連休の過ごし方
自分はあまり外出が好きではないので、ほとんど家で過ごすことが多い。
この連休はラグビー観戦以外は家で取りだめたビデオを見ながら、4月の国際会議の予稿を泥縄で書いたりしていた。HD-DVDレコーダーを購入してから音楽番組をとりまくっているが、よかったのがモネ劇場がアムステルダムに出張してやった「グレの歌」(シェーンベルグ)と、仲道姉がレポーター役だったショパンのピアノ技術に関するドキュメンタリー。
グレの歌はラトル・ベルリンの演奏のCDを持っているがとにかく巨大な曲。調べたら147人必要らしい。大学オケで某有名日本人指揮者から「やろう!」と言われてなんとか翻意してもらったことがあったが、いくら学生オケでもさすがに無理だろう。特殊楽器もこれでもか!と必要。演奏はアムステルダム(コンセルトヘボウ?)であったようだが、舞台も増設したかのようなやたら奥行きのある構造。ぱっと見、演奏するほうが聴衆よりも多いようにさえ見える(んなわけないのだが)。
演奏は力演。指揮のウィグルズワースは知らない人だったがきっちり交通整理をしながら詩情あふれる(情念か?)世界を描いていた。とにかく明るさのカケラもないストーリーなんだが、その暗さがいい、と言う歪んだ面白さ。歌手もグールド・シュヴァンネヴィルムス、おまけにSprechgesangではファスベンダーまで登場、とこれまた豪華。しかし凄い曲をかいたもんだ。勢いにつられて同じくシェーンベルグの「ペレアスとメリザンド」をCDで聴いてしまった。この2曲の上に「浄夜」という大傑作まで書いて、あの調子でいけば人生で何十曲、名旋律あふれるドロドロベタベタの名曲を残せたか、という状態だったのに十二音に行くなんて・・・・。まぁでも冷静に考えれば結局マーラーやシュトラウスの後継者、という位置づけに過ぎないわけで、やはり鶏口牛後なのかも。
ショパンのほうは、当時のプレイエルという楽器をちゃんとメンテしている業者や隗集家がいて、それで演奏してみる、という企画が面白かった。今の巨大コンサートには向かないが、あれはあれでいい音している(むしろ音色などはスタインウエイよりもいいかも)。さらに特殊な指使いのナゾや、表情記号の版による違い(解釈の変更)なども面白かった。
あとはハーゲンQのモーツァルトプロのビデオも鑑賞し、先日の感動を反芻。合間にアメフトを流しながら見て情報のアップデートなども。完全にテレビっ子の休日で、まぁのんびりできた。