こんにちは。

だいぶ間があいてしまいました💦

 

今回はタイトルの通り、

9歳と若くして腫瘍を患った

男の子の猫さんのお話です猫

 

あるとき調子が悪くなり、

かかりつけの動物病院を受診すると

お腹の中にしこりが見つかったため

高度かつ専門的な診療をしてくれる

二次診療施設にて検査を行いました予防接種

 

その結果、現代の医学では手術をしても

取り切れる可能性は低く

抗がん剤をして1~2ヶ月寿命が延びる

可能性にかけるしかない

という腫瘍を患っていることが

判明しました。

 

少し前まではとても元気で、

まだ年齢も高齢とよぶには若く、

飼い主様も迷いのなか

『往診』を依頼してくださいました。

 

 

訪問すると、靴下をはいたようなキジ白柄の🐈

とてもやさしい目をした愛嬌もある

カッコいい姿の猫さんが

出迎えてくれました。

もっていったサンプルフードを

おいしそうにパクパク食べ

階段もスタスタと身軽に上り下りし

病気という雰囲気もまったく感じさせない

様子でした。

 

QOLについて・・

 

緩和ケアとはなにか・・

 

してあげられることはなにか・・

 

これから起きてしまうかもしれない症状・・

 

色々お話し、抗がん剤はせず

お家で過ごすことを選択されました。

ダウン

ダウン

ダウン

その後

徐々に食欲もおち

体重もおち

やがて

全くたべなくなりました。

また、じっとすることが多くなり

痛み止めを使用しながら

階段ののぼりおりもさいごまで自力で行い

飼い主さまと一緒の空間で

存在を感じながらキラキラ


↑こんな凛々しい姿のまま(イメージです)

自分らしく

しずかに最期をむかえました。

 

腫瘍の種類から、症状は様々でると

予測をして準備をしてましたが

亡くなる直前の荒い呼吸や排尿以外は

(飲まず食わずだったにもかかわらず)

ずっとずっとその子らしく

辛さもみせず

それまでと同じ家族の一員として

過ごせてたとのことでした


・・・・・

 

同時に、同様の腫瘍を患った、

年齢も近い猫さんを別の病院で

拝見する機会がありました。

 

その子は抗がん剤をして戦う炎という選択肢を

選ばれて通院している子でした。


よく食べて、一見すると

元気そうに過ごしていました。

 

しかし残念ながら抗がん剤は殆ど効かず、

腫瘍が小さくなることはありませんでした。

 

最期は抗がん剤の副作用や

症状が強くでて、亡くなっていきました。

 

どちらの子たちも奇しくも腫瘍が発覚してから

ほぼ同じ期間生きました。

 

・・・・・

 

この子たちは個体差といってしまえば

それまでかもしれません。

 

私個人としましては、

抗がん剤は必要な選択肢のひとつであり

その治療をすることで、飼い主様といる時間が

少しでも長くなってくれると思っているため

否定的では全くありません。

 

ただ、今回のように薬の副作用もなく、

静かにともしびが消えるように

自分らしく最期をむかえる子に巡り合うと、

お家ですごすことの強さを痛感しましたキラキラ


そしてその選択肢をした飼い主さまとペットたちに

寄り添って少しでもよりよい時間をすごす

お手伝いをさせていただければ、、、と改めて

強く感じました。


 

べたべた甘えるわけではないけれど

いい距離感を保ちながら往診中も

そばにいてくれた、とてもカッコよくて

素敵な猫さんでしたラブラブ

 

本当にありがとうキラキラ