子どもたちがオトナから学ぶことは? | 子どもの心理を観察してきた看護師が伝える、発達障害グレーゾーン親子でしあわせになる子育て

子どもの心理を観察してきた看護師が伝える、発達障害グレーゾーン親子でしあわせになる子育て

発達が気になる子、手がかかる子の子育てにお困りのお母さんへ


お薬による対症療法に頼らず根本的なメソッドで、どうすればいいの?を解決できるコツを発信しています。
子どもの発達と自信を促し子育てをたのしむためにおうちでできることをお伝えしています。




目の前に起こる
デキゴトに対して

人は少なからず
自分の主観的な意味づけ
します



よく耳にする例として


コップに水が半分入っていて
その事象について

《もう半分しかない…》
と意味づけをするのか

《まだ半分もある!》
と意味づけをするのか






『ピンク色のレンズのメガネをかけている人は、
世界がピンク色だと勘違いをしている。
自分がメガネをかけていることに
気づいていないのだ。』

アルフレッド・アドラー


自分の主観的に
意味づけられた(世界はピンク色だ!)
その人特有の

ものの見方
考え方
価値観
信念
(メガネ)

があります



同じことを経験しても
それをどう意味づけるかは
人それぞれ違います




その
私的論理によって
意味づけをしたものを

あたかも

『そうに違いない』
(世界はピンク色に違いない!)

何の疑いもなく言葉にして
他者や周りの人たちに
告げることにより

抵抗を誘うこともありますし
拒絶を誘うこともありますし
無力感を誘うこともあります


このような
他者の感情を誘う、
自分の主観的な
意味づけは

アドラー心理学では
ベーシックミステイクス
言います


具体的には

『決めつけて言葉にする』
ー〇〇に違いない
ー〇〇に決まってる


『誇張して言葉にする』
ーいつもそう、みんなそう


『見落としたまま言葉にする』
ーある事象自体に一喜一憂し、
全体を見ないで、出来ていない部分について指摘する


『過度に一般化して言葉にする』
ーひとつの問題を全体の問題としてしまう


『誤った価値観のまま言葉にする』
ー自滅的に、破壊的にモノゴトを捉える
ーどうせ…できるわけがない…


**


ベイシックミステイクスは
意識してみると
自分の中にも
他者の中にも
存在しています


それらを
自分に対しても
無意識のうちにつぶやいていたり

他者に対しても
無意識のうちに言葉にしたり
することがあります


オトナ同士の対人関係で
関係が悪化したり

すること
日常でありますよね…

自分(他者)の主観を
そのまま疑うことなく
言葉にすることで

抵抗、拒絶、無力感を誘ってしまうこと…

これらは
ベイシックミステイクスによる
押し付けのコミュニケーション
をしてしまっているのかもしれません





もしもこのベイシックミステイクスが
子どもたちにも向けられていたならば

子どもたちは
オトナから何を学んでいくでしょうか



オトナの
主観的な価値観で
子どもたちに向けられる
無意識のうちに発する言葉は




時に子どもたちの
自信を無くすこともありますし

時に子どもたちの
嬉しい気持ちややる気を引き出すこともあります




「なんでそんなことするの!
ダメな子だ!」

と言葉で伝えれば、

その人は
そんなことする人
ダメな人

というレッテルがはられ
周りの人にも

そんなことをしてしまう人
ダメな人
意味づけられます


オトナの主観的な価値観に
逸れた
(オトナからみて不適切と思われる)
言動に対しての意味づけを



別の角度
別の視点から
別の言葉で伝えることも
できると思います



具体的には

「そんなことしたくなるくらいにツライんだね(共感)

今は(一時的)そう思うんだね

あなたの今の行動(限定的)は~だね

今後どうするか一緒に考えてみよう(質問)」


と意味づけをして
言葉で伝えること。


すると、
周りにいる人達の
意味づけも見る角度も変わるんですね





そんな関わりをする時に
欠かせない私たちオトナの
スキルとして
《リフレーミング》
があります

リフレーミングについては
また別の記事で書いてみたいと
思います



周りの人たちの意味づけを
プラスの暖かさに強化するのは

他でもない
自分から、より多く、『我先に』






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