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outside666さんのブログ(日本の一般人で唯一本音を語ります)

どうも!OUTSIDE666ことろんりいです。

日々の出来事を語ります。

それらをまとめてホームページ作成しています。

いずれは雑誌を作るのが夢です。応援よろしくお願いします。

あれ?

ん?

少し買いかぶり過ぎたのか?

過大評価なのか?

渡辺明の事である。


頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書)/筑摩書房
¥735
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以前文章力が凄いと書いたが、この本を読んでわからなくなった。

かなり分かりにくいという事。面白くないという事。

やはりボナンザという一つのテーマなら絞りやすいのだろうか?

フリーテーマになるとあれもこれもとなり、

バラバラになるのはある程度仕方ない事だが、

それも文章力でどうにかなると思っていた。

そもそもは前回のNHK杯での羽生さんとの決勝。

その対決は将棋講座に詳しく書かれているが、

その当事者としての渡辺さんの文章力が凄いと感じたから。


編集長曰く対決の数時間後にはもう渡辺さんから原稿が届いたらしい。

おそらく対決後すぐ喫茶店もしくは家に帰り一気に書き上げたのだろう。


なかなか凄いな。


まあ文章校正があるかもわからんが、なるほどと唸る感じだった。


そんなことで、今回の本では違和感を感じた。


少し脱線する。


私は何となく渡辺明と谷川浩司は似ていると感じている。


最近棋譜を並べる事が多いがやはり将棋は指し方に性格や個性が出る。

谷川さんは光速の寄せと言われていて、終盤の詰み方に定評がある。

つまりコンピューターの様な緻密な指し方。


棋譜を見ると所謂妙手というのが少ない。

堅実な手が多く、理路整然とした手筋が多い。

渡辺さんも同じ様に妙手は少なく、理路整然な手が多い。

実は渡辺さんは昔、谷川さんの棋譜を参考にしたらしい。

なるほど。影響力大だな。


ちなみに羽生さんは心理的な手も指す。


こうすれば相手も迷うだろう。

どうせ負けるだろから形づくりで。


という手も指す。


もちろんいずれは効き目があるので、という手も指す。


これらは羽生マジックと言われている。


羽生さんの手は妙手が多いんだ。



話を戻す。



渡辺さんが頭脳的、理知的なのは間違いない。


この本は校正で失敗したと思いたい。



しかしながら何故トップ棋士の人はみんな性格が良さそうなんだろうか?

一般的にインテリな人はどこか嫌味があったり、

嫌われる要素があるもんだが、

私が見る限り嫌な棋士はいない。


それよりなんて個性的な棋士が多いんだ!と

調べる度に驚きがある。


次回はその個性的な棋士について語る。



。。。唸った。。。



皆さんは渡辺明という方をご存じだろうか?


日本が誇るトップ棋士の内の一人で、

現在は竜王と王座の二冠王である。


まあ、一般的にはあの羽生さんに唯一勝ち越している人だと言ったら

わかりやすいだろうか?


ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21)/保木 邦仁
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この本はボナンザというコンピューター将棋ソフトと

渡辺さんの対決を

両者の対談や感想を交えて書いたものである。



で、冒頭の唸ったというのは、

渡辺さんの自信と文章力である。


コンピューターに負けるはずがないという自信と、

その理由や解説を詳しく書く文章力は凄い。


読んでいて、どんどん引き込まれていく。


この文章の組み立てはロッキンオンの兵庫さんに近いかな?


とにかく、一気に読んでしまった。



将棋ソフトは昔からあったが、渡辺さんから見るとまだまだ実力不足。


しかし、コンピューターの処理能力の向上と共に将棋の実力も上がってきた。

このボナンザも1秒間に400万手読むらしい。


将棋のレートというのがあり、渡辺さんのようなトップ棋士が3000ぐらいで

アマチュア実力者が2200ぐらい。プロになりたての人が2500らしい。


ボナンザは2800あるらしい。


まあ、30分間の早指しでの数字で、2時間となると2600に下がるらしいが、

この差なら充分ボナンザが渡辺さんに勝つ可能性も充分ある。


あるんだが、残念ながらやはりコンピューター。羽生さんも言っていたが、

大局観とか、駒損しても有利という感覚がコンピューターにはあまり存在しない。


その分負けるはずがないという自信が何度も渡辺さんから出てきた。


実はボナンザとの対決も渡辺さんはすんなりOKしたらしい。


とうのも将棋連盟は危機感を感じていた。


チェスはもう人間よりコンピューターが上らしい。


さらにチェスの場合はコンピューターの方が人間の敗着なども指摘してくれるらしい。


ならば将棋もヤバイ。


コンピュータと軽く勝負を受けて簡単に負けるようならば

日本の将棋の威厳に関わるというのもあった。


しかしチェスと将棋の大きな違いとして駒の再利用がある。


そのため難解になりやすい。


羽生さんが趣味のようにチェスのチャンピオンと対決しても、

いい勝負するんだから、まあチェスの方が簡単と言えるな。


羽生さんは将棋の指し手は宇宙の全分子より多いと答えている。


もうコンピューターの限界を超えている。



将棋の実力はせいぜい小学生レベルで素人の私だが、

こんなことを書かれたら、ますます将棋に興味を持つではないか!



ちなみに対決はもちろん渡辺さんの勝利。

本には渡辺さんのこれがボナンザの敗着まで解説している。


興味がある人は読んでください。





















「バケツの水面」



バケツの水面にふわりと


落ちる蛍光色のインク


月の満ち欠けを波紋で予想し


渦を巻いて溶けていく



五月雨が沈黙を刻んだら


両手ですくい上げる


殺した息を吹きかけて


乾いた砂に撒く



地面との会話はおとぎ話のように


夢の続きを描いてくれる



無言で咲いた名もなき花


絶対零度の風は花弁を舞わせて



バケツの水面にふわりと落ちる