アスリートの犯罪から見えるセカンドキャリアの必要性 | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

アスリートの犯罪から見えるセカンドキャリアの必要性

元プロ野球選手の犯罪報道がありました。

 

~警察官名乗り200万だまし取った疑い 元オリックスの奥浪鏡容疑者を逮捕 兵庫県警 産経新聞電子版より~

 

今年は別の元プロ野球選手の犯罪報道もありました。

 

~元阪神大野久が金3キロを香港から密輸、妻らと共謀 日刊スポーツ電子版より~

 

阪神タイガースなどで活躍した大野久元選手は以前NHKの関西熱視線に出演し、“子どものころから野球のことだけ考えろ!と教えられた”と、自身の経験談を話されていました。日本では“○○一筋でないと成功できない!”、と考えがちですが、17万人いるとされる日本の高校球児の中で、プロに進めるのはごくわずかです。一球団の支配下登録枠は70名、2019年度の全支配下登録は809名です。17万人の高校球児の中で、一度も試合に出場ことなく卒業するものが10万人いるともいわれています。競技引退後の人生を如何に生き抜くのか、セカンドキャリアを見据えたサポートが必要です。

 

天理高校で野球をした後、アメリカかカナダの大学でコンピューターサイエンスの学位を目指した輪島大地さん(大相撲元横綱の輪島大士氏の長男)のように、具体的な目標設定をした若者もいます。

 

~天理の輪島ジュニア、野球は卒業「米かカナダ留学」 日刊スポーツ電子版より~

 

以前私が関わらせていただいた、日大三高の元高校球児の古田虎支郎さんも、競技引退後の生き方を真剣に考えた一人です。彼の場合けがで挫折を味わった際、引退後の人生の危機意識が芽生え、真剣にセカンドキャリアを考えました。プロを目指す思いを大切にしつつ、いつ引退してもいいように準備をすることは、人生の転落を招くリスクを軽減し、豊かな人生を歩む一助となります。

 

~“縦横無尽 「野球の次」は広かった” 2017年4月2日 朝日新聞朝刊より引用~