大学・準決勝 | 楕円球空間

大学・準決勝

ラグビーの恐ろしさと素晴らしさを感じる2試合だった、と総括。

 

恐ろしさのほうは第1試合。80分を通して東海が勝てる雰囲気はなかった。後半最初に3本立て続けに取って24-21と逆転はしたが、明治のディフェンスのミス(ラックにBKが入りすぎて人がいなくなった)や、unstructureでなんだかワケわからない展開になって丸山の個人技でとったトライやら、で崩して理詰めで取ったトライじゃないので、そのまま続く雰囲気がない。全体に、12月下旬から1月2日にかけて毎年繰り返される「自分たちのプラン通りになれば勝てる」という旧帝国陸軍方式の精神的バンザイアタックで、FWのセットプレーで打開できないと途端に攻め手がなくなる、という東海劇場だったかなぁ・・・。今年もいい主将がいて、丸山とか武藤のようなフレアのあるBKがいて、大型FWがいて、これでなんで勝てないのか・・・。何度も書いているが、予定のプラン通りにいかない場合のバックアッププランを準備せずに、とにかくプランAで最後まで行って玉砕するのがスタイルなのね。自分の考えに固執して、相手があることを受け入れずに自己撞着に陥るラグビーの恐ろしさを感じた。

 

明治は対抗戦からチーム力が上がった。オフェンス力がアップして対抗戦の早稲田戦とは見違えるオプションの多さ。ディフェンスは元々きっちりしている(途中でほっとしちゃう癖は相変わらずだが)ので、普通にやっていれば点は取れて点は取られない雰囲気があって、見ていて心配にならない。実際21-24になっても自分は「まぁまたネジ巻き直してじきに逆転できるね」という感じだった。そして案の定の展開で・・・。マッチレポートでの首脳陣のコメントも「後半修正できた」というもので、外野の意見とは違うなぁ・・・。

 

素晴らしさのほうは第2試合。まさか前半を23-10の京産リードで終わるとは。特に前半最初の2本でワンサイドゲームすら予感されたわけだが(帝京も下馬評でも絶対有利、立ち上がりの2本でふわふわした感じ)、京産FW第3列の運動量・炎のタックル・骨惜しみしないディフェンスは感動的。FW全員で押すスクラムは全く帝京FWに遜色なく、BKの突き刺さるタックルは基本に忠実。無印のメンバーを鍛え上げて強力FWと強力ディフェンスを構築する京産イズムが完全に復活した感じ。広瀬・元木の元ジャパン首脳陣はなかなかの凄腕だ。正直前半最後のトライで16-10から23-10になって、これはヤバい、と思った。

 

後半は帝京が目覚めてなんとか逆転できたが、内容的には京産が勝っていた。スクラム周りで細かい反則が特に後半頻発して、京産にやや不利になってしまったが、あの主審って対抗戦・早明戦の主審じゃなかったっけ?ちょっとスクラムでの反則に神経質だなぁ。あれで京産FWが牙を抜かれた感じもする。決勝は誰が吹くのかなぁ。ともかく京産ラグビーが(天理ラグビー同様に)心に刺さってしまって、来年以降熱烈に応援したくなった。平野主将の毅然とした、それでいて明るい雰囲気も素晴らしかった!人間性高そうだ。

 

ということで明日、決勝。明治攻撃陣が整備されてきたので、ほぼ互角か。ディフェンスで骨惜しみしないほうが勝つかな。ロースコア(と言ってもお互い攻撃陣が強力なので20-25点をめぐる攻防か)の好ゲームを期待。