スポーツ界も社会の一員

スポーツ庁の鈴大地長官が、東京五輪・パラリンピックの強化の拠点、東京にある味の素ナショナルトレーニングセンターを閉鎖したことについて、“選手強化の最後のとりでとして必死に守ってきたが、国民、アスリートの命、健康を第一に考えようということ”と説明されました。まさに鈴木長官の発言が今日本のスポーツ界に求められます。

～鈴木長官「今は感染防止第一」 スポーツへのコロナ影響で 東京新聞 Web版より～

一方鈴木長官の出身でもあり、東京オリンピックで活躍が期待される競泳日本代表は、緊急事態宣言が出された東京から今日か拠点を長野県に移す計画があるようです。

～競泳代表、24日から長野合宿 準高地プールで充実環境提供 スポーツニッポン Annexより～

国が国民に外出自粛を求め、あらゆる分野でウイルス感染予防が叫ばれ、人の移動も極力控えることが求められている中、日本代表でメダルが期待されるからと、感染リスクの少ない他県に移動するということが、果たして国民の支持を得られるのでしょうか。“自分たちは国を背負って戦っているのだから、練習のために特別扱いも許される”では、オリンピックで国民が心から応援してくれるのでしょうか。まずはトップアスリートだからこそ、国民の範を示し“Stay Home”に努めるべきではないでしょうか。

トップアスリートも人間、ウイルスの前には等しく感染リスクがあります。スポーツは特に飛沫や濃厚接触のリスクがあるので、まず今すべきはメダルのため練習するのではなく、命のために練習をやめ、家でおとなしく過ごすことです。