大学オケ演奏会(感想) | 楕円球空間

大学オケ演奏会(感想)

一言で言えば「燃焼しきれない」演奏会だった。以下、個別に


「ジプシー男爵」序曲

全く期待していなかった(土台、日本人がウィンナーワルツをちゃんとやるのは無理)のだが、意外とそのワルツの部分がすばらしかった、ということに驚き。音が綺麗で、音質が軽く、指揮の阪哲朗とも親和性がいいのか予想を遥かに上回る演奏。阪は年末にフォルクスオーパーで「こうもり」を振らせてもらっただけに、かなりウィンナーワルツは自家薬籠中のものにしている感想。演奏面での問題は出だしの「濃ゆい」ところが全然土臭くないところ。あれ、うちのオケらしくないなぁ、と思い一抹の不安も・・・。それがブラ2で的中することになる。


「ラ・ヴァルス」

21年前にやったが当時は名演、と評価された。思いいれもたくさんある曲なのでしっかりやってほしかったのだが、どうも音色の引き出しが少なく、一本調子な印象。ところどころにとてもいいところもあるのだが、ダイナミックレンジが狭く、ツボでバチっとまとまる感覚がないので、最後の一押しが物足らない。OBなので辛口にはなるのだが、低弦が奮闘している一方、Vnが淡白すぎ、弓も使い切れていない(これはブラ2でさらに深刻に)のでそこも物足らない。70点くらいの演奏。


「ブラ2」

これは正直ダメだった。1曲目で抱いた不安は的中し、重い音が出せない。終始軽めでサラサラと流れてしまう。おまけにFlの1番は音が全く通らず、Obは1番と2番の音程がかみ合わない上に修正能力にも問題があって3楽章冒頭のパターンを2回とも音程が全く合わない、という失態。低弦はここでも非常に良かった一方、VnとVaはアンサンブルを固めきれずに(3楽章など何百回と練習したはずだし、寝ててもアンサンブルをあわせられるようにアタマに叩き込まれたまずなのに)崩れてしまう。ダイナミックレンジの狭さ・音色の単調さもあって、4楽章のコーダで得られるはずのカタルシスが全くないまま終了。


終演後、友人と呑みながら評論会。OBの意見はだいたい同じで概して辛め。実はアンコールのハンガリアンダンスの6番が音楽的に一番生き生きして表現力があってよかった(演出でダマされているわけではない。演出は面白かったが、あれだけできるなら直球で勝負してもよかったか。)。ということで、5回行くと2回くらい満足できる演奏に出会える、という感じかな。来年のメンバー構成を考えるとVnに非常に不安を覚えるOBであった。アルペンのときのコンマス、まだ弾いていたので復帰してくれないか?