癇癪のとらえ方 | 子どもの心理を観察してきた看護師が伝える、発達障害グレーゾーン親子でしあわせになる子育て

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発達が気になる子、手がかかる子の子育てにお困りのお母さんへ


お薬による対症療法に頼らず根本的なメソッドで、どうすればいいの?を解決できるコツを発信しています。
子どもの発達と自信を促し子育てをたのしむためにおうちでできることをお伝えしています。

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【癇癪のとらえ方】



人は、

〇〇したい!
と思っていないと行動に移さない生き物です。



違う言い方をすると、

人のあらゆる行動には
相手役と目的がある

のです^_^






例えば癇癪を起こすことがよくあるお子さん。


癇癪を起こすのはどんな時に多いのか?

誰といる時に多いのか?



少し観察してみると、
いろいろ見えてくることがあります。








癇癪を起こす原因の中でも
特に多いのは


思い通りにならないと感じる時

不安でいっぱいの時

伝えたいことが伝わらない時



などがあると分析できることは
よく見られます。

  





☑️思い通りにならないと感じる状態は


こだわっていることがある
イメージしていたのとは違う
言いたいことがうまく伝えられない





☑️不安でいっぱいの状態は


感覚過敏や鈍麻がある
何がどうなるのかの想像ができない
とりあえずのルールや暗黙の了解は理解しにくい





☑️伝えたいことが伝わらない状態は


わかってもらえない
言葉で表現することがうまくできない
癇癪以外の伝え方を知らない




細かく砕いてみると
こんな感じの理由がありそうです。








では、

癇癪を起こす
その子の目的は何かというと


思い通りになる!と思っているから
思い通りにしたい!


不安だと混乱するから
不安を解消したい!


伝わって当然だと思っているから
伝わってほしい!






そして、

癇癪を起こす相手役はどうでしょう?


いつも、誰にでも関係なしに?
それとも特定の人の前で?
同じ相手でも相手の対応次第?










癇癪を起こす
その原因が、

取り除けるものであるなら
取り除くことが一番です。




例えば、

イメージできるよう、想像できるような
見通しを示してみる

想いを言葉にして代弁してみる

代弁して共感してみる

その子の伝えたいことを「〇〇して」「〇〇したい」と言語化することを助けるために、おうむ返しさせてみる



など。





実際のところ
取り除けるものではないことが原因なことって
多いですよね(・・;)




ではどうしたらいいか!




ここで、

折り合いをつけることを学ばせてあげる

ことは大事なところ。



癇癪を起こせば何とかなる!
癇癪を起こすことで思い通りになる!
癇癪を起こせば相手はわかってくれる!


ということを

間違えて学んでしまう状態を
常態化させないようにするのです。





今は
癇癪という形で表現していることが、


年齢が上がり
成長するとともに


思い通りにいかないときは
思い通りになるまでゴネる

聞いてくれそうな人には
いつまでも突っかかる

伝わらないなら
何をしてでもわからせようとする




こだわりを強くしたり
意固地さを強くしたり
柔軟さを持てなくしたり


大人になって、社会に出たら必要になる
社会性や対人関係スキルが身につかなくて、



生きにくさ
孤立感
反社会的な思考

を感じやすくさせてしまうことにも
なり兼ねないのですね。



その子にとっては
つらいこと。





今、
癇癪が起きないように
癇癪を起こされると困る

というイメージからの対応というよりは、




その子の先の未来を見据えた時に
どんな力を身につけさせてあげるのか、


周りの人と、どんな対人関係を築いてほしいのか、


というイメージから
癇癪という状態を観察、対応していくって
大切だなぁと思っています。



でも、
そこが難しい…

お母さん一人で頑張るものでもないです。


ひとりの子どもを
どんな風に育てていくのかは、

社会全体で取り組んでいくもの。



お母さん、
一人で抱えてしまわないでね。

私がサポートできることがあるはず^_^




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