明日は東京マラソン2024,当日の気象条件も良さそうで,記録の面で非常に楽しみです♪

 

 

今回の海外招待選手を記します;

 

No. 選手名 自己最高記録
1 エリウド・キプチョゲ(ケニア) 2:01:09
2 ヴィンセント・キプケモイ・ゲティッチ(ケニア) 2:03:13
3 ティモシー・キプラガト(ケニア) 2:03:50
4 ベンソン・キプルト(ケニア) 2:04:02
5 ハイレマリアム・キロス(エチオピア) 2:04:41
6 アンドゥアレム・ビライ(エチオピア) 2:04:44
7 ツェガエ・ゲタチョウ(エチオピア) 2:04:49
8 チャル・デソ(エチオピア) 2:04:53
9 ビクター・キプランガット(ウガンダ) 2:05:09

 

 

①エリウド・キプチョゲ(1984年生まれ)は言わずと知れた男子マラソン界のレジェンドで今夏のパリ五輪で前人未到の男子マラソン3連覇を目指しており,東京マラソンでは2022年に2時間02分40秒のコースレコードを記録しています.

 

②ヴィンセント・キプケモイ・ゲティッチ(1999年生まれ)は昨年のベルリンマラソンで2時間03分13秒の自己ベストを記録し,キプチョゲについて2位に入った実力者です.
 
③ティモシー・キプラガト(1993年生まれ)は昨年のロッテルダムマラソンで2時間03分50秒の自己ベストを記録して2位に入っています.
 
④ベンソン・キプルト(1991年生まれ)は昨年のシカゴマラソンで2時間04分02秒の自己ベストを記録して2位に入っています.
 
⑤ハイレマリアム・キロス(1997年生まれ)は昨年の大阪マラソンで2時間06分01秒を記録して優勝しています.
 
⑥アンドゥアレム・ビレイ(1992年生まれ)は昨年のベルリンマラソンで2時間04分44秒の自己ベストを記録して6位に入っています.
 
⑦ツェガエ・ゲタチョウ(1996年生まれ)は昨年の東京マラソンで2時間05分25秒を記録して3位に入っています.
 
⑧チャル・デソ(1997年生まれ)は昨年の東京マラソンで2時間05分22秒を記録して優勝しています.
 
⑨ビクター・キプランガット(1999年生まれ)は昨年の大阪マラソンで2時間06分03秒を記録して2位に入っています.
 
 
キプチョゲ選手は39歳ですが,それ以外の選手は25~33歳のまさにマラソン適齢期,そして昨年良い記録を出した「旬」な選手ばかり集まっています(キプチョゲ選手も昨年のベルリンマラソンでは2時間02分42秒を記録して優勝しています).
 
あとは当日のペースメーカーの設定がどうなるか,おそらくキプチョゲ選手はこれまで通りハイペースで刻むペースメーカーを連れてくるでしょうが,そこについていける選手は非常に限られます.昨年のベルリンマラソンでは,まるでキプチョゲ選手のための記録会のようなレースでした.結局,最後はキプチョゲ選手もバテて,後続に差を詰められヒヤッとする結果でしたが,今回はどうなるでしょうか?
 

日本人選手がMGCファイナルチャレンジ設定記録の2時間05分50秒を突破するには1km 2分58秒ペースが理想ですが,先頭集団がこのペースでレースを進めることは絶対にないので,どのようなペース・位置取りで走るかが鍵になります.マラソンは駅伝のように序盤の流れが重要になるので,セオリーとしては先頭集団につくべきですが,これだけ有力な海外招待選手が揃うと,オーバーペースでつぶれてしまう可能性が高くなります.無理して前につくか(せめてキプチョゲ選手の次の集団で走るか),後続集団で我慢するか,本当に難しい選択を迫られると思います.

 

ハマれば日本記録更新もあるでしょうし,無理がたたれば国内有力選手が総崩れになるでしょうし,明日のレースは必見です!

 

 

<追記(21:00)>

 

関係者によるテクニカルミーティングが行われ,ペースメーカーのタイム設定などが確認されたとのこと;早野忠昭レースディレクター(RD)によると,2段階に分け、男子の第1グループは1km 2分52~53秒,第2グループは同2分57~58秒とのこと.

 

したがって,日本人選手は誰も第1グループにはつかず(つくことができず),世界トップクラスのレースと設定記録突破を目指すだけの日本人同士のレースが混在する=2極化することは間違いないでしょう.