東京大学の授業料が値上げ | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

東京大学の授業料が値上げ

東京大学の授業料が値上げされます。

 

 

元々日本の国立大学の授業料(国で定められている国立大学の授業料:535,800円)はそう高くありません。

 

東京大学は世界大学ランキングで29位ですが、このクラス以上の大学ならもっと授業料は高くなります。世界大学ランキング2位のスタンフォード大学では、花巻東高校野球部出身の佐々木麟太郎が留学することで話題になったように、4年間授業料や寮の費用など総額で5,000万円ほどになります。スタンフォード大学は私学なので国立大学の東京大学との比較は少し難しいですが、国立大学のないアメリカには州立大学があり、州内出身者、州外出身者、留学生で学費の学が変わります。州内なら一般的に1万ドルほど、州外はその倍の2万ドル、留学生ならさらに倍の4万ドルとなります。

 

海外からの留学生も含めアメリカの大学生は給付型奨学金を利用することもできますが、日本の貸付型奨学金のように学資ローンを利用するケースが一般的ですので、卒業時には4万ドルの借金を背負って社会に出ていきます。世界トップレベルの大学を維持する上で、財源確保はとても重要です。大学の運営には学費だけでなく外部からの資金調達も重要で、大学の事業に寄付を募ることは大変重要です。総合的に大学力を高める上で、一定程度の授業料の額は必要です。何でも国の補助金頼りするのではなく、大学が独自に資金調達をすることが求められます。

 

大学運営については、著書“日本の大学に入ると、なぜ人生を間違うのか(アメリカの成功者たちが大学時代に学んでいること)PHP研究所”で詳しく取り上げています。