元アスリートの特殊詐欺関与が続く | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

元アスリートの特殊詐欺関与が続く

今月なでしこリーグの元女子サッカー選手が特殊詐欺に関与して逮捕されました。

 

~元なでしこリーグ選手逮捕 特殊詐欺「受け子」容疑 日刊スポーツ電子版より~

 

今度はラグビーのトップリーグ元選手が逮捕されました。

 

~金融庁職員装い窃盗容疑 元ラグビートップリーグ選手を逮捕 福岡県警 毎日新聞デジタル版より~

 

元プロ野球選手も特殊詐欺など、反社勢力とのかかわりが疑われる報道も続いています。

 

~元オリックス奥浪被告に実刑 詐欺ほう助、児童買春 デイリースポーツ電子版より~

 

~元阪神の大野久が妻と共謀し、金3キロを密輸 「仕事あったら紹介して」と知人に頼む AERA. dotより~

 

アスリートのセカンドキャリアの支援だけでなく、社会の模範として豊かな人生を歩むためのトータルなアスリートプログラムの必要性を痛感します。

 

日本では競技生活時代スポーツに専念することを良しとする考えが根深くあります。大学や高校でスポーツをする際も、トップレベルになれば学業を軽視するスポーツスポーツ偏重が横行します。スポーツという小さな世界だけで生きることは、結果的に社会生活への適応ができない人生を歩むリスクが高まります。

 

実際大学の現役アスリートも特殊詐欺に関与している実態もあります。

 

~国士舘大ラグビー部員逮捕 高齢女性に詐欺未遂容疑 産経新聞電子版より~

 

~慶大生、特殊詐欺の「受け子」リーダー役か 窃盗容疑で逮捕 サンケイスポーツ電子版より~

 

以前阪神タイガースで活躍したマット・マートンも、スポーツという小さな世界で生きるリスクを強調していました。マートンの母校ジョージア工科大学では、アスリートが豊かな人生を歩むための支援として、ライフスキルをベースにしたトータル・パーソン・プログラムを開発しました。日本でも早い段階でライフスキルをベースにした支援プログラムが普及することが求められます。

 

著書“ライフスキル・フィットネス(自立のためのスポーツ教育)岩波ジュニア新書”では、マートンの母校ジョージア工科大学のトータル・パーソン・プログラムなど、アメリカの大学スポーツで取り組むアスリートプログラムについて詳しく取り上げています。