すごい被災者 | 地震保険の保険会社の社長ブログ

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150センチくらいの高さの津波の
浸水被害をうけた契約者がいました。

お住まいの住宅街の被害状況は
こんな感じです。
photo:01

photo:02

photo:03



周辺ではまだ自衛隊が遺体捜索や
道路整備などをしている状況です。

余震も続いていました。

そんな中、この契約者の方は、
もくもくとグチャグチャになった
家の片付けをされていました。

お母様と奥様も黙ってそれを
手伝っておられました。

一階の床には20センチくらいの
高さまで泥が覆い、異臭をはなって
います。

写真はお見せできませんが、
家の中は瓦礫の山です。


瓦礫を取り除き、

使えそうな家財道具を運び出し、

畳を剥がし、

床の泥をスコップでかき出し、

という作業をもくもくとされている
のです。

自分だったら、呆然として何もやる気
がおきないだろうと思うのですが、
この方は何事もなかったかのように、
片付け作業をしているのです。

この方からは、かなり早い段階で
被害報告があり、同地域でほかの
お客さまからも数件の被害報告を
受けていたので、訪問したのですが、
まさか片付けをしている横で、自分が
被害状況の調査をするとは思いません
でした。

ほかの被災者の方々は途方にくれて、
貴重品ぐらいを持ち出すのが精一杯
で、あとは何もできず、なんとか、
保険か公的支援に望みをつないでいる
感じで、自分も同じ立場ならそうだろ
うと思うのですが、この方はまったく
違いました。

この方の家は、浸水による汚損と瓦礫
の山は凄まじいのですが、柱、基礎、
外壁、屋根などの建物の主要構造部分
の損傷は比較的軽微だったので、新し
い指針がない当時の基準だと、半壊
認定が微妙なケースでした。

こういう場合、
「なんとか半壊認定にならないかな」
というスタンスで契約者の方から質問
されることが多いのですが、この方は
「半壊は難しいだろうな」
とじつに潔いのです。

保険には頼れないという理由から
一生懸命片付けしているというふう
でもなく、すべてを受け入れて、
できることをやるという感じでした。

言うのは簡単なのですが、写真を
もう一度ご覧ください。

ほんとうにあたり一面が瓦礫の山で、
何から手をつけたらいいか考えられ
ないような状況です。

木の上とか、ありえないところに
車が突っ込んでいたりします。

こうした状況で、たんたんと作業
されているこの契約者の方には、
畏怖の念を感じずにはいられません
でした。

「かわいそう」とかいう感情では
ないのです。

畏怖です。

とにかくすごい方でした。

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