マイノリティ・リポート -46ページ目

引用/写真

 最近気になった言葉をいくつか。


~NEWTON アインシュタイン特集号より~


「鏡を持って光速で飛ぶアインシュタイン」

「顔から出る光」


~アイデア idea 302号より~


「鯨の歌声は韻を踏んでいる。」

「ぴょんぴょん飛び跳ねる奇妙な動物の名前を尋ねられたアボリジニは、”カンガルー”と答えた。

 これは彼らの言葉で”私は知らない”という意味。」

芝山イズムが懐かしい。

以下yahooトピックス(6月14日付)から。

【黒人差別の指摘でCM中止 化粧品のマンダム

 化粧品製造販売会社「マンダム」(大阪市)が、チンパンジーが黒人のまねをしているテレビコマーシャルに黒人差別を思わせる表現があったとして、放映を中止していたことが14日、分かった。
 中止したのは男性用洗顔製品のテレビコマーシャル「ペーパー洗顔モゲハ編」。黒人数人が製品を使って顔の汗をふく姿を、縮れた髪形のかつらをかぶり赤や緑の衣装を着た黒人を連想させるチンパンジーが、隣でまねをして顔をふくという内容だった。】

同じく14日の朝日新聞の記事によると、「仲間とわいわいやっているところに、チンパンジーも入れたらいい雰囲気になると考えた」とのこと。

 仲間ということは、やっぱり黒人とチンパンジーは同類という訳でしょうか?

 チンパンジーのイメージが悪いというわけではないけど、配慮がたりなかったのではないかと思います。



 日本人はチンパンジーがお経を唱えても面白がるだろうけど。

 この前は飲料のCMも問題になっていましたが、それよりも僕はあのクルマのCMが気になって仕方がありません。

「やつら」を「彼ら」に差し替えた所で、
声をかければ自分にとって都合のいい人間がノコノコついて来るというあのCMの傲慢さは変わらない。

 たった15秒のCMでも作り手の性格が出るものですね。

 そういえば、先日ひさしぶりにドラえもんをみたら、ドラえもんがどら焼きにつられてのび太の宿題をやるというのでビックリしました。

 昔のドラえもんだったら、手伝いはするかもしれませんが、のび太には自分の力でやれと言うところでしょう。

 先のCMと同類の気味悪さを感じます。

 自分に子どもが出来ても見せたくないなあ。
芝山イズム(芝山努。旧ドラえもんのスタッフ。テレビ版、劇場版の監督などを勤めた。)が懐かしいです。

写真新世紀応募作品「CENTER OF THE WORLD」の概略(と蛇足)【改訂】

 【インターネット。

 時間と重力をともなう移動、しかし、現実と同様、そこもまた平坦な戦場(*)である。

 作品はウェブ上のアダルトサイトから入手した画像をサンプリング、出力した。この途方もない世界の、いわばひとつの断片として。

 仮想世界の消失点と、見る者の視線がもたらすパースペクティブ。ここが世界の中心だ。

* 岡崎京子『リバーズ・エッジ』より。

 題名は映画『THE CENTER OF THE WORLD』(ウェイン・ワン監督作品。邦題『赤い部屋の恋人』)から引用した。】

 これが僕が写真新世紀に応募した作品の概要です。

 インターネットの画像を引用する、というコンセプトは最初から決まっていました。

【重力のアイデアは街の重力の中心に赤い円を置くというアート作品の様式を引用しています。コンセプトカラーに赤を使うというのが先にあって「赤い部屋の恋人」を題材に選んだのです。写真は木板に貼りましたが、それはロシア・アヴァンギャルドの作品の影響ですね。 20110613 追記】

 スーザン・ソンダクが著書の「写真論」のなかで、評論家のヴォルダー・ベンヤミンが引用した言葉をノートに書き記していた事にならって、写真家や広告の言葉を引用したくだりを読んだ時、これは写真だ、と直感的に思った。

 つまり、引用は写真である、と。

 また、美術手帖(2003年4月号)の記事で、森山大道が以前雑誌の連載をもっていた時に「”書くことがなくてスーザン・ソンタグの引用の引用をしたりして呆れてしまい、ふと本の見返しに印刷された彼女のポートレート写真を見たら、それがすごくセクシーでチャーミングだった。”とある」と書いたというエピソードがあって、これもまた引用の引用な訳だけれど、これらの文章に触発され、僕は「CENTER OF THE WORLD」を構想しました。

 サンプリングした画像がアダルト画像なのは、他のフリー画像だとインパクトがないためでもあるのですが、目的の大部分はやはり引用です。

 アダルト画像というのは、たいてい雑誌とかからコピーしたものを流しているんですよね。
 だから撮影者も女の子の名前もわからない。

 かといってアダルトサイトを運営している人間に著作権があるわけでもない。
 同じ画像が別のサイトで使われている場合もあって、これもやはり引用の引用です。

 そういうアダルト画像の不確かさというものを作品にしたいと思いました。

【ややこしいのですが、ネットで画像を探した時点でモデルと初出の雑誌は特定されていました。何故かというと、手持ちの雑誌の図版にあったものをネットで見つけたからです。こういう性分なので、いくつか候補を出したなかから、結局初出が分かっているものを使ったというわけです。20110613 追記】

 受かるかどうかは分かりませんが、いつものように賞はスルーされた上でパクられらたりしたら、もう首くくるしかないですね。

 いつもというのは、バイトの面接とかでもうちの店に足りない物はなんだと思いますか?みたいな質問をされて、答えるとバイトには受からなかったのに俺のアイデアがパクられたり、とかそういう事がこれまでの人生でよくあったもので・・・。

 アンケートご協力ありがとうございました、みたいな。
そう、雑誌のアンケートとかでもよくあります。

 そうなるともうその雑誌は買えないんですよね、気分的にもう。

 だって、手紙の返事を着払いで受け取るようなものじゃないですか(笑)

 オメーだって作品で引用したんだろ、という人がいるかもしれませんが、引用とパクリ(盗用)は違います。

 引用は出典または作者を明らかにした上で、他者の著作を用いて表現する事。

 パクリ(盗用)は、どっかの誰かみたいに他人が言った事を、さも自分が考えたかのように発表する事です。

 用例としては、

 1.野田凪(会社はこちら)が会田誠の作品を

パクった。

 2.野田凪(会社はこちら)がやなぎみわの作品を

パクった。

 みたいな感じです。
ハルカリのCDなんて、欲しかったけどジャケットがコレだから手が出せなかった・・・。

 ちなみに僕がしばしば「確かだ」というときには引用を踏まえている事をお忘れなく。

 蛇足ですが、野田凪もそうなんだけど、日本の広告はパクリが多い。アートディレクターはアーティストじゃないという事でしょうか。
 いい給料貰ってるはずなんですけど、お金は持っていても頭は使わないみたいですね。

 Jャニーズのタレントが出ているCMもパクリが多いです。
 ちょっと前のSマップがカエルに扮して出ていた電話会社のCMは、海外のCMのパクリですし、最近まで流れていたJRAのCMで使われている曲は、DONNASのパクリなんですよね。

 日本では広告の盗作は常態化しています。
これは日本の広告ジャーナリズムが成熟していない証拠でもあります。

 朝日新聞に連載を持っている自称辛口評論家の某氏だって、結局書いているのはぬるい感想文だったりしますからね。