マルチスポーツ | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

マルチスポーツ


アメリカの大学スポーツの特徴として、学業が優先されることはこのブログでもたびたび取り上げてきましたが、それ以外では1年の内シーズンでできるスポーツが限られることが挙げられます。来月から始まる秋スポーツはアメリカンフットボールやサッカーなどフィールドスポーツがあり、冬スポーツはバスケットボールやレスリングなど室内スポーツ、そして春は野球や陸上など、それぞれシーズン限定でスポーツに参加します。

中にはシーズンごとに違うスポーツへ参加する、マルチスポーツアスリートもいます。高校まではたいてい複数のスポーツをすることが一般的で、大学になると多くのアスリートは、競技を1つに絞っていきます。

NFLでは活躍できませんでしたが、フロリダ大学時代2度全米制覇を経験したティム・ティーボウが、MLBに挑戦しようとしています。近々20チームほどのMLBチームが、ティーボウの練習を視察するようです。高校時代はフロリダ州でのトップレベルの野球選手でしたが、大学、そしてNFLではアメリカンフットボールに専念していました。
ボー・ジャクソンやディオン・サンダースのように、NFLとMLBを掛け持ちした強者も過去にはいました。またティーボウの大学の後輩のジェフ・デンプスは、ロンドン・オリンピックで4×100Mのリレーチームに参加、オリンピック後NFLに参戦と、現役で複数のスポーツを続けるプロアスリートも存在します。


ロンドンオリンピック前にジェフ・デンプスと対談


NFL開幕前にティム・ティーボウとの対談

アメリカの大学スポーツが取り組むマルチスポーツが秘めた様々な効果については、昨年10月に出した新著『スポーツマネジメント論(アメリカの大学スポーツビジネスに学ぶ)昭和堂』で詳しく取り上げています。

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