Samba de CabocloというYoutube動画のアカウントで、カンドンブレ風のライブなどを投稿してたのを何気なく見始めたら、見入ってしまいましいた。これは、ふっとい声の女性Voで、サンバライブを流してたので、聞き入ったり。声が大きくて、ドスがきいてるんで恰好いいけど、歌い方がちとなげやりなのが、何とも言えません(^^)/。テヘイロの団体名かと思ったら、サンバなどのバンド名みたいです。

 

 Embala Euとか、Marinheiro SoなどのMPB歌手にも歌われる有名曲中心だけど、なかなか楽しい。

Samba de Caboclo Ao vivo - Bloco Samba de Roda - Parte 3

 

 

 この動画の冒頭10分の、弦楽器無しの、太鼓のみの演奏が、超恰好いいーー!!。歌も、アフロ色濃くて、恰好ええー。鳥肌もので。しかも、後ろで歌ってる人達の歌声が、また恰好いいじゃないですか。10分くらいまでは、まさにアフロ宗教的なスタイルの、打楽器のみの歌と演奏で、めっちゃ恰好いいー。こういうの好きだから、ずっと聞いていられます。というか、上手い~。冒頭の演奏は、というか、主な太鼓が、アタバキ?のみで、Samaba de Rodaで、アタバキのみで伴奏は、あまり見ない気が。そこら辺に、アフリカ文化を尊重するこのグループの姿勢がこめられてるのでしょう。バンドの真ん中に、カンドンブレの祭壇風の物が飾ってあるし。別の動画か、Timbaladaの歌もカバーしてた。あと、ポルテーラの名前がよく歌詞に出て来るので、ブログの最後に、ポルテーラの元Presidenteが参加してると書いたように、メンバーも観客もポルテーラと結びつきが強いバンドかもですね。とは言え、Unidos da Tijucaのクアドラでライブしたり、Mocidade所属のメンバーが居たりするので、色んなエスコーラの選抜メンバー的なバンドみたいです。

 

Samba de Caboclo Ao vivo - Bloco Cultivando Axé - Parte 1

 

こちらは、同じアカウントの、テヘイロっぽい、カンドンブレっぽい演奏と歌の演奏で、アフリカ色濃くて恰好いい。

 

 

Samba de Caboclo - Deu meia noite

 

この動画を見てたら、上の動画が流れたんでした。Preto Velhoって、確か、Mas Que Nadaの歌詞に出てきますよね。このおじいさんみたいな、杖ついた人が、Preto Velhoなのかしら。

Samba de Caboclo - Preto Velho

 

歌と演奏の、アフリカ色の濃さが、めっちゃ恰好いい!。

Samba de Caboclo - Mavambo

 

 

こちらも。

この動画は、2年くらい前のイベント?でのライブで、今よりも、さらにアフロ系の音楽中心で、ここで、Chegada dos Caboclosという言葉で検索したら、どうやら、彼らのやってる音楽等の宗派は、Umbandaみたいです。メンバーの一人がアタバキを弾いてた動画のテヘイロが、カンドンブレにしては、整然とした雰囲気だったので、違いを感じたんでした。Umbandaの日本語wikiを参考にしたんですが(^^;、そう、カンドンブレには、Cabocloって出てこないんですよね。あと、↓で出て来る、インディアンみたいな恰好した人も、こんな恰好、カンドンブレで見た事ないなーと思ったら。彼らのイベントで飾ってある人形も、カボクロみたいです。なるほど…。勉強になりました。あと、他に、あまりOrixaの名前がでてこないのに、妙にExuの名前ばかり出てくるんで、何でやろ?と思ったんでした。Umbandaがリオ辺りの宗教である事だけは知ってたけど、20世紀初めに出来た宗教だそうで、意外と新しいんでした。アフリカ系宗教と先住民の宗教、カトリックが混じった宗教との事。彼らのインスタに、カトリックの聖人の写真も載ってたんで、??と思ったので。

 

 

Samba de Caboclo 2022 | Chegada dos Caboclos

 

 

 

 

 Terreiro de Criouloは、テヘイロと書いてありますが、Googleで検索したら、ナイトクラブ、ライブハウスとの説明がありますね。別にCabocloをやってるテヘイロではなく、アフリカ色濃い、Samba de Rodaをやってる場所なのかな?。というか、サンバ黎明期の有名な、Casa de Tia Ciataは、テヘイロのMae de Santosらが切り盛りしてたけれど、ホームパーティ的な場でサンバパーティをしてたそうで、その辺りの、どこまでが宗教的なものか、どこまでがパーティなのか、よく分からない感じはします(^^)。リオのRealengoにあるそうです。Madureiraを東に向かった辺り。

ま、先日、Tia Ciataの紹介文を読んでたら、当時、アフリカ系の太鼓を使った演奏は、ブラジルでも公的には禁止されていたそうで、警察が取り締まりにきたりするけど、場所の手前の辺りでは、当時許されていた、ショーロなどを演奏していて、こういうのをやってるんですよ、的に説明して、警察を帰していた、との策を使ったと書かれてて。確かに、こういうパーティを楽しんでた面もあったんだろうけど、やはり、アフリカ系宗教は、アフリカ系の人々の心と文化的支えであったので、そうやってパーティなどをしつつも、彼らはアフリカ系宗教を守っていこうとしたんだろうと、後で気づきました。

 アメリカでは、完全に黒人奴隷のアフリカ系の太鼓は、危険とみなされ、完全に禁止され、太鼓は取り上げられたそうです。ブラジルも同じ事をしていたとは言え、酷いな…。ニューオリンズでカンドンブレと同じ流れのブードゥーが存在しましたが、ルイジアナがフランス領時代に、カリブのハイチ移民が持ち込んだのだろうから、米国がブードゥーを許した訳ではないはずです。

 

こちらは、Samba de Crioloのライブでは無いけど、似た感じのアフロなサンバ・ヂ・ホーダの動画。Terreiro de Criouloは、演奏場所の名前みたい。

 

Samba de Raiz com TERREIRO DE CRIOULO - Bloco 03

 

 

アフロ~!。これが、Fundacao Progressoでの演奏。

Samba de Caboclo - Samba de roda - Rala o coco

 

 

先日、この動画を見たんで、このアカウントが流れたみたいです。妙に上手いソプラノSAX奏者がパゴージでソロ弾いてるんで、?と思ったら、Dirceu Leiteでした。顔を覚えてなかった。

Terreiro de Crioulo canta Zeca Pagodinho (Ao vivo) - Vol. 01 Part. Dirceu Leite

 

 

 

 

これとか、ほぼカンドンブレの演奏と踊りですね。ライブ会場のしつらえも(床に葉っぱを散らす所とか)。SPやBHなどでもライブしてるそうです。人気あるんですね。インスタの説明読んだら、Exuみたいです。バチもカンドンブレ風に木の枝で叩いてて。真ん中で踊ってるのが、多分、Exu。普通のライブハウスでの演奏です。彼らのライブ、目の前で見てみたいー!!。

 

https://www.instagram.com/p/C69F7aOOsbq/?hl=pt

 

打楽器隊、めちゃ上手いな~!と思ったら、最後になりますが、インスタで、各メンバーを写真付きで紹介してるのがあって、それ見たら、有名Per奏者の、Nene Brownがメンバーでした(笑)。Nene Brownって、有名バンドTrio Preto+1の人やん…。Marisa Monteのバンドで、先日来日した、Pretinho do Serrinhaもそのバンドのメンバー。そりゃ、上手い訳で…。あと、歌が上手いなーと思った人は、ポルテーラの元PresidenteのSerginho Procopioで(今は、ポルテーラのVelha Gurdaだそうです。父がポルテーラのカヴァコ弾きのVelha Gurda)、なかなかの豪華メンバーみたいです。少なくとも、数年前から活動してて、元々はSamaba de Rodaのイベント名だったみたいですね。別アカウントで、イベントとしてのアカウントが、同名でありました。

 

 こちらが、その古い方のSamba de Rodaとしてのアカウント。「O Samba de Caboclo é um projeto voltado para a cultura, resgatando a tradicional roda de samba raiz e samba de roda.」との説明が書かれてる。なるほど…。リンク貼れてないかもですが。

 

 

Samba de Cabocloのグループとしてのインスタは、何と、38万人もフォロワー居て、めちゃ人気あるみたいです。

 

メンバーの一人の、Zero Tellesも有名MPBのアルバムに多数参加してて、知らなかったけど、有名な奏者でした。ルミアールのソングブックとか、Francis Himeとか、Wilson das Nevesのアルバムとか!。Bebetoにも参加してるそう。

https://www.discogs.com/artist/5714877-Zero-Telles

 

最近は、Orquesta Imperialに参加してるみたいです。これもお祭りバンド的なユニットだけど、よく考えたら、豪華メンバーですな…。カシン、ドメニコ、Moreno VelosoにPedro Sa…等々。

 

 

 

3部に分かれたライブのPart1で、太鼓だけで歌ってる恰好いいーVoを聞かせてるのは、彼みたいです。Walance Dimalという方。やはりミュージシャン。歌い方や、客の煽り方の声が、PsircoのMarcioに似てて、彼に影響受けたのかしら?。すごい歌が上手いけど、歌い方が、Pagodeの人って言うより、Axe、バイーアっぽいのが、何とも良い味です。彼の、Youtubeのアカウントを見つけたら、プロフィールにアタバキとだけ書いてあって、もちろんアフロ系のアタバキ演奏の動画ばかりポストされてて、しかもアフロ系宗教のテヘイロでの動画もあったんで、そういうアフロ音楽に親しんだ音楽家みたい。リオでもUmbandaとかのアフロ宗教があって、それがサンバの音楽家と密接な関係があるのは知ってたけど(というか、そういうテヘイロからサンバが生まれたと言えるので)、リオの音楽家は、サンバの人でも、なかなかテヘイロでの体験を語る人が居ないので、今さらだけど、そういう情報を知ると、新鮮な感じがします。

 

 

ググったら、7弦ギターの人は、リオ連邦大学で音楽専攻してたそうだし、PH Mocidadeというメンバーは、名前の通り、Mocidadeで活躍した人だそうで。今、ブラジルでは、こういうアフロな音楽が人気なのかしらん。少し前から、色んな伝統的アフロ音楽を取り入れた音楽家が注目されてましたが。

 

 

他のメンバーのBinho Percussãoは、Neghinho do Beija FlorやBebetoのバンドメンバーをしていて、その後、有名パゴージバンドの、Pique Novoのメンバーになったそう。で、↓の解説によると、祖母がMae de Santoだそうで、小さい頃から、やはりマクンバのテヘイロに参加してたそうで。その辺りの体験が、音楽家としての土台になってる的な説明が。