大学の単位取得について | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

大学の単位取得について

私も大学で授業を持っているので、先週の名城大学の事件はとても考えさせられるものでした。

 

~名城大准教授殺人未遂 学生「単位あげないと言われかっとなった」 凶器は事前に準備 毎日新聞デジタル版より~

 

大学の授業の進め方や採点法などは、基本的に授業の担当教員の裁量に任されています。教員によって採点法(授業内での小テストや期末テスト、およびレポートなど)は違いますので、単位がとりやすいかどうかは教員によって違いがあります。

 

今回の事件のようにレポート提出期日の厳守はもちろん、授業の出席状況や遅刻の有無などは採点に直接関係しないにしても、大学で規定の出席回数が設けられ、それを下回ればその時点で落第になるケースもあります。

 

一方、スポーツ活動や就活で授業を公欠するケースもあります。私の場合授業内に製作するレポートを評価対象にするので、大学が公欠を認めたとしても、それは出席すべき規定回数を満たすにすぎず、授業内でレポートを作成しなければ評価の点数はつきません。私用での欠席には救済処置は取りませんが、公欠の場合は何らかの救済処置は検討の余地はありますが、それでも授業に出席してレポートを作成した学生と同等の評価をすることはありません。

 

学生の間はこうした救済措置があったとしても、卒業して実社会の中で仕事をしていく中で期日が守れなければ、(天候の問題や交通機関の運休など、不可抗力でもない限り)当然その仕事で対価を支払う顧客はまずありません。授業のルールを守ることは、ある意味実社会に出た後にも生かされることになります。