RWC2023 Vol.11(南アフリカvsアイルランド) | 楕円球空間

RWC2023 Vol.11(南アフリカvsアイルランド)

文句なしに名勝負で、今大会ベストゲームの1つに間違いなく入るマッチ。

 

ボクスがいつも通りの大事な一戦でぶつけるBomb Squadで、一方でFW7人リザーブは驚いた。ある意味果たし合い的な手の内を明示した勝負で、事前の盛り上がりもすごい。立ち上がりからボクスは全開で何度もゴールラインに迫るも細かいミスやアイルランドの必死のディフェンスで結局3点だけ、で、これがあとあと効いた。特にラインアウトを制圧していたので、これは時間と共に圧勝か、と思ったわけだが・・・。

 

時間と共にアイルランドが立て直してきて、更に予想外にボクスで接点でのスピード勝負で負け始める。3人目の入りがなぜか?アイルランドのほうが早くて、これは相当に練習・訓練してきたな、という感じ。FWのメンバーを入れ替えて一瞬モメンタムを握りかけたがアイルランドFWも頑張って圧倒はされない。勝負を分けたのはキッカーの出来で、あの距離と角度をSOが2度も外しちゃダメだろ、と。長距離はデクラークが蹴る約束だったみたいだが、デクラークの2本外して計4本もミス。典型的なタラレバになってしまった。さらに意外だったのはBK唯一の交代カードをマトモにSHで使ったこと。もちろん登録はSHなんだが、デクラークみたいに劣勢の時に闘志をむき出しにして鼓舞できるプレーヤーを(コリシ主将を交代させたあとだけに)換えることにやや疑問。最後はなんだかチームをまとめる中心不在になって、方向性がバラけた感じになった。

 

全体にアイルランドがランキング1位に相応しい精緻なラグビーをした、という印象だが、一方で無敵に思えたボクスに意外な弱点(技術面より精神面?)があると思ったことも意外。自分はボクス勝利を予想していたので尚更(前回大会からコリシ主将の国歌斉唱での絶唱を見て個人的に大ファンなのでややボクス贔屓。以前は完全なアンチだったのに・・・)。ともかくラグビーの面白さを存分に楽しめた、とってもハイレベルな試合。

 

POMがバンディ・アキ、らしいけど、個人的にはアイルランドFW全員がPOM。