ドアを開けた瞬間ちょっとイヤな予感がした。
「いらっしゃい」という入店時における定石的な接客は無く、
あれ?と辺りを見渡すと絶望を絵に描いたような無表情の女店主がいた。
「もうしばらくで閉店ですけど」
彼女の第一声。明らかに私を受け入れる様子は無く、
来ても何も出来ませんよ。。。と言わんばかりである。
時刻は18時40分。時計に目をやると「7時で終わりだから」という痛恨の報告。
とりあえず探検のため中に入る。。。が。。。
女店主は変わらず訝しげな目線を私に注ぐ。
「観光で来たの?」と素性を諮る質問。
「いえ。。。」
ここから彼女のターンが続く。
「この店は昔五木寛之が通っていて。。。そこで座って書いていたの」
と言われても私は特に五木寛之が好きな訳ではなく。。。
安部公房や江戸川乱歩のように泥のような作品が好きなんで。。。
と言う隙を与えず、さらに
「この店は何十年何ヵ月やってきて、もうやめようと。。。」
と言われても。。。どうぞ好きにすれば。。。
と考える間に
「もうこの店は観光コースになっていて、休みたくても休めないのよ」
と言われても。。。やはりそんな。。。
と戸惑いの思いを顔に出すと。
「本当は絵が描きたいのよ」
と五月雨のような口撃。
結局閉店までの20分間これの繰り返しだった。
もちろん隙を狙って、多少反論したが。
「それはあなたが思うことであって。。。」
というザルからこぼれるような返答。
そして上記の言葉を繰り返す。。。
。。。そもそも喫茶店とは一服つく場所であり、
本を読んだり、物を書いたり、しゃべったり。
客は自由に自分たちの時間を楽しめばよく、
店員は飲み物だけを提供すればよい。
つまり、ほったらかしでいい。
五木寛之が来ていたのは恐らく事実であろう。
しかし、現在同じように物書きするには無理と断言する。
机の上にはオブジェとして枯れた植物や変色した果実、
変形した野菜が置かれているが、これが異臭を辺りに漂わせ
とても気になる。
というか衛生環境的に健康を害する。
私はわずか20分の滞在であったが、30分以上の滞在は無謀である。
「観光コースになっている」と言われたが、検索しても出てこない。
以下推測であるが、恐らく観光コースも事実であろう。
しかし、いざ雑誌に載せるならばさすがに絵的に清掃しなくてはならない。
恐らく雑誌のスタッフか清掃業者が店をクリーニングしている。
そうすればしばらくは客が入る。
そのためなんとか営業出来ているのではないか?
あと、そんだけ五木寛之を推すわりには五木寛之の本は無く、
そもそも小説自体ない。
代わりに置いていたのは地元の情報誌である。
出来れば五木寛之はもちろん川端康成とか司馬遼太郎とか文学賞作者の作品を置くとか。
色々違和感があるが、この女店主は妖術使いだった。
ということで結論付けようか。
食べログでは数名がここを異空間の入り口と形容した。
確かに同感である。
しかし、それ以上の違和感は帰宅しても残っている。
一応食べログに削除覚悟で投稿するか。。。
券売機の設置。。。
それが全てであろう。。。
麺屋 達の中橋の店は何度か行った。
カウンターのみでよく行列になっていた。
横浜ラーメン風でなかなかだと思った。
最近松任に出来たとネットで知り、
何となく行ってみた。
第一感は何故ここ?
8号線ではなく、まあ環状線なので車通りはまあまあだが、
何となく寂れた場所だ。
入店すると店員の元気ないらっしゃいませ!!!
。。。は無くすうーと入店。
和風ラーメン?かな?を注文する。
待ってる間周りを見ると、
明らかに掃除が行き届いてないのがわかる。
新しい店でこれは。。。
まあ神経質すぎるか。。。
ラーメンの味はまあすしべんの。。。と。。。同じか。。。
とんこつの方はまだ食べていないためまだ結論は出せないが。。。
うーーーーーーーんんん。。。
私はもともと券売機が反対で、食後にレジで会計して、
店員からの「ありがとうございました」がほしいんだ。
食後に何もなく帰るのは味気ない。
レジでの会計が最後の接客と考えている店は券売機がない。
しかし、この接客と券売機。。。
この店でラーメンの味を期待するのは無理だな。
それよりも回転率を上げて大勢の客をさばく。
それしかないだろう。。。
しかし、この場所では。。。
これでは恐らく3年で。。。だが。。。
もしこの店に券売機がなくなったら。。。
接客が大事と気が付く店長が来れば。。。
まだ寿命が伸びるかも。。。
それが全てであろう。。。
麺屋 達の中橋の店は何度か行った。
カウンターのみでよく行列になっていた。
横浜ラーメン風でなかなかだと思った。
最近松任に出来たとネットで知り、
何となく行ってみた。
第一感は何故ここ?
8号線ではなく、まあ環状線なので車通りはまあまあだが、
何となく寂れた場所だ。
入店すると店員の元気ないらっしゃいませ!!!
。。。は無くすうーと入店。
和風ラーメン?かな?を注文する。
待ってる間周りを見ると、
明らかに掃除が行き届いてないのがわかる。
新しい店でこれは。。。
まあ神経質すぎるか。。。
ラーメンの味はまあすしべんの。。。と。。。同じか。。。
とんこつの方はまだ食べていないためまだ結論は出せないが。。。
うーーーーーーーんんん。。。
私はもともと券売機が反対で、食後にレジで会計して、
店員からの「ありがとうございました」がほしいんだ。
食後に何もなく帰るのは味気ない。
レジでの会計が最後の接客と考えている店は券売機がない。
しかし、この接客と券売機。。。
この店でラーメンの味を期待するのは無理だな。
それよりも回転率を上げて大勢の客をさばく。
それしかないだろう。。。
しかし、この場所では。。。
これでは恐らく3年で。。。だが。。。
もしこの店に券売機がなくなったら。。。
接客が大事と気が付く店長が来れば。。。
まだ寿命が伸びるかも。。。
「すれ違い」
自由自在に左右の脚を交差させる
すでに不特定多数のあいつらが残した足跡に
僕らは爪先で払って散らす
ある時は街中で
ある時は建物内で
不快な音楽が否応なしに脳幹を刺激する
清涼に舞う果実の匂いと香水
視線を外しながらも臆し
哀悼の意中手のひらを返す
僕らはお互いに肩を擦らせて
一本の光筋に歩みを運ぶ
外は白く
冷却された淡い風が
雪を踊らせる
僕らは回転するドアで
忘年のあいつらとすれ違う
自由自在に左右の脚を交差させる
すでに不特定多数のあいつらが残した足跡に
僕らは爪先で払って散らす
ある時は街中で
ある時は建物内で
不快な音楽が否応なしに脳幹を刺激する
清涼に舞う果実の匂いと香水
視線を外しながらも臆し
哀悼の意中手のひらを返す
僕らはお互いに肩を擦らせて
一本の光筋に歩みを運ぶ
外は白く
冷却された淡い風が
雪を踊らせる
僕らは回転するドアで
忘年のあいつらとすれ違う