~往診日誌 第5話~
今回は9歳のうさぎさんのお話です
平均寿命7~8年といわれるうさぎさん
ですが、様々な病気を乗り越えて
現在は元気に暮らしている女の子
はじめてお伺いしたときは
ぐったりして呼吸も苦しそうで
かなり危険な状態でした
でも
飼い主さまの身を削るほどの丁寧な看病と
毎日往診を依頼くださり
その甲斐あって
復活して走り回れるほどに
飼い主さまの献身的な姿を目の当たりにし
心から感動いたしました
さて、元気な状態になると
この子の性格がだんだん見えてきました
なんとこの子は単語だけではなく
人間が話している内容を
理解できる子だったのです
定期往診に行って、問診で飼い主さんと
「牧草を食べないということは
歯が伸びたのですね」
とお話していると、どこからともなく
カサカサカサ・・・
ふりむくと
硬ーい牧草を口からはみ出させて
モグモグモグ
また別の日
「便が今朝からでてない」という話を聞けば
診察前に走り回ってたっぷり出す
でましたけど?🐰の表情
さらに別の日は
「食欲がいまいちかもしれない」
と心配な話をしていると
そそくさと餌のお皿に頭をつっこみ
食べる背中を見せた後、
こちらをチラリと確認
こちらもその様子で
「は~い、わかりました大丈夫なのね」
と反応しつつ ←ちゃんと伝わってますよ〜と
しっかり診察(触診)←でも譲れない
しちゃいます
この理解力、同居の別のウサギさんも同じ
ご家族が話しかけたり
行動を理解して反応して
コミュニケーションがとれているから
こんな風にそだつのだろうな・・
そしてそんなご家族のお気持ちが伝わって
何度も大きな病気を乗り越え復活できる
チカラ←元気玉みたい になるのだろうと
確信しました
ステキなご縁に感謝です