Discs of the year
第2回は音楽関連。今年はいろいろ買っていろいろ聴いた1年、と総括できるかも。その割にこれだ!というのがあまり無かったかもしれません。ともかく部門別に。
古楽部門
重複受賞を避ける意味はないですが、バロックオペラはオペラ部門に行ってもらいました。今年は正に自分の中では古楽イヤー。いろいろ買いました。秀逸だったものがつぎの2つ。
1."Venezia Stravagandissimo (ヴェネツィアいとすさまじ)"αレーベル(輸入版)
1600年ごろにVeneziaで流行したマドリガルなどをまとめて逸品です。品はいいけど天国的な遠さも感じない生活観もあって、何回聴いたかわからないくらい。去年のWIlliam Byrdのチェンバロ作品集もαレーベルですし、もっと入手が簡単なレーベルだといいのですがね。
2.ヴィヴァデルディ・バイオリン協奏曲集 イル・ジャルディーノ・アルモニコ
実はG・カルミニョーラの四季と迷ったのですが、やはりこの演奏の規格外の炸裂ぶり・疾走感が勝りました。一番トンがったバロック演奏の1つだと思いますのでひょっとすると長く残るものじゃないかもしれませんが、でも面白かった。ちょっとラトルのベートーベンとかに共通する何かがあるように感じます。
交響曲・管弦楽曲部門
近年大編成ものをあまり聴かなくなり(オペラは除く)、それにともないCDもあまり買わなくなったのですが、今年買った数少ないものの中に当たりが2つ
1.ベートヴェン交響曲第7番 C・クライバー指揮バイエルン州立歌劇場管弦楽団(ORFEO)
同じ曲でクライバー・VPOのもあるのですが、こちらのほうが断然よい!ライヴという高揚感もあるのでしょうし、録音のバランスなどのせいもあると思いますが、緊迫感・躍動感が違います。特に終楽章。アンサンブルが崩壊する寸前までアクセルを踏みまくりながらその直前で危ういバランスを保ちながら一気呵成に押し切った名演じゃないでしょうか。同じテイストをムラヴィンスキー・レニングラードのチャイ4にも感じます。7番は実はあまり好きな曲じゃなく、クライバーのものでは4番と5番が圧倒的に素晴らしいわけですが、この7番を聴いてかなり自分の意識も変化しました。クライバーものはたいてい持っていますが、その中でもベスト3に入る名演じゃないかな。あとは93年のVPOとの「英雄の生涯」がCD化されることを望むばかりです。
2.チャイコフスキー交響曲第4番 L・バーンスタイン指揮ニューヨークフィル(Gramophon)
噂の名盤遂に聴く、という感じでしょうか。演奏の出来としては好き嫌いの分かれるいつものレナード節爆発なんでしょうが、止まってしまいそうな1楽章なんか白眉だと思います。
室内楽・歌曲部門
今年はもうこれに決まり!
アルヴォ・ペルト「ベルリン・ミサ」 (NAXOS)
自分でもまさかここまではまると思いませんでしたが、何かしら自分のメンタリティにずっぽりはまってしまいました。NAXOSがDisc of the yearをとるとも想像していませんでしたが・・・。(あまり好きではないレーベルなので)
鍵盤楽曲部門
そこそこ数は購入したものの、あまりぱっとせず。思い出という要素を含めてこれ。
シューマン「謝肉祭」 A・B・ミケランジェリ(Gramophon)
オペラ部門(含むDVD)
ここもいまひとつ不作か?調査不足なだけかもしれませんが。そんな中で
1.モンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団ほか
古楽志向の高まりを反映して、何回もCDプレーヤーに載りました。やはりバランスのよい名曲か、と。
2.ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」チューリヒ歌劇場
カッサーローヴァの存在感が強烈な名演。NHKで抜粋が以前放送されましたがその完全版です。私の最も好きなオペラの1つでもあるセヴィリア。本当に幸せになるDVD。
で、今年の大賞ですが、やはり
ベートヴェン交響曲第7番 C・クライバー指揮バイエルン州立歌劇場管弦楽団(ORFEO)
アルヴォ・ペルト「ベルリン・ミサ」 (NAXOS)
の2つです。群を抜いて素晴らしかったと感じました。