定期テスト廃止の動き | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

定期テスト廃止の動き

東京都内の公立中学校で定期テストを廃止する動きがあります。

 

~定期テスト、やめました かわりに週3回の「積み重ねテスト」…生徒は賛否 都内の公立中で動き 朝日新聞デジタル版より~

 

そもそも文部科学省では定期テストを実施しないといけない、という決まりはないとのことですので、運用は学校ごとで自由ということのようです。定期テストの代わりに授業内で小テストを実施することで評価するとのことです。

 

私は大学で授業を持っていますが、定期テストよりも授業内での講義レポートを重視します15回の授業ごとに毎回テーマが決まっています。テーマごとに学生たちがどう向き合い理解したのか、そして各自の考えをもとにレポートを作成しています。期末テストは総合レポートを作成していただきます。私の授業の場合は15回の講義レポートと期末の総合レポートの複合評価ですが、15回の授業の講義レポートの方が比率は高くしています。期末レポートは学生版国への提言として、文科省やスポーツ庁など国の関係機関へ提言として共有します。そのため、15回の授業で取り組んだ講義レポートも、総合レポートを作成するために積み重ねていく重要なものとなります。

 

~2018年度大学のスポーツマネジメント論の期末レポート“学生版国への提言”~

 

期末に1回の試験ですべてを評価する、というのは授業全体を評価するには不十分です。教員の負担は増えるかもしれませんが、毎回小テストを実施する、週数回小テストを実施することで、できる限り早めに学生や生徒へフィードバックするほうが、学習レベルが上がっていくと思われます。一夜漬けの期末テストか、日々少しずつ努力を積み重ねる小テストか、後者の方が確実に定着できると感じます。