京大卒のプロ野球選手のセカンドキャリア | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

京大卒のプロ野球選手のセカンドキャリア


京都大学卒業初のプロ野球選手として、千葉ロッテ・マーリンズに入団した田中英祐投手は、今シーズンで戦力外通告を受け、その去就が注目されていましたが、プロ野球を引退し大手商社の三井物産へ入社することになりました。

~京大卒のロッテ田中投手、三井物産へ 現役引退を発表 朝日新聞デジタル版より~

日本ではアスリートのセカンドキャリアとなると、選択肢が限られているといわれます。実際毎年秋のフェニックスリーグに参加する若手プロ野球選手へのアンケートでも、引退後何らかの形で野球に関わりたい、という希望者が多い傾向にあります。また子どものころから野球中心の人生を送ってきたことで、一般的な仕事へのイメージがつきにくいという意見もあります。

昨年、当時日大三高で野球をしていた古田虎支郎さんから連絡をいただき、アスリートのセカンドキャリアとアメリカの大学スポーツが取り組むアスリート教育、特にアメリカの大学スポーツ初のアスリート教育でもある、ジョージア工科大学のトータル・パーソン・プログラムについて質問を受けました。その後私の担当するFM OH!の番組に出演、また朝日新聞でも古田さんを取り上げていただき、アスリートのセカンドキャリアとそのための支援の必要性を発信していただきました。大学4年間でできることには限りがありますので、古田さんのように若い世代の間に、セカンドキャリアに備えるためにライフスキルを基にした、アスリート教育を受ける機会が重要になります。


~FM OH!の番組“みんなともだち”に出演した古田虎支郎さん(右)~

~(縦横無尽)ある新入生の門出 中小路徹 朝日新聞デジタル版より~

アスリートにとって引退後のことを考える機会や、具体的なアスリート教育とは何か、セカンドキャリアを真剣に考えられた古田虎支郎さんも高校時代に読まれ、ジョージア工科大学のトータル・パーソン・プログラムをはじめアメリカの大学スポーツのアスリート教育については、著書『ライフスキル・フィットネス(自立のためのスポーツ教育)岩波ジュニア新書』で詳しく取り上げています。



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