大学の授業時間 | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

大学の授業時間

新型コロナウイルス・新型肺炎の影響でオンライン授業が増えた大学の授業ですが、大学生を悩ませているもう一つの問題は授業時間でしょうか。長く1コマ90分授業が一般的でしたが、近年はハッピーマンデーの影響で、特に月曜日は授業回数(90分で15回)が確保できず、多くの大学で祝日でも授業を実施することが当たり前になっていました。そこで登場したのが100分、105分授業です。100分なら14回、105分なら13回まで授業回数を減らせるので、暦通り祝日を休めるようになってきました。

 

一方、1回の授業時間が長くなり(10分~15分)、学生が体力的(厳密には居眠りなど)に耐えれなくなるのでは、と不安を感じてる教員の声も聞こえてきます。以前ある大学の学長から、“授業時間を高校のように50分にしてはどうか”と言う相談をいただいたことがありました。大学の授業時間を変更するには2通りの考えがあります、1つ目は1回の授業時間を増やすということです。実施回数を少なくする以外に、卒業後への備えがあります。学生が卒業後就職した企業が9時-12時、13時-17時の労働時間内に休憩なしで働くのであれば、90分授業に耐えれないのに、午前中180分、午後240分休憩なしに働くのであれば、今大学で90分授業に耐えれませんでは、役に立ちませんよ!と助言しました。結局その大学で50分授業をすることはありませんでしたが、授業中居眠りをする学生は減らなかったとのこと。

もう一つの考えは、その学長の言う通り、50分授業にするのもありです。実はアメリカでは50分か75分授業が一般的です。その代り1週間で2~3回授業を実施して、合計150分で一コマとなります。4つの学期を短期間で回しているので、1回授業が短くても週単位でみると日本よりも1.6倍強長くなります。アメリカのハッピーマンデーの祝日も多くあり、また夏休みなど日本よりも長くとる上では、分割しても週単位の合計授業数は多くなるので、短いスパンで学期を回すことが可能になります。

 

~90分対応で実施した大学のスポーツマネジメント論の授業~

 

昨年からコロナ禍で対面授業が受けれないことへの不満も多きくなりましたが、授業時間が長くなることへの学生の不満はどうなのかも気になるところです。