石鎚神社頂上社がある弥山から天狗岳へ行くには、まず鎖を伝って垂直に近い岩場を下りるところからスタートする。
僕の中ではここが危険度No. 1だと思う。
この一番最初の岩場を恐る恐る下り始めたところで奥さんが悲鳴をあげた。
「あーーーっ」
なんと、ポケットに入れていた携帯電話が崖を滑って落ちていってしまった。
場所が場所だけに一瞬で諦めムードである。
とにかく人が落ちなければそれでいい!携帯電話はショップに行けばいくらでも買える。(データはないですが...)
崖を下りてとりあえず携帯電話が落ちた辺りを見ると、人が歩けるくらいの足場があり、奥さんがそこを覗くと、諦めたはずの携帯電話がそこに落ちていた。
なかなかのミラクルである。
しかも、大したキズも付かず無事回収することができた。
ちょっとズレていれば100メートルくらいはノーバウンドで落ちていたに違いない。
この携帯電話滑落事件により、奥さんの危険に対する意識に喝が入り、より慎重に進んでいく。
まるでスパイダーマンだ。
写真は弥山へと戻っているものだけど、行きもこんな感じである。
右側はオーバーハングしており、覗くと股間がスースーする絶景だ。
僕はそこまで怖くないので、写真を撮りながら歩いて移動。
ほんとうに凄い景色に感動である。
そしてついに天狗岳制覇!
ここより高いところはない。西日本で一番高いところでハイチーズ!逆光だけどこの位置からでないと写真は撮れない。
しかしこの逆光具合がとてもいい感じで、今回僕の中でナンバーワンなショットになった。
なによりこんな晴天に天狗岳へ行くことができて感動である。
さあ下山だ。
もう二日酔いも消え去り、ビールが飲みたいモードへと変身。困ったものである。
のんびり写真を撮りながら無事土小屋に到着。
なんとも言えない充実感と余韻に浸りながらお土産を購入。
石鎚スカイラインを下りてちょっと面河渓谷の入り口辺りをお散歩。
お目当ての紅葉はまだ全然であった。
松山へ帰り、ちょっと温泉でまったり疲れを取ると、近所の居酒屋へ戦闘モードで出かけるのであった。
生ビールがびっくりするくらい美味い!
そういうことである。