---夜中、同じ部屋で眠れない私、ユカリ、エリは、恋愛話に花が咲いた。
ユカリはやはり、原先輩の話…
エリは彼氏の健吉くん(私と同じクラスで光輝の親友)とのノロケ話…
私はやっぱり光輝の話だけど…自分からベラベラ話すのは恥ずかしいから、聞かれたことをただ話した。
「本っ当うちのクラス(A組)で光輝くん人気あるから、
あや、ボーッとしてたら取られちゃうよ~!」
エリが私に言った。
「大丈夫。簡単に揺らぐくらいの関係じゃないからさ!」
「ならいいけどさ~。だって私、友達に聞かれたんだよー?『光輝くんの彼女ってどういう子?』って。」
「ええー!!!」
「な~んか私としては、なんだか変な気分だよ。
だってさぁ、あやは光輝くんとラブラブだし、私の友達は光輝くんに近づきたくて悩んでるみたいだしさ~……
なんかどっち応援していいやら……」
ここでユカリが口を挟んだ。
「いやいや、普通みえを応援するでしょ!だって彼女だよ?」
「うん、そーしてよ~!!そっち応援されても~……」
私もエリに言った。
私はこのときエリが口にした言葉をさほど気にしなかった。
エリの彼氏と光輝は親友だし、
光輝と私もよく、エリと健吉くんのカップルの話をするくらいだから、
エリは無条件に私たちを応援してくれてるって、
そう思っていた。