東日本国際大学野球部のクラスター | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

東日本国際大学野球部のクラスター

東日本国際大学野球部で新型コロナウイルス・新型肺炎のクラスター感染が発生しています。昨夜の時点で42名の感染が確認されているようです。

 

 

このクラスターで見えてきたことは、指導者の人権を行るパワハラ体質です。寮生活で感染する危険性を感じた学生が、寮生活の改善、特に食事の際の分散して食事をすることを指導者に相談したそうですが、指導者がこの件で学生を叱責し、学生の考えに耳を傾けることがなかったとのこと。体育会系の部活で発生するパワハラ的な指導が見え隠れします。全国で変異ウイルスが広がり、若い世代も感染リスクと重症化のリスクが高まっています。スポーツは飛沫や接触感染のリスクが高いので、安易な考えで部活を続けるとクラスターが多発していきます。

 

以前関東のある大学野球の指導者が、熱中症を発症した学生を放置し、救急搬送を依頼しなかったことがありました。その日既に熱中症で複数回救急搬送をしていたため、これ以上救急搬送をすると大学から叱られる、というのが理由でした。その指導者は“(学生が)死んでもいいと思って練習をしていた”と発言もされていました。

 

学生スポーツの大原則は“学生の命を守る、身体を守る、人生を守る”にありますが、日本の学生スポーツ、所謂体育会系は根性論と規律を基本にするため、指導者の誤った考えがまかり通ると悲劇を招きます。

 

昨年京都新聞でスポーツ界の暴力問題の特集が掲載され、私の考えを取り上げていただきました。

 

 

独善的な考えから抜け出せない指導者はパワハラや暴力で抑え込もうとしてしまい、正しい判断をすることができなくなります。正しい指導ができるためには、京都新聞の記事でもお伝えしたように、パワハラや暴力指導につながる独善的な思考に縛られず、日々正しい指導法を実践し続けるプログラムが必要です。