本当は勉強したい、理解したい | 子どもの心理を観察してきた看護師が伝える、発達障害グレーゾーン親子でしあわせになる子育て

子どもの心理を観察してきた看護師が伝える、発達障害グレーゾーン親子でしあわせになる子育て

発達が気になる子、手がかかる子の子育てにお困りのお母さんへ


お薬による対症療法に頼らず根本的なメソッドで、どうすればいいの?を解決できるコツを発信しています。
子どもの発達と自信を促し子育てをたのしむためにおうちでできることをお伝えしています。

ブログへのご訪問ありがとうございます😊






3年ほど前になりますが、
発達障がいのお子様の学習支援に関する講演会に参加したことがありました



そこで初めて知ったのが
『書字読字算数障がい』という言葉


『聞く』『話す』『読む』『書く』『計算、推論する』ことが苦手な子どもたちが、

小学校に入学してから
学習につまづいてしまい
困り感をもつことにより
生きづらさやストレスを感じてしまうこと
があります





学校に入って勉強が進むうちに
読み書きなどの壁にぶつかってしまうのです



早ければ一年生、また徐々に勉強が複雑になる三年生から四年生に上がる頃
起こることがあります




この読み書きなどに困り感を抱えている
子どもは

脳の神経伝達がゆっくりで
脳に入った情報の
連絡速度が遅く、遠回りをするため
時間がかかるのですね




文字の読み書きには
たくさんの力が必要で

注意力
目の機能
空間の認知の力
記憶の力
音を認識する力
音を文字として変換するスピード
などが
統合された結果発揮することができます



これらが一つ苦手なことがあると
勉強を理解するために
時間を必要とすることがあるのです






この読み書きに困り感を抱える子どもには
学校生活を送るうえで
大きなストレスの中で暮らしているとも言えます



それは何故かというと
どうしても現代の日本の教育は
『答えは一つ』
『みんな一緒』
『間違うことはいけないこと』
というのが当たり前になっているからですね



協調性を重んじる日本の文化の影響もありますが



この当たり前によって
子どもたちは常に
『間違わないように…』
『バレないように…』
『わからないの?とおもわれないように…』

必死に隠して、うまく乗り切れるようにと
思ってしまうんですね





これは本人が
怠けているわけでも何でもなくて
勉強したくない訳でも何でもなくて


本人の努力だけで何とかなるものでもないんです





この必死に隠しておこうとしていても
少しでも見つかりそうになった時に

逃げる、避けるを選ばざるを得ないことがあるんです




低学年であれば

教室でふざけてみたり
おちゃらけてみたり


中高学年になると

めんどくさいとかうるさいとか言って
反抗することでごまかしてみたり
反抗することで授業中当てられずに済むと思う




怠けているわけでもないし
反抗したいわけでもない

だけど

見つからないようにしなきゃいけないと
無意識に思い


わざわざそうすることを選ばざるを得ないんですね






これは、
大人になって
このことについて
当事者の方が話しておられた内容で
実話です





『怠けている』というレッテルを貼られるけれど

バレてしまうことで周りの友達から
孤立してしまうんじゃないかという
不安感から



敢えてそうせざるを得なかった…と




本当はみんなと勉強したかった
誰かに気づいてもらいたかった…と






私たち大人は
声を大にして
『間違うことはダメなことじゃない』
『わからないことはわからないと言ってもいい』
『誰でも教えてくれるんだよ』

子どもたちに伝えてあげることができます

子どもたちに余裕を持って向き合って行くことができます

子どもたちのそばに居て手を取ってサポートして行くことができます





まずは
子どもたちの周囲の多くの人に
理解が広がることが必要だと思います




『なんでちゃんとしないの?』
という視点でみるか、

『どうしたらより良いか?』
という視点でみるか、




考え方や見方が変わる一歩を
たくさんの大人の力で
増やしていけたらと思っています




そして本当は
こんな風に子どもたちが抱えているのと同じようなストレスを
子育て中のお母さんたちも抱えている事実があるのかもしれません


例えば
『子どもに向き合うってどうすることかわからない』
『子どもの気持ちを理解したいけど具体的に何から始めたらいいのかわからない』
『子どもの行動にどう対応すれば、子どもの自信や自立につながるのかわからない』
『いつもイライラしてしまう』
『怒ってばかりで子どもの寝顔にごめんね…と言うことが日常』
『子育てに自信がもてない』
『忙しくて心に余裕を持って子どもに接することが出来ない』


そんなお悩みを

誰にも話せず
一人で抱えておられる方もいらっしゃると思うんです


『答えは一つ』
『みんな一緒』
の日本の教育が生み出した
子育て、親子の関係性に関する問題。



答えは一つじゃないし
子どもの姿も千差万別


お母さんたちが抱えているお悩みの
根底にある問題に

地に足をつけて、本気で
寄り添い、

解決できるまで
お母さんの
手を取り合って
サポートするための環境を
作って行こうと思っています