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outside666さんのブログ(日本の一般人で唯一本音を語ります)

どうも!OUTSIDE666ことろんりいです。

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それらをまとめてホームページ作成しています。

いずれは雑誌を作るのが夢です。応援よろしくお願いします。

将棋・名局の記録 ~観戦記者が見た究極の頭脳勝負と舞台裏~ (マイナビ将棋BOOKS)/マイナビ出版
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今回はこの本のレビューをアマゾンに載せました。

前回清水潔さんの本でレビューの先頭を走っていますが、今回はどうなるか?



「絶妙すぎる英断」



411人。。。


いつも通り何となくキンドルにダウンロードしようとしたが、

まず違和感が先行した。


この数字は

2016年1月現在 筆者である大川慎太郎さんのツイッターのフォロワー数である。


第一感少ないと思った私は下世話なのだろうか?
一般の方でも知り合いや友達が多い人はこの人数を上回っているだろう。


失礼ながらこの数字から勝手に推測すれば、

たとえ相当将棋に詳しい方であっても、ともすればプロ棋士の方でも

大川さんは誰か?と聞かれても「知らない」と答える人が多いのではなかろうか?


これが一つ目の違和感。


二つ目は収録された対局。


アマゾンの紹介や他の方のレビューを見ればわかるが、

今回収録された対局はタイトル戦が多いが、

いわゆる名局、名局賞を獲得された対局は少ないというか

無いといっていい。


では何故今回名局の収録を見送ったのか?



以上二つの違和感によりダウンロードするまで少々躊躇することになったのだが、

一旦ダウンロードして読み始めるとその躊躇してしまった自分への恥ずかしさが湧き上がり、

二つの違和感が解消される事になる。



「パリは雨に煙っていた」



このワンフレーズでいかに大川さんの記事が素晴らしいか解る。

こんな文学的な表現で記事を書けるのは大川さんしかいない。


ちなみにこのフレーズは竜王戦での観戦記の冒頭だが、

普段将棋好きな方からすると対局者の心理描写とか、文学的な表現よりも

指し手の解説や対局者の感想をたくさんしてくれ!という想いがあるだろう。


しかしそれでは面白くない。味気ない記事になってしまうという事で、

前述のような文学的なフレーズを使う事になる。


大川さんの記事はそのバランスに妙があり、あまり文学的なフレーズも過剰にもならず、

指し手の解説も公平性がある。

ちょっと大げさかもしれないが、文章だけで対局者の表情は解るし、

温度までも伝わってくる。



「絶妙なる英断」



例えば単純に注目されたい、人の関心を引きたいと思うなら、

誰と誰が仲が悪いとか、男性棋士と女性棋士の恋愛とか

あたかも女性週刊誌のようなゲスを極めた記事を載せるべきだし、


対局も誰も知っているような、盛り上がった対局を載せるべき。


しかし、今回の大川さんの選択。

そしてその大川さんの腕力を信じて発売を決断した出版社。


正に「絶妙すぎる英断」だと思う。



「そんな観戦記なんか誰が書いても一緒じゃん」と思う方もいるでしょう。

そんな安易な決断は羽田圭介さんの観戦記という悲劇を生む事になる。


たとえ芥川賞作家といえども将棋の観戦記は難しい。



長いレビューになった事を謝罪します。


将棋に関心が薄くても文章に興味がある方は是非読んでみてください。


















ひさしぶりです。


ほとんど誰も見てない私のブログに、

こうも記事を載せるのは意味があるかないか?


以前も書いた覚えがあるが、

あくまでも自分のため。


その時自分は何を考えていたか?


何をしていたか?



振り返ってブログを見ると。。。

「いいね」

と感嘆することになるので、

やはりたまにはブログ書くことにする。


ちなみに近い記事をアマゾンレビューに載せるが、

そっちはどんな反響か?楽しみ。



騙されてたまるか 調査報道の裏側 (新潮新書)/清水 潔
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大げさかもしれないが。。。


この人はもう死んでしまうのではないか?

何故こんなにもギリギリの取材を続けるのか?


と思うしかない。



何気なく立ち寄った本屋で

ある程度まとめて陳列されていたこの本



「騙されてたまるか」



いつも通っている喫茶店で一気に読み終えた後、

脳裏に浮かんだ単語は「遺書」だった。


筆者は清水潔さん。


桶川ストーカー事件を解決に導いた人として、

知る人ぞ知る稀代のジャーナリストである。


今回の内容はその桶川ストーカー事件や北関東連続幼女誘拐殺人事件、

その他三億円事件などいろいろな事件をご自身の取材を通じてわかりやすく

まとめています。



何故清水潔さんに前述のような印象を持ったのか?


清水さんはほとんど毎回、

逮捕前の犯人に対して、マイク越しでもテーブル越しでもない状態で接触し、

ある意味挑発ともとれるような態度で取材をしている。


例えばほとんどのメディアがそうであるように、

適当に取材し、適当に記事を流し、

もし誤報があっても謝れば済むというのを続けてもビジネスとしては成立する。


しかし、この本のタイトル通り「騙されてはいけない」だ。


果たしてお金のためとはいえ、誤った情報を流し続けていいんだろうか?

誤った情報でその人の人生が終わってしまっていいんだろうか?


正に命がけの取材だが、ここまでしないと真相は掴めないし、
真相は解明しないといけない事がある。


「遺書」になってしまうのか。。。


ご自身の危険を顧みず渾身の取材を続ける姿は私にとって憧れでもあり尊敬でもあり、

あらゆる思考の基盤になっています。


正に稀代のジャーナリストだと思います。


詳しい内容を紹介するは避けるが、

桶川ストーカー事件で清水潔さんを知った人、

報道や事件に興味がある人には是非とも読んでほしいです。


「なんでやねん」

その時どうしようもないようなゆるくて間の悪い突っ込みが
cm中のスクリーンに吸い込まれた。


客が0人。。。


確かに北陸地方。石川県はお笑い不毛の土地である。

地元からお笑い芸人になったのはダンディ坂野ただ一人。


お笑い番組はまだ人気があるが、
お笑いライブとなると、公演も少なく集客力も弱い。

確かに私もベイブルースというコンビは知らなかった。


が、それにしてもだ。。。


数日前youtubeか何かの動画サイトで今回の映画の
宣伝用pvを観て

「これは絶対観なければならない!」

と興奮の鼻息を吹かしていた。


その日私は当日券を買うために、店員から
「ここの席空いてますよ」と
空席で満たされたモニターを見る。

そして、
「マジか?」「今日は祝日やんか!」と疑問を呈しながら劇場のドアを開ける。


本当に誰もいない劇場で、チケットに記載された席番号の
イスを倒す時思わず冒頭のつぶやきが出た。


前置きが長い事を謝罪します。


しかし、そんなことはあってもこの映画は泣ける。

わりと能天気な高山さんに対してシビアな河本さんは、
自らネタを書いて渾身の漫才を作ろうとする。

たとえ漫才コンクールで優勝しても、
「まだこんなことではアカン」と
高山さんを叱咤し、さらに自らを追い込み苦悩する。

私も映画での漫才のネタは面白いと思うし、
youtubeで見た本物のベイブルースのネタも面白かった。

他の方の意見と同じように、私もこのままいけば
現在でもテレビの冠番組を持っていただろうと推測する。

しかし、河本さんは病に冒されついにはベッドで
寝たきりになる。

もう末期の状態の横で高山さんは渾身の一人漫才を
披露する。。。

私はもう涙が止まらなかった。


途中ふと湧いてきた唯一の疑問
「小川菜摘の迷える演技」なんかは
もうどうでもよかった。

エンドロールが終わり、ゆるくなった涙腺を
何度も指先でさすりながら
最後まで空席で満たされた劇場を後にする。


「なんでやねん」


私のつぶやきと同じく、
高山さんは薄れゆく意識の中、
脳裏にこの言葉を浮かばせた。。。