東海大学野球部の大麻問題の学内処分 | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

東海大学野球部の大麻問題の学内処分

大麻使用問題があった東海大学野球部の学内処分が公表されました。

 

 

大麻使用を認めた学生には無期限の停学処分、指導者には厳重注意ということになりました。日本学生野球協会からの処分ではチームに対し3か月の対外試合禁止の処分が下されていましたので、これでチームと個人双方の処分が確定したことになります。今月朝日新聞で今回の東海大学野球部の大麻問題を含めた大学スポーツの不祥事の特集記事が掲載され、私の考えを共有させていただきました。

 

 

 

 

日本では不祥事を起こしたものには退学処分などの厳しい対応が一般的でした。記事の中でも取り上げていただいたように、アメリカの大学スポーツでも多くの不祥事が発生しますが、当事者の退学はまずなく、セカンドチャンス・更生の機会を与えることが一般的です。トカゲのしっぽ切りとその場しのぎの再発防止という念仏と、アリバイ作りの研修で終わりにするのは大学として本当の責任を果たしていません。継続して正しい生き方を実践するプログラムの提供が必要です。2年前にタックル問題を受けて日本大学アメリカンフットボール部に、チーム再建プログラムを提供しました。これはその場しのぎの再発防止ではなく、また単にスポーツ活動だけでなく、社会活動全体の中で、正しい生き方を実践するプログラムでした。

 

~日本大学アメリカンフットボール部のチーム再建プログラム~

 

日本のスポーツ界はスポーツ一筋という生き方が一般的になっていました。以前阪神タイガースで活躍したマット・マートンは、日本のスポーツ界がスポーツという狭い世界で生き続けるリスクについて指摘しました。今年Withnewsで取り上げたアメリカの大学スポーツの記事の中で、マートンの考えを共有されました。

 

 

不祥事が起こって慌てて取り繕うのではなく、日本でも学生アスリートが正しい生き方を実践できるプログラムの整備が重要になります。

 

~日本大学アメリカンフットボール部がチーム再建プログラムで実践したスポーツマンシップのテキスト“スポーツマンシップ・フィットネス 1.0”~