尼崎市の体罰調査公表 | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

尼崎市の体罰調査公表

市立尼崎高校のバレーボールや野球など複数の部活で体罰があり、尼崎市教育委員会が市内の私立幼稚園、小・中・高の教育機関で実施した体罰実態調査を公表しました。体罰を受けたと回答した生徒は348名、体罰をしたと回答した教員は131名となってます。尼崎市の教育の現場で蔓延する暴力の実態が浮き彫りになりました。

 

~体罰「した」教職員100人超、「受けた」小中高88% 尼崎市調査、まん延浮き彫り 毎日新聞デジタル版より~

 

同じ兵庫県では神戸市の東須磨小学校で、教員間で暴行行為を伴ういじめ事件がありました。一般社会で犯罪行為の暴力が学内では治外法権では、正しい教育は成り立ちません。

 

5月に市立尼崎高校の体罰問題が発覚した際、関西テレビの報道ランナーで少しコメントさせていただきました。指導者が暴力をしない、という意識改革も重要ですが、体罰を肯定する生徒や親も一定数いるので、それらの意識改革も必要です。

 

 

昨日は副校長も兼務されている星稜高校サッカー部河崎護総監督の体罰問題の報道がありました。スポーツ指導者であり、学校教育のトップにある立場で、体罰が犯罪である意識に欠けていることは大変残念なことです。

 

~本田圭佑ら輩出 星稜高校のサッカー部総監督がパワハラ、使途不明金疑惑で”告発”され、職務停止に【独占】 AERA dot.より~

 

一般社会では既に家庭での児童虐待やDVはれっきとした犯罪行為とされており、職場のパワハラも同様です。教育やスポーツ指導の現場もそろそろ治外法権の枠を取り除く必要があります。

 

昨年4月に発売されたPHP研究所の政治経済論壇誌“Voice”2018年5月号で、“スポーツに暴力は必要ない”という論考を寄稿しました。スポーツ界だけでなく教育や家庭でも発生する暴力指導は、根っこでつながっています。暴力を用いずにどう指導するのか、私の考えを“Voice”で共有させていただきました。

 

 

~スポーツに暴力は必要ない WEBVoice PHP Online 衆知より~