都会のサバイバル 〜生存に必要なライフラインは自然から〜 | 自然から元気をいただく 品上がりシニアライフ

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こんにちは!

年金サーファーKBです。

今年は台風、地震が多いですね・・

 

太陽活動も活発な時期に入り

強力なフレアが2週間続くと

携帯不通・大規模停電に陥る!そうです

 

もし・・・

ライフライン(電気・ガス・水道)がダメで

復旧の見通しがつかなかったら・・

どうやって生き延びますか?

 

 

そんな時

自然界からライフラインを得る方法を

教えて頂いたのでお伝えします(講師: UPI  寒川 一 氏)

都会に住む方は必見です!

 

サバイバル3の法則

 

人は

呼吸できないと3分

低体温(35℃以下)だと3時間

水がないと3日

食料がないと3週間で 死にます

 

だから

空気、保温、水、火、食料が

生存に必要な優先順位です

 

ライフラインが復旧するまでの平均は

電気1週間、水道3週間、ガス5週間!

都会ならもっとでしょう

 

コンビニやスーパーから物が無くなったら・・

どうやって生き延びますか?

 

飲料水を確保する

 

まず飲料水を確保しましょう!

飲料水は自分で作れます

 

そのための水源・・

重金属や放射性物質、化学薬品のない水源確保が重要

 

湧水や井戸など水のある場所を予め探しておきましょう!

土地が低くなっている谷、渓谷、谷戸にも水脈はある

住んでいる地域の湧水等の情報は要チェックです

 

水源の水を濾過して飲料水を作る

 

今回の飲料水は

Micro Squeeze ®︎ Water Filtration System で作りました

0.1 ミクロンの穴で水を濾過する仕組み

細菌は0.5ミクロンなので細菌や微生物は除去可能

 

しかし

水に溶けているイオン類、ナトリウム(海水は不可)等

重金属等を含む溶解固形物や放射性物質、化学薬品等

細菌より微小なウイルスは除去できません

 

濾過した水の飲用は可能ですが・・

除去できないものがあるとの認識は必要

濾過した水を煮沸消毒すれば安全な飲料水となります

 

 

今回は渓流の水から飲料水を作りました

透明カップで水を汲んで目視でゴミなどを確認

カップの水をパウチに注ぎます

 

フィルター本体とスクィーズパウチ

 

フィルター(濾過方法は商品を確認)をセットして

スクイーズパウチから絞り出せば飲用可能です

今回はフリーザーパックにお米を入れて

濾過した水でご飯を炊きました

お米は洗わずにそのまま

お米の量の倍までパウチを掴んで濾過した水を注ぐ

濾過した水は沸騰させるので消毒の必要はありません

フリーザーパックが熱湯で膨張して開かないように

洗濯バサミで固定して準備完了!

 

鍋に川の水を入れてフリーザーパックで炊飯します

炊飯する水は川の水などでOK

コンロカバーで覆うとガスバーナーの燃費が良くなります

 

次に

濾過した水を煮沸消毒して飲料水にします

 

水を沸騰させるのは小枝などの自然の燃料で

効率良く湯を沸かせるケリーケトル®︎を使いました

真ん中の煙突に燃料の紙パックを入れてお湯を沸かします

 

まず

ケリーケトル®︎の横のシリコンキャップを開けて

濾過した水をケトルに注ぎます

 

シリコンキャップは蒸気が噴き出す方向を上にする

この時、強くキャップを押し込まないこと!

沸騰した後にキャップが開けにくくなり危険です

これで煮沸消毒の準備は完了です

 

 

ナイフの使い方

 

次にナイフの使い方と注意点です

 

シース(鞘)からナイフを抜く時は

ナイフを持つ親指とシースを持つ親指を合わせて

ゆっくりとロックを外します

(日本刀もそのように扱うとか)

 

ナイフが小さい場合は

ナイフ側の親指と人差し指の間にシース側の親指を当てる

 

さらに周囲の人との距離を十分取っておきましょう

 

ナイフを人に渡す時は置いて取ってもらう

手渡ししなければいけない時は

ポイント(刃の先)を自分に向けて渡す

 

 

火を起こす!

 

ファイヤースターターで火を起こすのが今回のハイライト

マッチやライターに比べて濡れに強く携帯も安全ですが、

練習してコツを覚えておかないと火が点かない

 

 

・・準備① 着火剤を作る

 

ファイヤースターターの火花を着火させる着火剤を作る

麻縄が良い着火剤です

短く切った麻縄をブレードの背でしごいて細かいワタ状に

それを手で丸めて柔らかいボールにします

 

コンロに杉葉など燃え移りやすい物を敷いて

その上に麻縄ボールをセットして準備完了!

 

 

・・・準備② 整理整頓

 

着火に向けて周囲を整理整頓する

火やナイフを扱うのでリスクを減らしておきます

 

*ケーリーケトル、コンロは平らな面に置いて安定させる

*コンロの吸気口は風上に向けて燃焼効率を良くする

*煙や炎に巻き込まれないように操作は風上から

*燃料の1L 牛乳紙パックは面ごとの端を縦に割いて

2つ折りして投入しやすいように揃えておく

 

 

 

・・・③ ファイヤースターターで着火!

 

ファイヤースターターはマグネシウムを含んだ金属棒

これをナイフの背で勢い良く削ると火の粉が飛ぶ

 

ファイヤースターターはシース(鞘)に固定させること

動かないように親指で押した状態にします

 

(ナイフの背の親指の当てかたは麻縄の時と同じ)

 

ナイフの背を45度の角度でファイヤースターターに押し当て

着火剤に削り飛ばすように擦ります!

 

ナイフを前で固定してファイヤースターターを引くか

ファイヤースターターを固定してナイフの背で前に押し出すか

やり易い方で

 

ボシュ!と火花の塊が飛んで麻縄ボールに着火します

 

即、麻縄が燃え上がるので、

速やかにケトルをコンロの上に置き

燃料の紙パックを投入して火がついたら成功!

・・・私はここのタイミングが遅くて・・

紙パックに火がつくまで3回かかりました

 

原因はコンロに敷いた杉の葉が少し湿っていたから

着火剤(麻紐ボール)の炎が杉の葉に燃え広がず・・

紙パックに火が点きませんでした

 

・・・④ お湯を沸騰させる

 

紙パックに火がつけば大丈夫!

次の紙パックを他の紙パックでコンコンと押し込み

燃焼を続けます

 

ケトルから炎と煙が噴き出すので風上で操作!

ハイドロカーボンがコーティングされたパックの煙は有毒

吸引しないように注意します

ケトルの内部が沸騰したら

シリコンキャップ栓から蒸気が出て音が鳴ります

音が止むまで待てば煮沸済のお湯の出来上がり!

 

 

お湯を注ぐ時の注意

 

容器のカレールーにお湯を注ぐ準備をします

ここでも熱湯を扱うので整理整頓!

お湯を注ぐ時のケトルの使い方は・・

 

*シリコンキャップを開ける

蒸気噴出口は熱いのでそこに触れないように開ける

(最初に強くキャップを閉めると開かないので注意)

(蒸気排出口は上に向けておき、開ける時は横を持つ)

*お湯を注ぐ時は、ケトルの木の部分を持ち、

もう片方の手でキャップの鎖を操作して注ぎます

 

お湯で少しずつ伸ばしてカレールーを作りました

ご飯は炊けていたものを手で揉んで器へ

フリーザーパックの端っこにご飯を寄せておにぎりにすると

ご飯がまとまって扱いやすいです

 

トマト、バジルを添えてカレーの出来上がり!

残っていたお湯で紅茶も入れました

 

スクイーズパウチの600m Lの水と1L 牛乳パック2つで

ご飯を炊く水、カレールーを作るお湯、紅茶が出来ました!

 

 

・・使った食器は紙で拭き取って残ったお湯で濯ぎました

洗剤で洗うのは帰ってから

牛乳パックの灰、燃え残りの杉葉、ゴミは持ち帰りました

渓流を元の状態に戻して終了!

 

 

災害時の生存に必要なライフラインは自然から

 

飲料水となる水源さえ確保できれば

濾過で飲料水を作れます

飲料以外の水は原水で十分

コンビニやスーパーから物が消えても

飲料水に悩まなくて済みます

 

ファイヤースターターで火を起こすのはコツが要ります

練習しておきましょう!

 

着火剤の麻縄、燃料の紙パック(裏が白いもの)は

乾燥させて保管しましょう

 

紙パックの代用として、木の枝、割り箸等、

使える自然素材は身近にあります

フリーズドライの保存食があれば都会でもサバイバル可能です

 

あって当たり前の電気・水道・ガスですが

災害時は役に立たないことがあります

 

そんな時に

生存に不可欠な水や火は自然から頂けます

 

 

消費から循環のアウトドアへ

 

渓流の入り口に次のような看板がありました

焚き火の後始末(燃え残り木片、ゴミ、動かした丸太等)を

子供たちが片付けていると・・

 

使ったら元に戻す「現状維持」のは当たり前ですが

中にはゴミを放置して帰る人がいます

 

コロナ禍でアウトドアがブームのようですが

自然は使い捨てと勘違いしている人が多い

 

キャンプ場で使った鍋や食器を洗剤でピカピカになるまで洗う

その排水を川に流すのに違和感を覚えないのが普通でしょう

 

世界でも有数の豊かで美しい日本の自然を

目の前の出来ることから大切にしたいですね!

困った時は自然からライフラインを頂けるようにしていきましょう!

 

 

(ここまでお読みいただきありがとうございました)

 

 

自然から元気をいただく「大人の遠足」やアウトドア体験にご興味ある方、外に出掛ける趣味を作りたい方は、どうぞ、ご連絡ください。

 

 

 

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