィの狩場」1枚を手札に加える。

このカードのカード名は、フィールド上または墓地に存在する限り「ハーピィ・レディ」として扱う。


・ダーク・シムルグ


闇 Lv7

ATK 2700 DEF 1000

【鳥獣族・効果】

このカードの属性は「風」としても扱う。

自分の墓地の闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体をゲームから除外することで、このカードを手札から特殊召喚する。

手札の闇属性モンスター1体と、風属性モンスター1体をゲームから除外することで、このカードを自分の墓地から特殊召喚する。

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手はフィールド上にカードをセットすることができない。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


ソリッドビジョンによって、巨大な『ダーク・シムルグ』が場に現れる。観衆はおおーと歓声を上げた。


「『ダーク・シムルグ』!いきなり高攻撃力モンスターを特殊召喚かよ!」


「それだけじゃない。相手はカードをセットできなくなった。つまり、モンスターを守備表示にもできないったことだ」


2人は驚く。少年はさらにカードを3枚セットした。


「先攻のプレイヤーは攻撃宣言ができない。僕はターンエンドだ。――おっと、除外された『異次元の偵察機』が僕のフィールド上に特殊召喚されるよ。」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


少年 LP:4000 手札:1

フィールド:

<ダーク・シムルグ><異次元の偵察機><セットカード×3>


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・エンドフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


少年のターンが終わっただけで、場はわーっという声援が盛り上がった。そんな中、由良は無言でカードをドローする。


「その瞬間!罠カード発動!『魔封じの芳香』」


まさにその瞬間だ。少年が罠カードを発動させた。


「『魔封じの芳香』はお互いに魔法カードの発動に制限を掛けるカード。これにより、セットして次のターンを待たなければ魔法カードは発動できない!!」


おおー。さらに場が盛り上がる。しかし、渡と大樹は少し暗い表情になっていた。1ターン目から『ダーク・シムルグ』と『魔封じの芳香』。この二枚がそろった時、相手は罠も魔法も使うことができなくなる。罠はセットできないし、魔法は『魔封じの芳香』でセットしなければ発動できなくされている。セットできないのだから魔法も発動できない・・・。壁モンスターをセットすることさえ許されない。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・魔封じの芳香


永続罠

このカードがフィールド上にある限り、魔法カードは1度フィールドにセットし、次の自分のターンが来るまで使用できない。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「大樹。由良さん大丈夫かな?」


「さぁな。たぶん、前のデッキだったら負けだと思う。姉貴のデッキ、『真紅眼の黒竜』主体のドラゴンデッキだからさ。魔法カードの支援がなきゃ上級モンスター呼べねーもん」


「そっか・・・」


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


鉄由良 LP:4000 手札:6


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ドローフェイズ情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


まだ勝負は始まったばかり。けれども絶望からのスタート。デュエルを見守る決闘者たちは皆そう思っただろう。それなのに、由良は口元が少し緩んでいた。今にも笑いそう。彼女はスタンバイフェイズに、墓地からの効果を発動させた。


「私の墓地に存在する『ミンゲイドラゴン』の効果発動!このカードはスタンバイフェイズ時に墓地に存在し、そのとき自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、特殊召喚できる。また、私の墓地に存在するのは『ミンゲイドラゴン』の他に、『マテリアルドラゴン』のみ。よって、特殊召喚される!」


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・ミンゲイドラゴン


地 Lv2

AFK 400 DEF 200

【ドラゴン族・効果】

ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、このカードは2体分のリリースとすることができる。

自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、

このカードを表側攻撃表示で特殊召喚することができる。

この効果は自分の墓地にドラゴン族以外のモンスターが存在する場合には発動できない。

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「おおーーー」


「そして、『ミンゲイドラゴン』を除外し、手札から『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』を特殊召喚!」


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・レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン


闇 Lv10

ATK 2800 DEF 2400

【ドラゴン族・効果】

このカードは自分フィールド上に存在するドラゴン族モンスター1体をゲームから除外することで特殊召喚することができる。1ターンに1度だけ、

自分のメインフェイズ時に手札または自分の墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外の

ドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚することができる。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「おおーっと。こちらもいきなりの最上級モンスターの特殊召喚だー。魔法、罠カードが封じられているにも関わらず、見事『ダーク・シムルグ』の攻撃力を超えるモンスターを召喚したぞー」


「更に、私は手札から『デコイドラゴン』を召喚し、除外。『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』を特殊召喚」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・デコイドラゴン


炎 Lv2

ATK 300 DEF 200

【ドラゴン族・効果】

このカードが相手モンスターの攻撃対象になった時、自分の墓地からレベル7以上の

ドラゴン族モンスター1体を選択して自分フィールド上に特殊召喚し、攻撃対象をそのモンスターに移し替える。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


フィールド上に巨大なダークネスメタルドラゴンが二体、現れる。


「そして、二体のレッドアイズにより、手札、墓地から『マテリアルドラゴン』を特殊召喚!!」


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


・マテリアルドラゴン


光 Lv6

ATK 2400 DEF 2000

【ドラゴン族・効果】

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、

ライフポイントにダメージを与える効果は、ライフポイントを回復する効果になる。

また、「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、

手札を1枚墓地へ送ることでその発動を無効にし破壊する。


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


「う、嘘だ。魔法カードも罠カードも使わずに攻撃力2000以上のモンスターを・・・4体・・・」


少年はドラゴンの軍勢に怯えあがる。さっきまで威勢よくターンエンドしていたというのに・・・。


「まずは『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』の攻撃!『ダーク・シムルグ』に攻撃!ダークネス・メタル・フレアー!!」


少年 LP:3900


ドカーン。『ダーク・シムルグ』が破壊される。続いて、もう1体のダークネスメタルも動きだす。


「連続攻撃!『異次元の偵察機』に攻撃!!」


場にはマテリアルドラゴン。破壊効果は効かないが、最後の抵抗に少年は罠カードを発動する。


「罠カード発動!『聖なるバリア―ミラーフォース―』」


「マテリアルドラゴンの効果!手札を1枚捨墓地へ送り、ミラーフォースを無効!」


パリンっ。ミラーフォースはいとも簡単に破られ、偵察機をダークネスメタルの攻撃がいとも簡単に貫通する。


少年 LP:1900


「うわぁ」


ダメージ2000。LP4000ルールのこのデュエルにおいて、モンスター貫通の攻撃がダメージ2000。とんでもない威力だ。しかも、まだ2400二体の直接攻撃が残されている。


「『マテリアルドラゴン』の攻撃。マテリアルショット」


静かに宣言された直接攻撃は、何の障害もなく、軽々と少年を打ち倒した。


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・プレイヤー情報*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・


少年 LP:0


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「ワン・・・ターン・・・キル」


ワンターンキル。One turn kill。一撃必殺。後攻1ターンでの瞬殺は、観衆を騒がせるというよりも、怖がらせると言ったほうが正しいように思えた。渡はその光景を見てそう思った。さっきまでわーわーと騒いでいた観衆は、葬式の会場にいるかのように静まった。驚きのあまり言葉が出なかった司会者が勝利宣言を行った時には、すでに由良の姿は舞台から消えていた。



 デュエルモンスターズ。それはこの世界の秩序。

 この世界では、老若男女問わずデュエルモンスターズの楽しさを知ってる。カードを所持するものを、決闘者と呼ぶ。彼、東屋渡もその決闘者の1人。彼は親友の鉄大樹に誘われて、決闘者になった。


第1ターン 突入!決闘世界


 渡は自分のデッキを確認した。彼のデッキは時間に関係する名前を持つモンスター群を投入した『クロノモンスターズ』。この日のために、彼は昨日晩くまで調整を重ねていた。


「いよいよだな!渡」


「ああ。勝っても負けても楽しめそうだ!」


渡は大樹と意気投合する。2人は今日、新たなるデュエルの可能性を秘めた最新イベントに参加するために、デュエルの祭典を行う『デュエルパーティー』という施設を訪れていた。なんでも新しいデュエルシステムが完成したらしいのだ。

 今までのデュエルは、市販されている『デュエルプレート』と呼ばれる金属板を平らな場所に設置し、金属板のカードゾーンにカードをセットすることでデュエルを行っていた。しかし、今回はモンスターが実体化等する新たなる楽しみが設けられたという。


「楽しみだなぁ」


大樹は朝から浮かれに浮かれていた。昨夜寝られなかったといいつつも、元気にはしゃぎまわっている。渡もそうしたいところだが、それよりもこの後イベントで開催されるセレモニーデモデュエルのことで頭が一杯だった。今回のイベントは、まず初めに新しいデュエルシステムを使用したデモンストレーションデュエルを行うというのだ。しかもそのデモデュエルを行う決闘者は、イベントに訪れた決闘者の中からその場で選ばれる。渡は是非そのデモデュエルに参加して、勝利を収めて注目を浴びたいのだ。けれど、選ばれる決闘者は6人。三台の新型デュエルシステムを利用しての3戦。その枠はかなり狭い。それに、会場を見渡す限り、強そうな決闘者ばかりだ。会場のフリースペースでデュエルをしている人も居る。


(はぁ・・・。勝てるかな)


渡はため息をつく。大樹はそれに気がつくと、渡の考えていることを察したのか馬鹿にしたように笑い始めた。


「渡!またお前勝てるか負けるか考えてるのか?」


「えっ!・・・ま、まぁな」


「アホか。そういうの、取らぬタヌキの皮算用ってんだぞ」


「いや・・・微妙に違うと思う。まぁでも、選ばれてないうちから勝つか負けるか考えても仕方ないか」


渡は大樹の言葉で、少し緊張がほぐれる。渡はいつも大樹に助けられてばかりだった。今回は助けられた・・・というのはおかしいかもしれないが、それでも大樹の言葉は渡の心配を何事もなかったように消し去った。


「Everybody!Welcome!」


 不意に耳を劈くような音が会場に鳴り響いた。司会者が現れたのだ。時計は午前9時を指している。時間通りの開始だ。


「さぁ!決闘者の諸君!お待ちかね、ニューデュエルシステム!『デュエルサイト』の登場だ!」


参加者の決闘者たちが一斉に声のするほうを向く。入ってからずっと立ち入り禁止になっていた何もない場所に、司会者が立っていた。しかし、その司会者もすぐにその場から少し奥に移動する。


「おっとその前に」


「ん?」


「予告していたセレモニー・デモンストレーション・デュエルの挑戦者を選出だぁー。諸君!この場に入る前にもらったナンバープレートを確認してくれぇー」


司会者が高らかに言う。渡も大樹も、この場に入るときに円盤状のプレートを貰っていた。数字はそれぞれ『102』と『103』。どうやら、これによって今回のデュエルの参加者を決めるらしい。


「完全に運・・・だな。渡」


「だね。ちょっと無理そう」


「さぁ!今回の抽選は、このトリックダイスで決めさせてもらうぞー!」


司会者はなにやら少し大きめのサイコロを取り出した。遠くでよく見えないけれど、サイコロの目はころころと変わっているように見える。


「このサイコロは地面にぶつかるごとにその目の数字を君達のもつナンバーのどれかに変わるぞー!これによって6面サイコロは、10面にも100面にも変わる!さぁ、いくぞ!」


司会者は拳をぐっと握り締め、天井に殴りかかるような勢いで振り上げ、そして高らかに叫んだ。


「運命のー・・・ダイスローーーーーーーーーーーール」


コロリ。司会者は振り上げたのと別の手で、サイコロを6つ軽く床に放り投げた。テンションとは裏腹に、なんだか頼りないダイスロールだ。それでもサイコロはそれぞれ2、3度床にぶつかって面の数字を変え、コロコロと何もない床を転がった。そして決闘者の見守る中、6つのサイコロは止まった。


「け・・・。けってーーーーーい。今回デモンストレーションに出場できるラッキーボーイアンドガールはぁ――」


ごくり。渡はつばを飲む。出たい!出たい!がんばって組んだデッキがそう言っているように思えるほど、渡はそれを望んでいた。


「『34』、『60』、『4』、『109』、『157』!そしてー・・・」


(頼む!出させてくれ・・・頼むーーーーー!!!)


「『103』だー」


「え・・・」


「えっ?」


2人の間に沈黙が流れる。しかし、微妙な心境を知らない司会者は、続けて対戦相手を発表する。


「対戦カードは『34』VS『4』、『109』VS『60』、『103』VS『157』だーーー」


渡は大樹を見た。大樹のプレートは確かに『103』だった。出たいと思っていた渡を差し置いて、大樹。どう言っていいのか、渡はわからなかった。なんだか素直に喜べない。文句なんか当然言えるわけがない。


「さぁ!さぁ!さぁさぁさぁ!それではお待ちかね。デュエルシステム!スタート!」


周りがわーっと盛り上がり、司会者の前に6つのスタンドが現れた。スタンドの上には、それぞれ1つずつバイクグローブのようなものが置かれていた。手の甲の部分に、トランプケースぐらいの大きさの鉄の箱がついている。各自別々の色でカラーリングされていた。


「いけよ」


何も言わない渡に、大樹はそっとプレートを渡した。


「いいのか!?」


渡は尋ねた。今回大樹はそれほどこのシステムに興味があったわけじゃないけれど、まったくないとも言いがたい。大樹だって、機会があればやりたいに違いない。


「俺は別に目立ちたいとは思わないし、どうせ俺とお前、一緒に入ったんだから、2人で『102』『103』だろ?だったらお前が行くべきだ」


それでも大樹はプレートを譲った。


「どーせ発売したらどこでも買えるんだし。お前が言ってこいよ!渡」


渡は少し悩んで、ゆっくりと決心した。そして、彼からプレートを受け取った。


「わかった!俺行ってくる」


「おいおい。焦るなって。・・・どうやら最初は『34』VS『4』らしいぜ・・・」


「――ああ!」




・インサニティ・クレイドル


闇 Lv1

ATK 0 DEF 1000

【悪魔族・チューナー】

このカードは通常召喚できない。

墓地にモンスターが10体以上存在する時のみ、1000ライフポイントを払って手札から特殊召喚できる。


・インサニティ・ザ・ゲームエンド


闇 Lv10

ATK 3000 DEF 3200

【悪魔族・シンクロ/効果】

チューナー+チューナー以外のモンスター3体以上

このカードのシンクロ召喚に成功した時、このカード以外のフィールド上のカードをすべて破壊する。

このカードの特殊召喚に成功した場合、次の相手のスタンバイフェイズ時、相手はこのデュエルに勝利する。


・インサニティ・ヘルリミッター


闇 Lv3

ATK 1900 DEF 0

【悪魔族・チューナー】

このカードは手札が3枚以上存在する時、シンクロ素材にすることができない。

このカードがシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、シンクロ召喚したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。


・インサニティ・アクティプル


闇 Lv9

ATK 2500 DEF 3000

【悪魔族・シンクロ/効果】

チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上

このカードのシンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上に存在する魔法、罠カードをすべて破壊する。

その後、破壊したカード×300ポイントのダメージを相手に与える。

このカードの特殊召喚に成功した場合、次の相手のスタンバイフェイズ時、相手はこのデュエルに勝利する。


・インサニティ・パプレクス


闇 Lv3

ATK 1200 DEF 900

【悪魔族・チューナー】

このカードが相手モンスターを戦闘によって破壊した場合、

相手は手札を一枚捨てる。


・インサニティ・カンフューザー


闇 Lv10

ATK 0 DEF 0

【悪魔族・シンクロ/効果】

チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上

このカードのシンクロ召喚に成功したとき、このカード以外のすべてのカードをデッキに戻す。

このカードの攻撃力は、この効果で戻したカード×500ポイントアップする。

このカードの特殊召喚に成功した場合、次の相手のスタンバイフェイズ時、相手はこのデュエルに勝利する。


・インサニティ・ワン


闇 Lv1

ATK 100 DEF 100

【悪魔族・効果】

このカードは自分フィールド上に「インサニティ」と名のつくモンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できる。


・インサニティ・サクリファイス


闇 Lv5

ATK 0 DEF 0

【悪魔族・シンクロ/効果】

「インサニティ」と名のつくチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードのシンクロ召喚に成功したとき、相手フィールド上のモンスターをすべて破壊する。

このカードの攻撃力、守備力はこの効果によって破壊したモンスターの数×800ポイントアップする。

このカードの特殊召喚に成功した場合、次の相手のスタンバイフェイズ時、相手はこのデュエルに勝利する。


・時渡りの精霊


光 Lv3

ATK 500 DEF 400

【魔法使い族・チューナー】

このカードの召喚に成功した時、カードを1枚ドローする。

ドローしたカードがレベル4以下のモンスターだった場合、自分フィールド上に特殊召喚できる。

それ以外の場合、ドローしたカードを墓地に送る。


・時の大神官


闇 Lv5

ATK 2100 DEF 1900

【魔法使い族・効果】

このカードの召喚、特殊召喚に成功した時、手札、墓地から『時渡りの精霊』1体を特殊召喚できる。


・常闇の騎士 デュランダル


闇 Lv4

ATK 1200 DEF 1200

【戦士族・効果】

このカードは戦闘及び魔法、罠、効果モンスターの効果では破壊されない。

このカードをリリースしてアドバンス召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。


・常闇の騎士 エクスカリバー


闇 Lv4

ATK 1300 DEF 1200

【戦士族・効果】

このカードが闇属性モンスターを攻撃した場合、

ダメージ計算後に相手フィールド上のモンスターをすべて破壊する。


・彷徨える時間


闇 Lv2

ATK 1000 DEF 900

【魔法使い族・効果】

相手のバトルフェイズ開始時、このカードを手札から捨てて発動する。

そのバトルフェイズを終了する。


・クロノマジシャン


闇 Lv4

ATK 1800 DEF 1000

【魔法使い族・効果】

このカードが戦闘を行う場合、相手はカードを一枚ドローする。

ドローしたカードが魔法カードだった場合、このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。

モンスターだった場合、相手はそのカードを特殊召喚できる。

罠カードだった場合、そのバトルフェイズを終了する。


・クロノナイト


闇 Lv4

ATK 1200 DEF 1200

【戦士族・効果】

このカードが守備表示モンスターを攻撃する場合、ダメージ計算前にそのモンスターを除外する。


・クロノビースト・ケルベロス


闇 Lv4

ATK 1700 DEF 0

【獣族・効果】

このカードは墓地の魔法、罠カードを3枚除外することで、1ターンに三回攻撃できる。


・クロノビースト・オルトロス


闇 Lv3

ATK 1200 DEF 0

【獣族・効果】
このカードは墓地の魔法、罠カードを2枚除外することで、攻撃力を1200ポイントアップする。


・フューチャー・オブ・グローリー



光 Lv7

ATK 2500 DEF 2000

【魔法使い族・シンクロ/効果】

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した時、デッキを上から破壊したモンスターのレベルと同じ枚数めくり、その中にモンスターが存在した場合、1体を選択し特殊召喚できる。

手札を一枚捨てることで、このカードを次の自分のターンのスタンバイフェイズ時まで除外することができる。

この効果は相手ターン中でも使用できる。



・ジェネシス・オブ・ヒストリー



闇 Lv5

ATK 2200 DEF 1700

【魔法使い族・シンクロ/効果】

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

1ターンに1度、手札を一枚捨てることで、墓地のカード一枚をデッキの一番上に戻すことができる。

このカードがフィールド上から墓地に送られた時、墓地のモンスターカードを5枚までデッキに戻すことができる。その後カードを一枚ドローする。


・時渡りの宝札



通常魔法

デッキからカードを二枚ドローする。

その後、手札からカードを一枚デッキの上に置く。



・クロノドライバー


通常魔法

デッキから「クロノ」と名のつくモンスター1体を選択して発動する。

そのカードをデッキの一番上に置く。

・時の調律-タイム・チューニング-


通常魔法

エクストラデッキに存在するシンクロモンスター1体を選択して発動する。

そのモンスターのシンクロに必要なモンスターを手札から除外する。

次のターンのスタンバイフェイズに、選択したシンクロモンスター1体を特殊召喚する。


・タイムトラベル



カウンター罠

手札を一枚捨てて発動する。モンスターの召喚、特殊召喚を無効にし除外する。

2ターン後、除外したカードのコントローラーのスタンバイフェイズに除外したモンスターを特殊召喚する。



・ブラッディ・ヒストリー



通常魔法

500ライフポイントを払って発動する。墓地に存在するモンスター1体を選択し、自分フィールド上に選択したモンスターと同じレベルのブラッディトークンを1体特殊召喚する。このトークンはアドバンス召喚の為にリリースすることはできない。



・エクスチェンジ・インターセクション



通常罠

自分フィールド上のモンスター1体を墓地に送り、同じレベルのモンスターを1体手札から特殊召喚する。


・クロックボム


通常魔法

相手のスタンバイフェイズ毎に、このカードにクロックカウンターを乗せる。

クロックカウンターが乗ったこのカードをリリースすることで、お互いに自分フィールド上のカードを

クロックカウンターの数分破壊する。

・真紅眼の突撃竜-レッドアイズ・クラッシュドラゴン-


闇 Lv4

ATK 1700 DEF 200

【ドラゴン族・効果】

このカードの攻撃力は自分のバトルフェイズ中のみ、500ポイントアップする。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードが攻撃宣言を行ったバトルフェイズ終了時、このカードを破壊する。


・真紅眼の武装竜-レッドアイズ・アーマード・ドラゴン-


闇 Lv3

ATK 1200 DEF 1700

【ドラゴン族・効果】

このカードは攻撃表示で存在する場合、戦闘によって破壊されない。

このカードが表側守備表示で存在する限り、このカード以外の「真紅眼」と名のつくモンスターは

魔法カードの効果によって破壊されない。


・アクセルドラゴン


風 Lv3

ATK 900 DEF 300

【ドラゴン族・効果】

このカードは召喚に成功したターンのエンドフェイズ時まで、攻撃力が二倍になる。



・真紅眼の双頭竜-レッドアイズ・ツインヘッドドラゴン-


闇 Lv7

ATK 2100 DEF 900

【ドラゴン族・効果】

このカードは手札のドラゴン族モンスター二体を除外して特殊召喚できる。

このカードは一度のバトルフェイズで二回攻撃することができる。

このカードは特殊召喚されたターン攻撃できない。


・真紅眼の煌竜-レッドアイズ・トゥインクル-


光 Lv3

ATK 1000 DEF 1400

【ドラゴン族・チューナー】

自分フィールド上に「真紅眼」と名のつくモンスターが存在する時、

このカードを召喚した場合、相手フィールド上にセットされた魔法、罠カードをすべて破壊する。


・真紅眼の幼竜-レッドアイズ・ベビィドラゴン-


闇 Lv1

ATK 0 DEF 0

【ドラゴン族・効果】

このカードが表側表示で自分フィールド上に存在する限り、

自分フィールド上の「真紅眼」と名のつくドラゴン族モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。


・真紅眼の獄竜-レッドアイズ・ガルフ-


闇 Lv4

ATK 1300 DEF 900

【ドラゴン族・チューナー】

手札のこのカードを墓地に捨てて発動する。

相手の墓地のカード一枚を除外する。


・真紅眼の竜騎士-レッドアイズ・ドラゴンナイト-


闇 Lv4

ATK 1900 DEF 1300

【ドラゴン族・効果】

自分フィールド上に存在するモンスターがこのカードのみの場合、

このカードは戦闘では破壊されない。

手札が一枚以下の時、このカードの攻撃力は200ポイントアップする。


・真紅眼の魔術師-レッドアイズ・マジシャン-


闇 Lv5

ATK 2000 DEF 1000

【魔法使い族・効果】

このカードは墓地の「真紅眼」と名のつくドラゴン族モンスター2体を除外して特殊召喚できる。

1ターンに1度、自分フィールド上に存在する「真紅眼」と名のつくモンスターのレベルを最大5まで下げることができる。

この効果で下げたレベル×300以下の攻撃力を持つ「真紅眼」と名のつくモンスター1体を手札から特殊召喚する。


・真紅眼の黒炎竜-レッドアイズ・ブレイズドラゴン-


闇 Lv7

ATK 2400 DEF 1900

【ドラゴン族・シンクロ/効果】

チューナー+チューナー以外の「真紅眼」と名のつくモンスター1体以上

このカードの特殊召喚に成功した時、フィールド上に存在する魔法、罠カードをすべて破壊する。

このカードの攻撃力は墓地に存在する「真紅眼」と名のつくモンスターの数×100ポイントアップする。


・真紅眼の炎皇竜-レッドアイズ・エクスプロードロイヤルドラゴン-


炎 Lv9

ATK 3000 DEF 3000

【ドラゴン族・シンクロ/効果】

「真紅眼の煌竜」+チューナー以外の「真紅眼」と名のつくモンスター1体以上

このカードは除外できない。

このカードはレベル6以下のモンスター効果を受けない。

ライフポイントを半分払うことで、相手フィールド上のカードをすべて破壊する。

相手はその後、カードを1枚ドローする。


・真紅眼の獄炎竜-レッドアイズ・ヘルブレイズドラゴン-


闇 Lv8

ATK 3000 DEF 2400

【ドラゴン族・シンクロ/効果】

チューナー+チューナー以外の「真紅眼」と名のつくモンスター1体以上

このカードの特殊召喚に成功した時、フィールド上に存在する魔法、罠カードをすべて破壊する。

1ターンに1度、手札を一枚捨てることで、

フィールド上に存在するこのカードの守備力以下の攻撃力のモンスターをすべて破壊する。


・真紅眼の獄冥竜-レッドアイズ・ヘルフィアスドラゴン-


闇 Lv9

ATK 3000 DEF 0

【ドラゴン族・シンクロ/効果】

「真紅眼の獄竜」+チューナー以外の「真紅眼」と名のつくモンスター1体以上

このカードはレベル6以下のモンスター効果を受けない。

このカードが表側攻撃表示で存在する場合、

バトルフェイズ開始時に相手モンスターはすべて表側攻撃表示になる。この時、リバース効果は発動しない。


・クロスソウル・ロマンス


速攻魔法

手札を一枚捨てて発動する。

自分フィールド上に存在するチューナー以外のモンスター1体をリリースして発動する。

デッキからリリースしたモンスターと同じレベルのチューナーモンスター1体を特殊召喚する。


・真紅の絶壁


通常魔法

2000ライフポイント払う。

手札から「真紅眼」と名のつくモンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズに破壊される。


・黒鋼竜の龍鱗


カウンター罠

自分フィールド上にドラゴン族モンスターが存在する時に発動できる。

魔法カードの発動を無効にし、破壊する。

その後、お互いにカードを一枚ドローする。

・竹光を振るう剣士 サブラク


地 Lv8

ATK 2000 DEF 1900

【戦士族・効果】

このカードは自分フィールド上に存在する「折れ竹光」を墓地に送り、特殊召喚できる。


・アンノーン イムーヴァブル


闇 Lv9

ATK 2700 DEF 1000

【悪魔族・効果】

このカードは通常召喚できない。

自分フィールド上に存在する裏側守備表示モンスター3体をリリースしたときのみ特殊召喚できる。

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊したとき、そのモンスターの攻撃力の半分の数値分、

このカードの攻撃力をアップする。

魔法、罠、効果モンスターの効果が発動した時、このカードの攻撃力を500ポイントダウンして、

その発動と効果を無効にする。


・名刀 竹光


装備魔法

このカードは「折れ竹光」を装備した戦士族モンスターにのみ装備できる。

装備モンスターの攻撃力は700ポイントアップする。

装備モンスターが攻撃する場合、相手はバトルステップ終了時まで魔法、罠カードを発動できない。


・神聖 叢雲


永続魔法

自分フィールド上に「折れ竹光」「名刀 竹光」が存在しない場合、このカードを破壊する。

「名刀 竹光」を装備したモンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、攻撃モンスターは破壊したモンスターの効果を得る。

このカードは魔法カードの効果では破壊されない。